コーヒー豆の量、気にしていますか?
今や、多くの日本人が日々愛飲しているコーヒーですが、皆さんは自宅でコーヒーを飲むときに、豆の量を気にしていますか?
コーヒー豆についてくる計量スプーンできっちりはかっている人がほとんどかと思いますが、中には私のように、その辺にあったスプーン一杯を何となく入れている、なんて、ズボラな人はいませんか?
コーヒー豆の量によって、当然ですがコーヒーの味や風味は変わります。そして、コーヒーは分量を守って美味しくなるようにパッケージングされていますので、目安の量を無視してしまうのは、とても勿体無いことをしているんですよ。
コーヒー豆のスプーン一杯の量は、メーカーによって違う!?
ところで、皆さんはコーヒーのメーカーによって、スプーン一杯の量そのものが違うことを知っていますか?
ドリッパーについてきたスプーンを使いまわしているひとも多いかと思いますが、実は、下記のように微妙な違いがあるんですよ。
・ハリオ:12g
・カリタ:10g
・メリタ:8g
引用: https://every-coffee.com/wp-content/uploads/2018/03/coffee-spoon0.jpg
また、コーヒー豆の焙煎度によっても、グラム数は変化してきます。それは、豆も含まれる水分の量が違うからです。
焼いている方が水分がなくなっていて軽いので、浅煎りは重く、深煎りは軽くなります。豆の量を計る時の参考にしてくださいね。
出来上がるコーヒーの杯数に適した豆の量は?
カップ一杯のコーヒーを140cc程度だと仮定すると、入れるコーヒー豆は10~12gが適量です。
カップ二杯分になると20g前後、三杯分だと25~30g程度、四杯分は35~40g程度を目安にしてみてください。
引用: https://every-coffee.com/wp-content/uploads/2017/11/cupping1.jpg
豆の挽き方は好みで構いませんが、よく分からない、特にこだわりがない場合は、中細挽きがおすすめです。パッケージで販売されている豆の多くが、この中細挽きになっていますよ。
使う豆のパッケージに指示があればそれに従って欲しいですが、特に指示がない場合は目安として参考にしてみてくださいね。
コーヒーのプロはどれくらいの量を採用しているの?
スターバックスやブルーボトルなど、コーヒーを専門的に扱っている店舗では、どれくらいの量を目安にしているのか知っていますか?
データを見つけたので引用します。是非、参考にしてくださいね。
UCC: 1杯/約140cc 粉10~12g| スターバックス: 1杯/180ml 粉10g| シアトルズベストコーヒー: 1杯/170ml 粉10g| ターリーズコーヒー: 1杯/150~200cc 粉10g| カリタ:3杯/360ml 粉30g| ブルーボトルコーヒー: 2-3杯/310ml 粉30g
また、世界的に有名なコーヒーのプロ達は、下記のような分量を目安にしているようです。
カフェバッハ(田口護): 1杯/150ml 粉12g(中挽き)| 粕谷晢(Brc2017世界チャンピオン):1杯/150ml 粉10g 2杯/300ml 粉20g
厳密にこのグラム数を守る必要はないかもしれませんが、水と豆の比率を知っておくと、色々と応用出来ると思いませんか?
自宅で手軽に美味しいコーヒーを飲む時のために、参考にしてくださいね。
コーヒー豆の量と抽出時間の目安は?
コーヒー豆を計測したら、実際にコーヒーをいれることになります。その際に、ペーパーフィルターを使ってペーパードリップをする人も多いのではないでしょうか。
その時、何分程度抽出すればいいのか悩む人もいらっしゃるかと思うので、大体の目安となる時間をご紹介します。
引用: https://every-coffee.com/wp-content/uploads/2017/09/paperdrip2.jpg
実はコーヒーの抽出は、前半でほとんどの成分が出きってしまいます。そのため、後半が長くなると、その分だけ雑味のあるコーヒーに仕上がってしまう可能性が高くなるのです。
コーヒー一杯分~二杯分だと、約2分程度、三杯~四杯分だと、約2~3分を目安にしてください。長く放置しておくと、タンニンという苦味成分が出てしまうので、味が落ちてしまいますよ。
引用: https://every-coffee.com/wp-content/uploads/2017/11/doi-blend2.jpg
残ったコーヒー豆はどう保存する?
