コーヒーの染み抜きのコツは？セーターからシャツまで応急処置を紹介

コーヒーの染みの成分を解析

染みの成分には種類がある

染みの成分は、水溶性、油性、不溶性などに分けることが出来ます。水溶性は、水に溶ける汚れのことを言い、油性は油に溶ける汚れです。水にも油にも溶けない汚れのことを不溶性の汚れと言います。

コーヒーの染みの成分は水溶性

コーヒーの染みは水溶性ですから、うっかり、シャツやセーターにコーヒーをこぼしてしまっても、早い段階で水と洗剤を使って染み抜きを行えば落とすことは出来るのです。

問題は、あのコーヒーの真っ黒な色です。この黒い色が繊維の奥まで入り込んでしまうと、水と洗剤だけでは落とせなくなってしまいます。お気に入りのセーターやシャツの染みを落とすためには、漂白を行うことが必要になってきます。

ですが、漂白剤を使えばコーヒーの染みが完全に落とせるとは限りません。出来るだけ早く応急処置をしておくことが大切です。水と洗剤を使ってコーヒーの染みを落とし、それでも落としきれなかった場合は漂白剤を使うという方法がおすすめの染み抜き方法になります。

コーヒーの染み抜きの前に服の洗濯表示を確認

セーターやシャツの染み抜きを行う前に、服についている洗濯表示を確認しましょう。洗濯機で洗えるものなのか、手洗いしたほうが良いものなのか、水洗いすることが出来ないものなのかなどが、この洗濯表示に記載されています。洗濯表示は平成28年に変更されていますのでご注意ください。

新しい洗濯表示｜消費者庁

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洗濯表示で確認することは

「水洗いできるもの」「漂白剤を使えるもの」このふたつを必ず確認してくださいね。これが出来るものであれば、ご自宅で染み抜きを行うことが出来ますが、出来ないもの（ウールやシルクなど）は、とてもデリケートな素材になりますので、応急処置などせずにクリーニングに出して専門家にお任せしましょう。

コーヒーの染み抜きに必要な道具

それでは、染み抜きにはどんなものが必要なのでしょうか？専用の染み抜きセットでしょうか？それとも重曹でしょうか？実は、どこのご家庭にもあるとても一般的なもので大丈夫なのです。

必要な道具

①食器用中性洗剤

②タオル

③歯ブラシまたは綿棒

たったこれだけなのです。どこのご家庭にもあるものばかりですよね。重曹や専用のセットなど、特別なものは必要ありません。これなら、すぐに応急処置をすることが出来ますよね。

中性洗剤と弱アルカリ性洗剤

食器用洗剤には中性洗剤と弱アルカリ性洗剤などがあります。「アクロン」や「エマール」「エコベール」などのおしゃれ着洗い用の洗剤がありますが、これも中性の洗剤なのです。素材や肌を傷めにくく汚れを落としていくのが特徴となっています。

弱アルカリ性の洗剤は、中性洗剤に比べて、ほんの少し素材に負担をかけてしまいます。その分、中性洗剤に比べて洗浄力が高いのです。負担をかけると言っても、生地がボロボロになってしまったり毛羽立ってしまったりするわけではありませんので、あまり気にする必要はないと思いますが、気になる方は、目立たないところで試してみると良いですね。

重曹について

染み抜きに重曹を使うと良いとよく言われていますね。重曹は、精製された炭酸水素ナトリウムのことです。重曹は、ケーキやてんぷらなどに使われていたり、掃除に使用したりと実にさまざまな用途で用いられているものです。

重曹は、やや強いアルカリ性のものですので、酸性の染みの汚れを落としたり、臭いを消してくれるのに役立ってくれます。また、皮脂汚れ、タンパク質の汚れを乳化分解する力がありますので、黒ずみや血液の汚れに効果的です。

そんな重曹は、小さなお子様やペットのいる家庭でも安心して使うことが出来ますし、食器洗いやさまざまな家庭内のクリーニングに使用できる比較的安価なものです。その反面、手荒れしやすかったり、粒子が細かいために研磨する力が強く、色落ちや、生地を傷めてしまう場合があります。また、天然染めのものは変色することがありますので、使用の際は注意が必要となります。