すき焼きのルーツ
すき焼きは江戸時代の「鋤焼き」が由来となっています。農作業に使う鋤の上で魚や野菜を焼いて食べていたのが最初で、すき焼きという名称は元は関西の呼び名です。関東では牛鍋というのが現在のすき焼きのルーツになっています。この呼び名も関西風と関東風の作り方の違いに由来するようです。
明治になって肉の食べることが一般的になりすき焼きも牛肉を使うようになりました。生卵に絡める食べ方も明治のころからと言われています。
関東と関西では作り方に多少差がありますが、地域によってもレシピはさまざまで、肉の種類や入れる野菜もそれぞれの地域で違いがあるようです。
美味しいすき焼きに合ってるお肉
松坂牛
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すき焼きが高級料理と言われる所以は、やはり高級な霜降り肉を使うからでしょう。その代表が松坂牛です。但馬牛や淡路ビーフなどの黒毛和牛の子牛を飼育し、子どもを産んでない未経産の雌牛のみが食用として提供されます。未経産のほうが肉が柔らかくなると言われるからです。
近江牛
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滋賀県で飼育された黒毛和牛から生産された牛肉を近江牛と言います。飼育に適した、気候と飼料が良質の牛肉を生むと言われています。近江牛の特徴は、「肉質はきめ細かく、脂は甘くて、口の中でとろけるほどおいしい」と言われています。 霜降り度合いも高く、融点(脂が溶け出す温度)が低くいため、 胃もたれすることもなく、ある著名な方が「究極の味と香りが楽しめて、まさに味の芸術品といっても過言ではない」と言われたのも頷けます。プロの料理人にこそ評価を受けているのが近江牛なのです。
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前沢産の良質な稲わらや水のきれいな大地で育った干草、穀類を飼料として与えるとともに、ストレスをかけない環境づくりや1頭1頭愛情豊かに飼育することによって生み出されています。上質できめ細やかな霜降りで、肉質が抜群に良く、包丁を入れたときの肉のしっとり感がなんともいえない手ごたえです。
すき焼きの具材
引用: https://macaro-ni.jp/44728
引用: https://macaro-ni.jp/44728
定番の具材は、長葱・春菊・白菜・白滝・焼き豆腐・麩・しいたけ・えのきだけなどですが、他にも、大根・ごぼう・じゃがいもなども美味しそうです。
関東風と関西風のレシピの違い
すき焼きは関西・京都で生まれました。そのネーミング通り、「焼く」料理です。それに対して関東風のすき焼きの起源は牛鍋、「煮る」料理です。関東風と関西風のレシピの違いはまさにそこにあります。
関西風
関東風
美味しいすき焼きのレシピ関西風
関西風すき焼きの作り方:鍋に牛脂を入れて中火にかけ、溶かしながら全体に広げる。鍋が温まったら牛肉を入れ、焼きながら砂糖をまぶし、しょうゆを加える。 肉の色が半分ほど変わったら白菜の芯、長ねぎ、焼き豆腐、しらたき、しめじを加え、2の半量をまわしかける。 フタをして5分ほど弱めの中火で煮込み、野菜がしんなりしてきたら野菜に煮汁がまんべんなくなじむように混ぜ、残りの2で味をととのえる。白菜の葉と春菊を加えしんなりするまで煮る。器に取り分け溶き卵に付ける。
美味しいすき焼きのレシピ関東風
関東風すき焼きの作り方:水菜は長さを4等分に切り、にんじんは薄い輪切りに、ねぎは5cm長さに切る。しいたけは軸を除き、かさに十字に切り込みを入れる。しらたきはざるにあけて流水で洗い、水けをきる。わりしたの材料を混ぜ合わせる。 2. フライパンに牛脂を入れて弱火にかけ、脂が出たらねぎを入れ、うすく焼き色がつくまで両面を焼く。わりしたを加えて煮立ったら、水菜、にんじん、しらたき、しいたけ、牛肉を入れて煮る。肉の色が変わり、野菜に火が通ったら、溶き卵をつけて食べる。
割り下の作り方の黄金比率
割り下の作り方は、お好みで多少違うと思いますが、黄金比率と言われるレシピは、「醤油4:みりん3:砂糖2:水1」の割合で鍋に入れ、昆布だしを入れてひと煮立ちさせる作り方です。また、市販の割り下もいろいろあるので、利用してみてはいかがでしょうか?ちなみに関西風では割り下は使わず、お砂糖と醤油で味付けします。
