「ケロロ小隊」の一人で作戦通信参謀役のクルル曹長。黄色い体に牛乳瓶底メガネ、「クーックックックックッ…」「ケッケッケー」という嫌な笑い方が特徴です。
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子供の頃から高度な機械を組み立てたり発明したリ、極めつけはケロン軍少佐として在籍していたほど天才児だったクルル。大人になった現在もその頭脳は衰えることなく日々、侵略用マシンの制作や戦略を練っているクルルは戦闘職種の多いケロロ小隊にはなくてはならない頭脳なのです。
そんなクルルですが、性格はズバリ「5つの陰」。これは、「陰気」「陰湿」「陰性」「陰険」「陰鬱」の5つの「陰」を含む性格であることを表しています。
クルル自身が「5つの陰」であるだけなら誰にも迷惑はかからないので問題はありませんが、クルルは他者のトラブルが大好物という困った性格でもあるのです。
単にトラブルを待つだけでなくトラブルを引き起こす名人でもあるクルルは、そういった「嫌な性格」であることを自分でも十分理解していて、それをわざわざ他者にアピールすることもしばしば。
しかし、ケロロたちにとってはそんなクルルの性格は慣れたもの。
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加えて人から嫌われることを恐れないクルルは、敢えて自分が悪者になることでケロロたちの中を取り持ったり、小隊の地球侵略を促すなどの言動を取ることも。
クルルは単なる「嫌な性格」ではなく、いろいろと計算した上で「嫌な性格」を演じている部分もあるようですね。
地球侵略目的でやってきたケロロたち。地球に到着早々、バラバラになってしまいますが徐々に再集結していきます。
クルル曹長が登場したのは単行本2巻第弐拾話「四番目之宇宙人。・・・の巻」、アニメでは第9話Aパート「夏美 恋の行く手に来るクルル であります」でのこと。
ケロロたちとはぐれたクルルは、北城睦実(623)(アニメではサブロー)が保護し、夏美を介して日向家へとやってきます。クルルの発明した「実体化ペン」のおかげでひと騒動ありましたが、無事にクルルが合流するのでした。
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ケロロたちが探していると知っていながら連絡してこなかったというクルルに「相変わらず性格が悪いでありますな」と言うケロロに対し、「褒めるなよ」と返しているクルル。ケロロたちはクルルの合流を大喜びします。
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クルルは、ケロロ小隊にとって「嫌な性格」を差し引いても必要不可欠な人材であることは間違いなさそうですね。
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そのやり方は、クルルが使った発明品を使った大規模な嫌がらせが多い中、オーソドックスな方法の嫌がらせも存在しています。
すっかり地球侵略がお留守になっていたある日、すき焼きパーティをすることになった日向家とケロロ小隊。しかし、すき焼きが嫌いなクルルはすき焼き鍋の中にレトルトカレーを入れ、その中に肉を全部入れて食べてしまうのでした。
それが発端となって喧嘩を始めたケロロ、ギロロ、タママは部屋をめちゃくちゃにしてします。そんな様子を面白そうに眺めるクルルが描かれています。
ただ、このことがきっかけで地球侵略の任務をケロロたちは思い出したので、このクルルの嫌がらせは趣味と実益を兼ねたものとも考えられそうです。
もう一つカレーネタの嫌がらせで、ギロロが犠牲になったこともありました。
バレンタインデーに差出人の書かれていないハート型の箱に入ったチョコレートを貰ったギロロ。夏美からのチョコだと思いたいギロロですが実は贈り主はクルルでしかも、チョコではなくカレールー(中辛)!
それを夏美の前で食べる姿を晒してしまい固まるギロロ。それを見て「クーックックックックッ…恥ずかち」と嫌がらせが成功してほくそ笑むクルルなのでした。
このように、人への嫌がらせが本当に好きな陰険な性格のクルルですが、嫌がらせの後にボコボコにされてしまうこともあるようです。それでもクルルの嫌がらせは止むことはないようです。
クルルの嫌がらせは、自身の実験のアクシデントでも留まることはありません。
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ある日、「ジンセイガニドアレバ銃」の実験事故で赤ちゃんになってしまったクルル。「バボビー」としか言わない乳児になってしまったクルルは、超音波で泣き叫び周りは大迷惑!
クルルを元に戻すため、ケロロたちは「ジンセイガニドアレバ銃」の修理を、夏美と冬樹で赤ちゃんクルルの世話をすることになります。
しかし、おむつ替えで夏美に粗相をしたり粉ミルク(コーヒーミルク)のビンをぶちまけたり、ママ型地球人スーツを着てクルルをあやそうとしたギロロを自爆させたりと、故意か偶然かクルルの嫌がらせがさく裂します。
最終的には、モアの「ピュア」に染まりそうなったクルルが自力で「ジンセイガニドアレバ銃」を修理して元に戻ることになりましたが、赤ちゃんになってもクルルの嫌がらせは健在でしたよ!
