春に採れる栄養満点の山菜
食材で季節を感じられるものと言ったら、山菜があげられるのではないでしょうか?山などに自生している食用のできる植物の総称を山菜といいます。最近では山菜を主に使ったメニューを出す山菜レストランなども増えてきて、オーガニックなものを楽しみたい方を始め、日本では昔から親しまれてきました。一般的に、野山などに自生しているものが多いため季節や地域によって取れる種類が異なりますがよく知られている山菜の一覧をレシピと共に紹介していきますね。
そもそも山菜と一般的な野菜どう違う?
スーパーなどで売られている一般的な野菜と山菜と区別されるものの違いは、野菜として販売されているものは、食用として品種改良などが行われ栽培されているものがほとんどです。山菜は、山などに自生し、通常栽培はされておらず自生しているものを採取したもので、一般的な野菜などと違って、苦味や灰汁(アク)などがあるのが特徴です。
春の山菜 ふきのとう
雪が溶け出す春に一番に目を出すことで知られているふきのとう。春の山菜の種類の中でよく知っている方も多いのではないでしょうか?ふきのとうは、春先の里山や、川辺など水気のある場所によく自生しています。花茎の部分が食用に適しています。また、アクが強く苦味がある味わいが特徴で、フキノトウの苦味を味わって春が来たなぁと感じる方も多いそうです。天ぷらや味噌と合わせていただくことが多いようです。
しかし、フキノトウの根元には毒が含まれているため、自分で収穫して調理する際には特に注意が必要です。野山などでフキノトウを収穫する際は、根本をひねるようにして収穫するか、ナイフ等でスパッと切って収穫するのが良いそうですよ。
フキノトウを使ったレシピ、ふき味噌(ふきのとう味噌)
フキノトウが手に入ったらまずは丁寧に水洗いし、よく沸騰した塩を入れた湯の中でグラグラと20から30秒ほど茹でます。茹で上がったら、すぐに冷水に入れてアクを抜きます。すぐに冷やすことにアクによる変色を防ぐことができますよ。アク抜きが終わったら、みじん切りにしみりんや味噌等と合わせることで完成です。少し苦味のある味噌がごはんととても合いますよ。
春の山菜 タラの芽
タラの芽は、3月から4月初旬に旬を迎えます。タラノキの新芽の事で、この新芽の部分を山菜として食用とします。ほのかな苦みや、もっちりした食感が特徴で、フキノトウと同時に春を伝える食材として人気があり、山菜の王様と言われているようです。春の山菜の種類の中でも特に有名なもののひとつですね。
タラの芽は天ぷらがおすすめ
スーパーなどでタラの芽が手に入った場合は、タラの芽の根元部分のガク(固いところ)をはずし、軽く水洗いを行い汚れを落とします。しっかりと水気を切ったら天ぷら粉につけ、揚げていきます。苦味の強いタラの芽ですが、天ぷらにして揚げることによって苦味やエグミが旨味に変わり、美味しいですよ。
春の山菜 ゼンマイ
ゼンマイは、くるっと渦巻いた形が特徴の春に採れる山菜の種類の中でも特にポピュラーなものです。収穫時期は、地域によって異なりますが、3月~6月頃といわれています。山奥の斜面に自生していることが多いようです。特に東北地方の豪雪地帯でよく見かけることができると言われています。ゼンマイはアクが強いため食用にはアク抜きが必要です。重曹を入れた湯のなかで20~30秒ほど茹で、それを繰り返すことによってアク抜きができますよ。
またゼンマイは水煮された種類のものが販売されているため、そちらを料理に使うとアク抜きの手間なく手軽に料理に使用することができるので、調理に利用される際はそちらを利用されることも一つの手です。
ゼンマイは煮物がおすすめ
こんにゃくや細切りにした油揚げなどとともに、ゼンマイを軽くフライパンで炒め、砂糖、みりん、醤油、出汁をつかって味付けし煮込みます。同時にワラビを加えて山菜の煮物もおすすめですよ。
春の山菜 ワラビ
ワラビも春に採れる山菜の種類、一覧の中でも特に有名で、多くの方が一度は食べたことのある山菜ではないでしょうか?デンプンが多く含まれており、そのでんぷん質を精製することでわらび粉とし、わらび餅の材料になっています。ワラビは、日本全国で採取することができますが、山菜の一覧の中でも最もポピュラーな存在でもあり最近は自生しているものが収穫され減ってきているため、栽培しているものが多く出回っています。