引用: https://recipe.r10s.jp/recipe-space/d/strg/ctrl/3/6f96cf5efd2ac5a40587250e3cff3b8a16affe22.16.2.3.2.jpg?thum=51&interpolation=lanczos-none&fit=around|700:*
美味しいすき焼き豚肉編
豚肉すき焼きのレシピ:豚薄切り肉(上州豚) : 300g ねぎ : 2本 しらたき : 1袋 焼き豆腐 : 1丁 生しいたけ : 4枚 白菜 : 200g 春菊 : 1束 サラダ油 : 適量 卵 : 4個 (A) しょうゆ : 1/2カップ(100cc) みりん : 1/2カップ(100cc) 砂糖 : 1/4カップ(50cc) 水 : 1/2カップ(100cc)
豚肉すき焼きの作り方:1.豚肉は2~3等分に切る。ねぎは1cm幅の斜め切り。しらたきは下ゆでし、食べやすい長さに切る。焼き豆腐は6等分位に切る。しいたけは飾り切りする。白菜は葉をざく切り、芯はそぎ切りにする。春菊は長さ5cmに切る。 2.すき焼き鍋にサラダ油を熱し、鍋全体になじませる。 3.ねぎを焼いて香りを出し、豚肉の両面をさっと焼く。 4.肉に適度に焼き色がついたところで、(A)をまわしかける。 5.鍋を弱火にして、しらたき、焼き豆腐、しいたけ、白菜、春菊を入れ、味がしみ込むように時々焼き豆腐の上下を返し、全体に色づくまで煮る。 6.お好みで卵をつけていただく。
豚肉を使った作り方も牛肉とほぼ同じです。牛肉に比べてリーズナブルで、美味しいと豚肉ファンも少なからず、いるようですね。
美味しいすき焼き鶏肉編
鳥すき焼きレシピ:鶏もも肉 500g たけのこ(ゆで) 1/2本 長ねぎ 1本 にんじん 1/4本 春菊 1束 しめじ 1パック 生しいたけ 4個 豆腐 1丁 割り下 200ml 水 200ml サラダ油 適量
鳥すき焼きの作り方:(1)鶏肉とたけのこは一口大に、長ねぎは斜め切りに、にんじんはいちょう切りに、春菊は4~5cmの長さに、きのこ類は石づきを切り食べやすい大きさに、豆腐は水切りして食べやすい大きさに切っておきます。 (2)鍋に油をひき、鶏肉・長ねぎの順で焼きます。 (3)春菊以外の残りの材料と「すき焼のたれ」・水を加えて煮込み、最後に春菊を加えて、出来上がりです
名古屋では引きずり鍋と言うそうです。淡白な鶏肉に甘辛の割り下がマッチして美味しいです。
すき焼きの〆
うどん
〆のうどんレシピ:残ったすき焼きにうどんを入れて、卵を落とせば出来上がりです。
ライスバーガー
〆のライスバーガーレシピ:ご飯に片栗粉を混ぜ、ごま油で両面をこんがりと焼きます。焼いたご飯の上にレタスを敷き、すき焼きの残りをのせてご飯でサンドすれば完成です。サラダを添えて。
おもちときりたんぽ
〆のおもちときりたんぽレシピ:残ったすき焼きにおもちときりたんぽを入れて柔らかくなるまで煮込んだら出来上がり。
美味しいすき焼き・名店に学ぶ①今半
引用: https://www.imahan.com/guide/kodawari.html
人形町今半黒毛和牛と命名した上質の肉を使い「食感」「美味しさ」「美しさ」を最大限に引き出した調理法です。
美味しいすき焼きを名店に学ぶ②ざくろTBS店
引用: https://tokyo-calendar.jp/article/8607?ref=restaurant
本格日本料理や黒毛和牛のしゃぶしゃぶ、すき焼を楽しめます。「特選黒毛和牛-A5等級-すき焼き」を使った絶品すき焼き、スタッフさんが仕上げてくれます。
美味しいすき焼きを名店に学ぶ③江知勝
引用: https://www.stroll-tips.com/echikatsu/
風情のある日本家屋で、国産黒毛和牛のすき焼を牛鍋スタイルでいただけます。江知勝を江知勝たらしめているのは、江戸っ子好みの甘みを抑えた味付けの割り下。大きな鍋で一気に仕込み、強い火でアクを飛ばすのがおいしさの秘訣です。美しいサシが入った肉は、さっと火を通してから溶き卵にくぐらせて。口の中でとろける肉の脂身を堪能できます。
美味しいすき焼きを名店に学ぶ④雅山GARDEN
引用: http://gazan.jp/sukiyaki.shtml
最高の食材を使ったすき焼き・焼肉を楽しめます。