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MSM8940の性能は?スマホCPUの性能を徹底比較してみた!

2024.02.25

MSM8940というチップがどのスマートフォンに搭載されていて、どの程度の性能を持っているのかご存知でしょうか。別名「4Snapdragon35」とも呼ばれるMSM8940について、ゲームをやるには十分かなどを様々なベンチマークを用いて比較してみました。

  1. MSM8940とは?
  2. MSM8940の性能
  3. MSM8940のベンチマーク結果①:GeekBench
  4. MSM8940のベンチマーク結果②:Antutu
  5. MSM8940のベンチマーク結果③:3DMark Ice Storm Unlimited
  6. MSM8940のベンチマーク結果④:Octane
  7. MSM8940搭載機種①:HUAWEI M3 Lite 8
  8. MSM8940搭載機種②:HUAWEI M3 Lite 10
  9. MSM8940搭載機種③:Xiaomi Redmi 4X
  10. まとめ:低価格Androidの中でも普通の性能
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MS8940は、別名「Snapdragon435」とも呼ばれており、スマートフォン向けに作られたチップセットです。Snapdragonシリーズの中でも低性能なチップセットではありますが、その分低価格Androidで需要があり、安いスマートフォンが欲しいという方には需要のあるチップセットです。
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世間一般ではSnapdragon○○と呼ばれるシリーズのチップセットですが、今回は型番である「MSM8940」として解説していきます。
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MSM8940に内蔵されているチップは、CPUが「8x ARM Cortex A53」、GPUが「Qualcomm® Adreno™ 505 GPU」、DSPが「Qualcomm® Hexagon™ 536」、Wi-Fiが「Integrated 11ac Wi-Fi + WCN3680B companion chip」、Bluetoothが「WCN3680B」となっています。
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この中でもCPUとGPUが低性能のチップであり、この二つが大きく低価格化に貢献しています。これら低性能なチップではありますが、実際の性能などうなのか、複数のベンチマークアプリを使って検証してみました。
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一つ目のベンチマークアプリが「GeekBench」です。GeekBenchは「スマートフォンのベンチマークアプリといえば?」という質問を出せば必ずといっていいほど答えの一つに上がる有名なベンチマークアプリです。シングルコアでの動作とマルチコアでの動作の2パターンを計測でき、それぞれの結果を比較することができます。
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気になるスコアの方は、シングルコアの場合が580点、マルチコアの場合は2300点です。マルチコアはシングルコアと比較してかなり高いのには理由があり、MSM8940はオクタコア(8コア)で動作するマルチスレッドアプリに強いCPUを搭載しているためこのような差が出ています。
引用: https://garumax.com/wp-content/uploads/2017/03/antutu-680x363.png
二つ目のベンチマークアプリが「Antutu」です。こちらもGeekBenchと同様メジャーなベンチマークアプリでCPU・GPU・RAMといったチップセットに内蔵されているチップの性能を評価してくれます。
引用: https://iphone-mania.jp/wp-content/uploads/2016/10/antuntu-logo-ocg-e1475489967857.png
気になるスコアですが、結果は45000点。採点基準とスコアの重みが異なるため、GeekBenchとは全然違う結果が出ていますが、簡潔に言うとこのスコアは低いです。高性能なスマートフォン(最新のiPhoneなど)は20万点近くをたたき出すため、それと比較すると全然低いと言えるでしょう。
引用: https://www.futuremark.com/static/images/contentboxes/3dmark-new-hero.jpg
三つ目のベンチマークアプリが「3DMark Ice Storm Unlimited」です。こちらは3Dゲームをどれだけ快適にプレイできるか、をメインにしたベンチマークアプリです。その他のベンチマークアプリと比較してこちらは3D評価に特化しているため、このデータを使ってどのスマートフォンが3Dゲームを快適に遊べるか判断してスマートフォンを選ぶ人も多いです。
引用: http://socius101.com/wp-content/uploads/2017/05/34325_1_3dmark_for_windows_gets_updated_and_adds_ice_storm_unlimited_testing.jpg
