Wifi機器にはアンテナ付きのものがある
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ご自宅にインターネット回線を引いているほとんどの家庭には無線Wifiルーターがあると思います。そのWifiルーターは各社から販売されており様々な種類があるのですが、そのなかでもひときわ目立つのがアンテナ付きのWifi機器。自宅内のWifi環境改善にとても期待ができそうな気がしますがその実力やいかに!
Wifi機器のアンテナが役立つのか実測してみた
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同じWifi環境の中でどのぐらいアンテナの有無で回線速度に差が出るのか実測してみたいと思います。その際に、Wifi機器以外での環境差が出るといけないので、回線速度と共に電波強度を測定していきたいと思います。
wifi機器の電波強度の測定方法は?
Android端末にはこのアプリ
引用: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.farproc.wifi.analyzer
Android端末での実測にはGoogle Play ストアで配信されている「Wifi Analyzer」というアプリを使用します。こちらはチャネルグラフ、時間グラフ、チャネルレーティング、APリスト、シグナルメータの5種類の表示方法で電波強度だけでなく電波の安定性も実測することができます。
iOS端末にはこのアプリ
引用: https://itunes.apple.com/jp/app/wi-fi-sweetspots/id855457383?mt=8
iOS端末での実測はApple Storeで配信されている「Wi-Fi SweetSpots」というアプリを使用します。こちらはアプリを起動し「Start」ボタンを押すだけでリアルタイムでの電波強度を実測することができます。スピーカーボタンを押すと電波強度に合わせてピピピッと音が鳴るのでわかりやすいです。
まずは現在のアンテナの角度でwifi強度を測定してみる
無線ルーターのアンテナから最短距離のwifi電波強度
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/513jWXK72ML._SL1000_.jpg
参考までに無線ルーターの真ん前で電波強度を実測してみます。この数値を基準にして他の場所の電波強度の実測値を見ていきましょう。ちなみに現在のアンテナはなにも考えず設置したため、商品写真と同じような角度でそのまま設置しているだけです。
さすがにこの距離では高い数値が測定されます。ここまで電波強度があればウェブの閲覧や動画の再生に必要な回線速度も十分に確保することができます。
Wifi機器の電波強度の弱い箇所その①
まず最初に測定したのはキッチン。こちらは無線ルーターから壁を挟まず少し離れたところにあります。wifiの使用はあまり支障はないものの回線速度が少し気になる箇所。COOKPAD等を使用しながら料理をされる方にはなおさら気になる箇所だと思います。
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実測してみた結果がこちら。やはり壁を挟まないので十分な電波強度が確保されています。まずは安心です。次は壁を越えた別の個所で測定していきます。
Wifi機器の電波強度の弱い箇所その②
次に実測するのはトイレです。こちらはキッチンの隣にあります。当たり前ですが四方を壁で遮られた完全な個室です。トイレにも必ずスマートフォンを持ち込む方もいらっしゃいますし、長時間立て籠る時は十分な回線速度は必須となります。
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実測結果がこちら。やはり少し強度が弱くなっています。途切れるまではいかないものの電波強度が弱くなっているため少し回線速度の低下が気になります。
Wifi機器の電波強度の弱い箇所その③
3つ目に測定するのは寝室です。ここは自宅の中でもwifi機器から一番離れた場所になります。寝る前にウェブやYoutube等を閲覧したり、スマホゲームをされる方も多いと思います。個人的には電波強度や回線速度が一番重要な箇所です。
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やはり間に壁を挟み、なおかつ距離も離れているため大きく電波強度が弱まっています。ここまで下がっているので実際に使用していても時々wifiが切断されモバイル回線に切り替わったり、繋がってはいるものの応答しないということも起きてきてしまっています。
アンテナの角度を調整して実験してみた
実験を行うにあたり、どの角度が自宅に設置するwifi機器にとって最適なのかを調べたところ、Wifi機器のアンテナは、1本ではアンテナに対して垂直に電波が飛ぶようになっているそうです。これが2本、3本と組み合わさると面となります。
少しややこしい話なのですが2本で例えた場合、それぞれのアンテナから垂直に飛んだ電波が合わさる部分が面として構成されたこととなり、より強度な電波となります。これが3本、4本となると面の部分がより多くなり、また電波強度も強くなっていきます。
引用: http://buffalo.jp/product/wireless-lan/ap/wxr-2533dhp2/images/img-direction-block-pic-02.png
ではそのことを踏まえ自宅に最適な角度をイメージしながらアンテナの角度を調整して実測していきます。
電波強度の弱い箇所その①:キッチン
こちらはもともとそこまで電波強度が落ちているわけではなかったため大きな変化はあまり期待していませんでした。しかし実測してみると確かに電波強度は改善されており、他の場所にも期待がかかります。
電波強度の弱い箇所その②:トイレ
実測結果は四方を壁に遮られていたにも関わらず、電波強度は大きく上昇。実際に使用してみても十分な回線速度を得ることができています。
電波強度の弱い箇所その③:寝室
実測してみると電波強度は大きく改善。ここが一番効果がありました。実際に使用していてもほとんど途切れることもなく、快適なネット環境を実現しています。
アンテナの角度を変えて検証してみた結果
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アンテナの角度を変えるだけでここまで効果が変わるとは思わなかったので正直びっくりしました。これなら現在アンテナ付きのWifi機器をお持ちであればお金をかけることなく手軽に電波環境の改善を図ることができます。
簡単な実験でこの結果だったので更に微調整を行えばもっと効果を得ることができると思います。
Wifi機器のアンテナ有無、価格差は?
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また、これからWifi機器を購入される方、買い替えを検討されている方は価格も気になると思います。参考までに大手メーカーの無線LAN親機の価格としてBUFFALOのアンテナ付きハイエンド機種でWXR-2533DHP2¥27,700(税抜)、ミドルクラスのアンテナ付きモデルでWXR-1751DHP2¥14,300(税抜)、アンテナ内蔵モデルだとWSR-1166DHP3-BK¥8,300(税抜)と少し価格差があります。
Wifi無線にも種類がある
引用: http://buffalo.jp/export/sites/buffalo.jp/product/wireless-lan/ap/wxr-1750dhp2/merit/images/11ac-pic.gif
また、Wifi機器を購入するときに参考にしてほしいのが無線の規格。IEEE802.11acが現在普及してきている高速な規格になります。
従来のIEEE802.11bやg/a、nに比べ2倍以上の高速化が実現されており、今後の普及も期待されています。iPhoneでは6やSE以降のモデルで採用されており、IEEE802.11ac未対応のものと比較すると体感できるくらいに高速化されています。
今回のWifi機器のアンテナ実験のまとめ
引用: http://buffalo.jp/download/photo/w/wex-1166dhp_f1.jpg
一戸建ての住宅に住んでいる方は広すぎて1台のwifi機器ではアンテナの角度を調整してもなかなか改善しないこともあります。中継器を利用したりする方法もありますがその際にもアンテナの角度調整をしながら中継器を設置するとより快適な電波環境になるでしょう。
引用: https://cdn.pixabay.com/photo/2016/11/29/06/16/adult-1867751_960_720.jpg
いままでは自宅の電波環境に正直満足できないまま使用していました。今回の実験でアンテナの角度を少し変更するだけでこんなにも変わるとは思っていませんでしたのでこんなに簡単に改善できてびっくりでした。自宅の電波環境に満足されていない方はぜひともこの方法で少しでも快適なネット環境を手に入れてください!