紅茶にもカフェインが含まれているの?
なんと、紅茶にもカフェインが含まれていると言うのは知っていましたか?カフェインと効くと、コーヒーが有名ではありますが、紅茶にも含まれているんです。カフェインには、様々な良い作用がありますが、寝る前や妊娠中にも摂って大丈夫なのでしょうか?そんなカフェインについての基本的な部分や、紅茶に含まれているカフェインの含有量などについてご紹介して行きたいと思います!ぜひチェックしておきましょう。
紅茶にもカフェインが入ってる!?
昼下がりなどに優雅に紅茶をいただくなんて、とっても素敵ですね。レモンティーにしたり、アップルティーにしたり、お菓子に使ったりなど紅茶は幅広く使えるとっても美味しい飲み物です。ですが実は、紅茶にもカフェインは含まれているんです。カフェインは、摂りすぎると良くないと言われていますし、カフェインを摂り過ぎてしまうと、最悪の場合死に至ることもあるそうです。そんなカフェインについて、詳しく見て行きましょう。
カフェインの1日の摂取量
1日に摂取しても大丈夫なカフェインの量とは、どのくらいなのでしょうか?厚生労働省のサイトを調べて見ました!
カフェインを一生涯摂取し続けたとしても、健康に悪影響が生じないと推定される一日当たりの摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake)については、個人差が大きいことなどから、日本においても、国際的にも設定されていません。(一部抜粋)
こちらはカナダ保健省のことについて記述されているページなのですが、基本的には許容量と言うのはかなり個人差があるようですね。確かに、コーヒーなどは飲むと気分が悪くなってしまうと言う方もいますが、たくさん飲んでも全然平気な方もいます。許容量は無いようですが、注意喚起と言うようになされているようです。こちらも厚生労働省のカナダ保健省についての記述です。
・健康な成人は最大400 mg/日(コーヒーをマグカップ(237 ml入り)で約3杯)までとする。 ・カフェインの影響がより大きい妊婦や授乳中、あるいは妊娠を予定している女性は最大300 mg/日(マグカップで約2杯)までとする。(一部抜粋)
なるほど。1日に最大でも400mgを超えてしまうと、健康に良く無いのですね。マグカップにするとコーヒーの場合は3杯ほどなんですね。朝昼夜と飲んで、おやつの時間にも飲んでいたとしたら、アウトになってしまうと言うことですね。意外にすぐ最大に達してしまいそうです。気をつけなければいけません。そして妊娠中、あるいは妊娠を予定している方についても書かれていますね。
紅茶のカフェイン含有量
では、紅茶のカフェインの含有量について見て行きましょう。カフェインはどのくらい含まれているのでしょうか。こちらも厚生労働省のサイトを調べて見ました。
紅茶(浸出液) 30 mg/100 mL 浸出法:茶5 g、熱湯360 mL、1.5~4 分(一部抜粋)
上記のような浸出法で紅茶を淹れた場合には、100mlで30mgになるようですね。また、茶葉によってもカフェインの量は変わってくるようです。新芽になればなるほど、カフェインの量は増えるようで、オレンジペコとされているものは比較的多いようです。既に紅茶としてペットボトルなどに入れられて売られているものは、これよりも少ない場合もあるようです。製品にもよりますので、気になる場合にはチェックが必要ですね。
コーヒーと紅茶ではどちらがカフェインが多い?
紅茶のカフェイン含有量についてはわかりましたね!意外に含有量が多いと思った方もいるかもしれません。では、コーヒーの含有量も見てみましょう!
コーヒー(浸出液) 60 mg/100 mL(一部抜粋) 浸出法:コーヒー粉末10 g、熱湯150 mL
驚くべきことに、紅茶の倍の量が含まれているのです。ちょっとびっくりな結果でもありますね。ここで注目したいのが、紅茶の場合には茶葉が5gだったのに対して、コーヒーは10g使用しているのです。一般的に浸出するのに、使用量が異なると言うことでもあるかと思いますが、結果的にはこんなにも違うのですね。紅茶にも注意が必要ですが、コーヒーも飲んだ時には一気に数字が上がるので気をつけましょう!
寝る前に紅茶は飲んで良い?