またワラビも、アクが大変強くしっかりとアク抜きを行わないと中毒になってしまう恐れもあるためワラビをいただく際は、特にお気をつけください。重曹を使ってのアク抜き方法などがあります。
わらびの食べ方!あく抜きは?簡単で美味しい調理法も! | Otama Journal☆幸せの種
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ワラビのレシピは多数ありますが、簡単なもので卵とじや天ぷら、ナムルなどが有名です。調理する際は必ずアク抜きを行った上で調理に使用してくださいね。
春の山菜 つくし
つくしは、3月頃から4月にかけて、日当たりの良い土手や田んぼの畦道などで見かけることのできる山菜の一つです。にょきにょきとした形は特徴的で、田舎などで見かけることも多いのではないでしょうか?またつくしには、じゃがいもなどの新芽に含まれている、アルカロイドという毒性の成分が微量に含まれているようです。年に1、2度食べる分には問題ないと言われています。しかし、赤ちゃんなどの小さいお子さんに与える際は特に注意をされてくださいね。
つくしは、茶碗蒸しなどに入れたり、卵とじなどで調理すると、つくし本来の苦味がまろやかになり美味しく味わうことができますよ。つくしを調理する際は、茎の部分についている、はかまを除いて調理されてくださいね
春の山菜 ミョウガ
独特の香りとシャキシャキとしたミョウガも、春から夏にかけて採れる山菜の種類の中の一つです。コロンと丸い形をした蕾の部分が食用として利用されています。ミョウガは、温暖で湿潤な気候の場所によく自生しています。またミョウガの独特の香りは、ストレス緩和や、免疫の機能改善に効果があると言われているようですよ。
ミョウガを料理に使用する際は、独特の香りと食感を活かした薬味として使用されることが多いです。冷奴や素麺の薬味などで人気です。またお味噌汁の具としてミョウガを加えてもおすすめ。いつもと違ったお味噌汁が楽しめますよ。
春の山菜 ノビル
ネギのような形をした葉が特徴的なノビルも春によく採れる山菜です。ラッキョウやネギ、ニラ、ニンニクの仲間で、味はニンニクとらっきょうの中間といったような味をしています。食感は、シャキシャキとした歯ざわりの中に少しぬるっとしたぬるつきを感じます。
レシピ ノビルの酢味噌和えの作り方
1、ノビルについている汚れや土を丁寧に水洗いします。2、鍋に湯を沸かし塩小さじ1程度入れ、よく洗ったノビルを湯がきます。3、酢大さじ1、味噌大さじ1、砂糖を大さじ1を合わせよく混ぜ合わせ酢味噌を作ります。4、3にノビルを混ぜ合わせ小鉢に盛り完成です。シャキシャキとしたノビルの食感が酢味噌に良く合います。日本酒などのおつまみにも最適ですよ。
春の山菜 ヨモギ
様々な効果が期待できるヨモギも、本州から九州にかけて自生している山菜です。ヨモギ餅やヨモギ団子の材料として使用されていることが多いです。またヨモギの利用方法を一覧にしますと、食用のほか、お茶などにして飲用、入浴剤やアロマとして、虫刺されにはヨモギを潰して患部に当てるといった方法が昔から親しまれてきています。ヨモギの嬉しい効果は、デトックス効果や整腸作用、浄血作用などが揚げられます。また、食物繊維が豊富で便秘解消などにも効果があるようですよ。
まとめ
山菜は一般的な野菜と比べアクが強く苦味などがありますが、その苦味が季節を感じる味わいです。春に採れる山菜は、冬の間に土の中の栄養をしっかりと蓄えて育っており、私達に春の味覚を運んできてくれます。一覧には載せきれないほど山菜の種類はありますので調べてみるのも楽しくておすすめです。山菜を収穫する際は、別の植物と間違って収穫しないように山菜の一覧が乗っている図鑑や一覧が乗っているHPなどをしっかりとチェックしながら収穫しましょう。また、山などに自生しているため、お怪我の無いように準備してでかけてみてくださいね。