気になるスコアですが、結果は9100点。快適に3Dゲームを遊ぶには2万点は必要と言われており、その事を考えると全然低いです。ちなみに最新のiPhoneなどだと4万点近く叩きだします。ただし快適に3Dゲームを遊ぶことに限った話ですので、2Dゲームであったり、3Dゲームであっても低負荷設定ができるゲームならある程度快適に遊べるかもしれません。
引用: https://techreport.com/r.x/2017_04_13_Google_retires_Octane_JavaScript_benchmark/octane.jpg
最後に紹介するベンチマークツールが「Octane」です。Octaneはこの中で紹介したベンチマークツールの中で唯一ブラウザ上で実行するものとなっています。アプリではなくツールと言い変えているのはそのためです。ブラウザ上での実行ですのでその他ベンチマークと比較して評価は単純ですが、その分直感的とも言えます。
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気になるスコアは、約3000点。当然ですがこのスコアは低い部類に入ります。例のごとく最新iPhoneと比較すると、最新iPhone(ここではiPhone8とします)では3万点弱を出すため、やはりかなりの差があると見ていいでしょう。単純に処理能力を測るだけであるため、ゲーム用スマホ選びの参考にはあまりならないことには注意しましょう。
引用: https://www.e-trend.co.jp/item_data/01/15/92/01159285/images/01159285_01.jpg
MSM8940を搭載しているスマートフォンのひとつは、HUAWEIの「M3 Lite 8」です。サイズは8インチと少し大きめでフルHDのディスプレイが搭載されています。価格自体も2万円台で売られているため手が出しやすいAndroidでもあります。
引用: http://img1.kakaku.k-img.com/images/keitai/smartphone/lowprice/item/112001.png
ただし、カメラの解像度があまりよくないので高画質のビデオを撮りたい人には向いていません。インカム基準で考えると画質はいい方で、実は最新iPhone(iPhoneX)の解像度を超えています。つまり自撮りがiPhoneよりキレイに撮れるという隠れたメリットも持っています。
引用: https://prtimes.jp/i/24671/139/origin/d24671-139-595929-0.jpg
MSM8940を搭載しているスマートフォンのひとつは、HUAWEIの「M3 Lite 10」です。こちらは先程紹介した「M3 Lite 8」と比較してこちらは上位版でフルHDよりも少し解像度の高いWUXGAです。カメラの画質は相変わらず同じですが、メモリや容量が増えていて、バッテリー容量も6600mAhと超容量の性能となっています。
引用: http://pc.watch.impress.co.jp/topics/huawei1706/title.jpg
性能が上がっている分価格は上がっていて3万円台をつけているため、性能と費用どちらを優先するかはご自身の予算と相談するといいでしょう。
引用: https://des.gbtcdn.com/uploads/pdm-desc-pic/Electronic/image/2017/04/17/20170417174430_71715.jpg
MSM8940を搭載しているスマートフォンのひとつは、Xiaomiの「Redmi 4X」です。実はこのスマートフォン恐ろしく安く、セール時には1万円ちょっとで売られていることがあります。積んでいるチップセットは紹介した上記二機種と同じであるにも関わらず、同じであるためかなりコスパがいいと言えるでしょう。
引用: https://gloimg.gbtcdn.com/gb/pdm-product-pic/Electronic/2017/04/08/goods-img/1502819337884082779.jpg
メインカメラの画質も1300万画素であり、こちらも先ほどの機種より格段に上であるため低価格重視であれば一択とも言えるでしょう。ただしインカムは500万画素、かなり荒いのでその点は注意。超低価格Androidとして知名度が高く、人気があるため購入する際はセール情報などに目をつけておくといいでしょう。
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MSM8940は低価格スマートフォンの中でいうと普通と言える性能です。ただしこれは直前に紹介したXiaomiの「Redmi 4X」を除いたらの場合で、「Redmi 4X」を含めると非常にコスパが良いです。
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低価格スマホであることを売りにしているスマートフォンに搭載されることが多いため、負荷の高い3Dゲームを遊ぶ場合などにはまずおすすめできませんが、そのことを除くと特に問題なく使っていける性能だと思います。それにMSM8940が搭載されるスマートフォンはバッテリーが大容量であることが多く、低性能なチップセットほどバッテリー消費が少ない(使う電力が少ない)ため長時間利用する場合にもおすすめできます。

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