ではコーヒーよりは少ないものの、カフェインが含まれている紅茶ですが、寝る前に飲んでも良いのでしょうか?まずカフェインには、以下のような作用があります。
カフェイン(英: caffeine, 独: Coffein)は、アルカロイドの1種であり、プリン環を持ったキサンチンの誘導体として知られている。興奮作用を持ち精神刺激薬のひとつである。カフェインは、アデノシン受容体に拮抗することによって覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用を示す。(一部抜粋)
この作用の中で気になるのが覚醒作用ですね。カフェインは眠気覚ましに使われることも多くありますが、この覚醒作用があるからこそです。なので、寝る前の紅茶は控えた方が良いでしょう。ちなみに利尿作用の点も気になりますね。夜中にトイレに起きてしまう可能性もあります。寝る前には紅茶は控えるか、デカフェ、ノンカフェインの紅茶にすると良いでしょう。
妊娠中の紅茶・カフェインは危険?
では妊娠中のカフェインについても見てみましょう。先ほどカナダ保健省についての記述でも少しありましたが、思い出して見てください。
・カフェインの影響がより大きい妊婦や授乳中、あるいは妊娠を予定している女性は最大300 mg/日(マグカップで約2杯)までとする。(一部抜粋)
健康な成人の場合は400mgだったのに対して、妊娠中もしくは妊娠を予定している方は300mgと変わっています。大きく違うわけではありませんが、数値に差がありますし、うっかりすると超えてしまいそうな数字です。世界保健機関では2001年にこのようにも発表しています。
「紅茶、ココア、コーラ飲料は、ほぼ同程度のカフェインを含み、コーヒーにはこれらの約2倍のカフェインが含まれている。 このため、カフェインの胎児への影響についてはまだ確定していないが、妊婦はコーヒーの摂取量を一日3~4杯までにすべき」(一部抜粋)
世界保健機関でも、このように発表されているようです。また、胎児への影響は確定していないとも付け足されています。ではこの影響と言うのをもう少し詳しく見て行きたいと思います。
なぜ妊娠中に紅茶・カフェインは良くないのか
カフェインは胎盤を通過してしまうので、胎児への影響が出てしまうようです。堀産婦人科のカフェイン摂取についてのページを引用します!
妊娠中はカフェインを分解、排泄するのに時間がかかります。特に妊娠末期には代謝速度が1/3になり、妊婦さんのからだに長く残ることになります。またカフェインは胎盤を通過し胎児に移行するため、おかあさんと同じ血中濃度になりますが、胎児は肝臓の機能が未熟なためカフェインを排泄できずに胎児の体内に高濃度のカフェインがとどまることになります。(一部抜粋)
胎児の場合には、体内にカフェインがとどまってしまうことになってしまうのですね。大人のように排泄するのが難しいと言うことがあるようです。さらに続きます。
流産、死産率については、カフェインの摂取量が1日150mg未満の妊婦に較べて300mg以上摂取する妊婦の流産のリスクが2倍に、コーヒー1日8杯以上で死産のリスクを高めるという報告があります。カフェインは胎盤を流れる血液の量を減少させますが、胎児発育との関連性のついては関連があるという報告と、ないという報告の両方があり、いまのところは結論がでていません。(一部抜粋)
関係があるとも、無いとも言われているようですね。上でも触れた世界保健機関との発表と同じ見解ですね。ですが、確定的ではないにしろ流産・死産のリスクの可能性があるかもしれないと言われると、やっぱり怖くなってしまいます。妊娠中や妊娠予定がある場合には、デカフェやノンカフェインの紅茶・コーヒーにした方が良さそうですね。
紅茶以外にも、カフェインが含まれている意外なものとは?
他にも意外にカフェインが含まれているものとしては、栄養ドリンク、エナジードリンク、コーラ、ココア、チョコレート、緑茶、玉露、お茶漬け(ふりかけタイプのもの)などがあります。他にも含まれているものがありますので、気になる方は注意したほうが良いですね。
まとめ
最後まで読んでいただいてありがとうございます!ここまで紅茶のカフェインの含有量や寝る前、妊娠中に飲んでも良いのかなどについてご紹介させて頂きました!カフェイン自体は、適切な量までならとっても良い作用があったりしますが、飲み過ぎてしまったり、特に妊娠中には注意が必要な成分なんですね。カフェインが入っている飲み物も、美味しいですが量には注意が必要ですね!