コーヒーを入れて残ったコーヒー豆ですが、しっかり保存しておかないと美味しさが半減してしまいます。
特に焙煎後のコーヒー豆は乾燥状態になっており、空気中の水分を取り込みやすくなっています。また、温度が高いところでも豆の化学変化が進み、味が劣化してしまいます。
そのため、焙煎後、10日前後で飲み切る場合は、ビンや陶器の密閉容器に入れて、冷暗所に保管しましょう。
焙煎後、飲みきるまでに時間がかかりそうだと思った時は、同じく密閉容器に入れて、冷蔵庫で保管しましょう。
コーヒー豆を大量に冷蔵庫で保管する際の注意点は?
冷蔵庫で保管したコーヒー豆を取り出す際は、外気の湿気を急激に取り込んでしまうので、予め小分けにしてから保存するのがおすすめです。
また、香りを出すために、常温に戻してから使うようにしましょう。
コーヒー豆の量と一緒に、使う水にも気をつけよう
コーヒーをいれる時は、豆の量と一緒に、使う水にも気を配る必要があります。
水道水を使うのか、ミネラルウォーターなのか…選ぶ水によって、コーヒーの味や風味は大きく左右されてしまうのです。
使う水が硬水か軟水かによっても、コーヒーの出来が大きく左右されます。好みは人それぞれですので、特徴などに応じて選んでくださいね。
硬水
マグネシウムの多い水を使うと、苦味が強調されることがあるので注意が必要。
軟水
マイルドな味わいになる。コーヒー本来の風味を味わいたい場合は軟水を選んでみてください。
水道水は使っていいの?
美味しいコーヒーを入れるときは、豆や水にこだわり始めると…キリがないところもあります。
手軽に美味しいコーヒーを飲みたい人は、水道水をコーヒーメーカーに入れたり、沸騰させたりしてコーヒーをいれているかと思います。
日本の水道水は基本的に軟水で、世界的に見ても安全の水準が高いので、十分美味しいコーヒーをいれることは可能です。
その際に、下記のポイントに気をつければ、もっと美味しく出来ますよ。
カルキ臭を軽減する
カルキ臭は一度沸騰させることで、ある程度軽減することが出来ます。また、水道に活性炭フィルターがついた浄水器をつけておけば、更に軽減させることが出来ますよ。
朝、最初の水は使わない
朝起きて最初に蛇口を捻って出てきた水は、前日から蛇口にたまっていたものなので、少し出した後の水を使うようにしましょう。
鉄分の多い水は避ける
水道管が古くなっていたり、瞬間湯沸かし器の水を使ったりすると、水の中に鉄分が含まれることがあります。
鉄分はコーヒーに含まれるタンニンと結びついて、味や水の色に悪影響を及ぼすことがあるので、避けたほうが良いですね。
コーヒー豆の量や質にこだわった、至高の一杯を
コーヒーは入れる豆の量を少し調整するだけで、その風味や味に大きな影響があります。スプーン一杯の分量を守るだけで美味しくなるのであれば、ちょっと気をつけてみたくなりませんか?
大手のコーヒー店などは、そのお店独自の黄金比率を確立しています。皆さんも微調整を繰り返して、自分が一番味わえる黄金比率を発見して欲しいですね。
豆の量に気をつけたら、抽出時間やコーヒー豆の保存方法、そして、使う水にも少し気を配るだけで、毎日のコーヒーが格別に美味しくなります。
皆さんも使っている計量スプーンから見直して、より美味しいコーヒーライフを楽しんでくださいね。