クルルが元に戻ったことで周りはホッとしたようですが、モアのピュアに触発されて性格が良くなったクルルも見てみたかったですよね。
クルルの幼少期の体の色は青色でした。現在のように体色が黄色になったのには理由があります。
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それはクルルがまだおしゃぶりを咥え、よだれかけを付けているほど幼かったある日のこと。空き地で見つけたケロボールを触っている内に、中から「ここから出して」という声が聞こえてきます。
クルルは、「一生分のカレーを奢ってもらう」ことを条件に中の人を出してあげました。ケロボールから出てきたのは4人の子供たち。
実は、この子供たちは幼い日のケロロ、ギロロ、ゼロロ(現在はドロロ)、そしてプルル。
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ケロロに唆され、兄・ガルルの「ケロボール」をこっそり持ち出したギロロ。隊長しか持つことのできないケロボールに大興奮のケロロでしたが、ひょんなことからボタンが押されケロボール内に吸い込まれてしまっていたのです。
外に出たケロロは約束通りクルルにカレーをご馳走しようとケロボールのボタンを押し、カレーが出たまでは良かったのですがどんどん巨大化して止めることができません。
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最終的に空き地を埋め尽くすほど巨大カレーライスとなり、クルルはカレーに埋まってしまいますが、そんなクルルを見捨ててケロロたちはその場から逃げ出してしまうのでした。
助けてくれる人のないままカレーに浸かり続けたクルルは、徐々に体が黄色くなってしまったのです。それと同時に性格が歪み、現在の「嫌な性格」になったとも言われています。
とはいえ、「ケロボールから出して」とプルルの頼みを「嫌だよ~」と返事するあたり、すでに「嫌な性格」の片鱗が伺えていましたが…。
クルルは発明の天才!今までに数々の兵器や便利なマシンやアイテムの開発をしています。
通常の地球侵略に使用しているケロロロボや、日向家に仕掛けられているギミックもクルルによるもの。
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北城睦実(623)(サブロー)が持つ書いた文字や絵が本当になるという「実体化ペン」や吹きかけたものを巨大化させる「万能兵器化飲料ナノラ」など便利なアイテムもありますが、中にはいたずら目的としか思えない発明品なども数多くクルルによって生み出されています。
それでも、これらの発明品はクルルでなければ作り出せないものばかり。こういったクルルの能力はケロン軍も認めているところです。
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TVアニメでは、これらの発明品が地球侵略に大きく貢献したことはありませんが、劇場映画版では、クルルのメカは大活躍していますよ!
ケロロ小隊の隊長・ケロロの階級は軍曹。実は階級からいけば、クルルの曹長の方が上役になります。
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しかし、隊長としての資質はケロロの方が上と認められ、現在の小隊編成となっているようです。
また、クルルは幼年体の時すでに少佐まで昇進したことがありましたが、クルルの性格と「嫌がらせ」から上層部の反感を買い降格され、曹長になったのだとか。
普通であれば降格されてがっかりするところですが、クルルは性格上、今の気楽なポジションを楽しんでいる様子なので、むしろ降格されて万々歳といったことろではないでしょうか。
自他ともに認める「嫌な奴」「嫌がらせの名人」であり天才発明家のクルル。そんなクルルの声を演じた声優は誰なのでしょうか?
クルルの声を担当したのは、声優の子安武人さんです!
子安さんは1988年に「どんどんドメルとロン」で声優デビュー。翌年には「天空戦記シュラト」の夜叉王ガイ役で初のレギュラーキャラクターとして出演しています。
その後も多くの作品に出演している子安さんですが、主人公のライバルキャラや悪役、シリアスもコメディこなせるオールラウンダーな人気声優として現在も活躍中です。
子安さんのアニメ声優としての代表作には「ボボボーボ・ボーボボ」のボボボーボ・ボーボボ役、「銀魂」の高杉晋助役、「ジョジョの奇妙な冒険」のディオ・ブランドー/DIO役などがあります。
また、テレビアニメ声優以外でも幅広く活動している子安さん。
メディアミックス作品の「ヴァイスクロイツ」の原案を手掛けると同時に、同作品のアニメ声優ユニットへの参加し、声優初の「ミュージッククリップ」の制作も行いました。
なお、子安さんが演じるクルルの声は、普段は陰に籠ったダミ声ですが、真剣なシーンでは子安さん本来のイケボになるという特徴がありますよ。ぜひ、チェックしてみてくださいね!
クルルの声を担当した、声優の子安武人さんは、作品内でアドリブを入れることで良く知られています。
実は、クルルのセリフにもアドリブで加えられた箇所やパロディ化されたセリフがたくさんありますよ。まとめて紹介します!
人気アニメ「ヤッターマン」の敵方・ボヤッキーの有名なセリフ。
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「ドラゴンボール」の予告で、孫悟空のセリフの冒頭部分が元ネタ。寝言でクルルが言ったセリフです。
テレビゲーム漫画の火付け役、名作「ゲームセンターあらし」の必殺技より。
西城秀樹の出演していた「ハウスバーモントカレー」のCMのセリフから。
オリジナルのアドリブ。カレー好きのクルルらしく、カレー風呂に漬かりながら歌っていました。風呂に漬かりながら、そのカレーを食べるクルルが描かれています。
その他にも、がっかりした時に使う「がくりんこ」、「え?」の代わりに「ニョ?」や「パードゥーン?」、「よろしく」の意味で「よろしこ」など、子安さんのオリジナルアドリブのセリフが溢れていますよ。
アドリブのセリフは、まだまだたくさんありますよ。特徴として、アドリブのセリフは棒読みのことが多いので、作品中で探してみてくださいね!
「ケロロ軍曹」に登場するクルル曹長は「ケロロ小隊」作戦通信参謀役。天才的頭脳の持ち主で数々の発明をしていますが、その性格は自他ともに認める「嫌な奴」です。
そんなクルルの声を演じているのは声優の子安武人さん。子安さんはセリフにアドリブが多いことで知られています。このクルル曹長のセリフでも、パロディやオリジナルのアドリブのセリフがたくさんありますよ。
嫌な性格のクルルですが、ケロロ小隊にはなくてはならない存在です。ぜひ、チェックしてみてくださいね。