【チョコは犬に厳禁】チョコ中毒の原因
引用: http://lovewanko.net/chocolate/
チョコ中毒の原因は、チョコの中のカカオに含まれている「テオブロミン」という成分です。犬はテオブロミンを適切に排泄することができないため中毒症状を引き起こすのです。チョコの苦みが多いビターチョコや、濃厚なチョコはカカオの含有量が多いため少量でも危険です。
引用: http://www.higashiyama-ah.com/contents/category/chocolate-poisoning/
引用: http://www.masuda-rui-heart.sakura.ne.jp/letter/055.html
【チョコは犬に厳禁】中毒症状が出ているかの確認を!
引用: http://www.masuda-rui-heart.sakura.ne.jp/letter/055.html
犬がチョコを食べてしまった際には、中毒症状が出ているかの確認を行いましょう。また、どのくらいチョコを食べたのか、どの種類(ビター・ミルクなど)のチョコを食べたのかも確認しましょう。
ー中毒症状①初期症状:排泄物の異常等
引用: https://naturol.jp/condition/80/
中毒の初期症状は、多尿・下痢等排泄物の異常が挙げられます。また、嘔吐・興奮・抑うつなど精神状態が不安になることもあります。
ー中毒症状②中期症状:痙攣・呼吸困難等
引用: https://www.iris-pet.com/wan/byouki/poisoning.asp
中毒の中期症状は、筋肉けいれんを引き起こし、呼吸困難・不整脈・心拍数の低下を起こします。
ー中毒症状③末期症状:死亡
引用: https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/hotto-images/images/281.jpg
末期症状は、てんかん発作・痙攣・麻痺を起こし、最悪死に至ることがあります。
【チョコは犬に厳禁】中毒に至る量はどのくらい?
どのくらいの量のチョコを食べてしまったら中毒症状が起こるのかまた致死量になるのかは、犬の大きさやチョコの種類によって異なります。
ー一般的な中毒量・致死量
引用: http://www.masuda-rui-heart.sakura.ne.jp/letter/055.html
一般的には、テオブロミンが体重1kgあたり50mg~100mgで中毒症状が生じます。また、中毒症状が生じる量の約5倍以上を超えた250mg~500mgになると50%の確立で死亡するといわれています。
チョコに含まれるカカオ度数はチョコの種類によって異なります。「ミルクチョコレート」などカカオ30~40パーセントの場合、板チョコ1枚(約60g)あたり132mg~180㎎・「ビターチョコレート」などカカオ70~99%の場合、板チョコ1枚あたり360mg~660㎎が数値相場となります。
ー小型犬(約5kg)の場合
引用: https://www.min-inuzukan.com/kaninchen-dachshund.html
ミルクチョコなら約2枚、ビターチョコなら約3/4枚で中毒症状に至る恐れがあります。
ー中型犬(約15kg)の場合
引用: https://www.min-inuzukan.com/welsh-corgi-pembroke.htm
ミルクチョコなら約6枚、ビターチョコなら約2枚で中毒症状に至る恐れがあります。
ー大型犬(約30kg)の場合
引用: https://www.min-inuzukan.com/alaskan-malamute.html
ミルクチョコなら約11枚、ビターチョコなら約4枚で中毒症状に至る恐れがあります。
【チョコは犬に厳禁】中毒症状の観察はどのくらいの時間が経過するまで?
すぐに嘔吐する犬もいます。しかし、食べたあと6~12時間後に出現することが多いです。特に注意して観察すべき時間はチョコを食べてから体内に吸収される6~8時間経過後です。しかし、時間が経過すればするほど体内に吸収されてしまうため、誤食・誤飲に気付いた際には、すぐに病院に連絡する方が安心です。念のため、数日間は中毒症状が現れないか注意しましょう。
【チョコは犬に厳禁】中毒症状にベスト対策は即刻病院!
もし犬がチョコを食べてしまった場合、すぐに獣医さんと連絡を取り病院に連れていきましょう。すぐに病院に連れていける場合には、病院で処置をすることがベストです。
犬の異物誤飲による病院の通院件数は月に約2,000件にも及びます。その中でもチョコは常に上位3位に入るほど発生件数が多いです。このことから分かる様に、通常の注意を行っていても異物誤飲は生じやすい事故だといえます。治療費も高額になることが多いため、事故を防ぐための最新の注意や保険加入などの治療費対策にも気を配っておきましょう。
ー中毒即刻対策:夜間救急診断をしてくれる動物病院
夜間や救急で処置を行ってくれる全国の動物病院のマップ等が紹介されています【https://lifewithpet.net/】。お家でも旅先でも使える便利なツールです。
病院へ電話する際に、「チョコを食べました」や「チョコを食べたのでオキシドールで吐かせました」などの経緯を伝えると治療がスムーズになるため、伝えましょう。
引用: https://lifewithpet.net/
ー中毒即刻対策:ペット保険
軽度の症状ではなく重度の症状となった場合、手術や長期入院の可能性があります。そうなると治療費が数万円以上かかることもあります。そんな時のためにペット保険に加入するなど治療費対策をしておくと費用の心配が軽減されます。
引用: https://pet.insweb.co.jp/
【チョコは犬に厳禁】どうしてもすぐに病院に行けない場合の応急対策
深夜などに誤食・誤飲を行ってしまった場合など、すぐに病院にいけない場合の応急対策法です。ただし、これは本当にどうしても連れていけない場合の最終手段です。すぐに病院に連れていける場合には自己判断で対応せず、病院に連れていきましょう。
ー応急対策:少量の場合は様子を見て!大量の場合は吐きださせる!
ひとかけら程度の少量の摂取であれば、自然に排泄されます。そのため、安静にさせながら観察しましょう。24時間以内に、容態に変わりがなければ問題ありません。しかし、不安であれば獣医さんに電話をし誤食した旨を伝え判断を仰ぎましょう。
多量に摂取してしまった、または摂取量が不明の場合は、吐き出させる方法が効果的です。再度言いますが、これからご紹介する方法は【どうしても病院に連れていけない際の最終的な手段】です。正直言って、自己処置は危険です。そのため、病院に連れていける場合は必ず病院へ行きましょう。そして、自己処置を行ったあと病院へ行ける状態になったら必ず病院へ連れていきましょう。
ー応急対策:吐かせ方①食塩を使う
引用: http://tg-uchi.jp/topics/3363
食塩を犬に飲ませて、大量に水を飲むことを促して吐かせます。しかし、塩の量が多いと塩の中毒症状が生じます。食塩での致死量は体重1kgの犬だと3~5gの食塩で最悪死に至ります。そのため、食塩の量には注意が必要です。心配であれば獣医さんに指示を貰いましょう。
ー応急対策:吐かせ方②オキシドールを使う
引用: https://www.kenko.com/product/item/itm_6551461172.html
薄めたオキシドールを飲ませて、胃の中に酸素を発生させて吐かせます。オキシドールの目安量は体重5kgに対し1ccです。オキシドールを水に薄め(オキシドール:水=1:9)、口の端からスポイト等で淹れ、手で口を塞ぎ上を向かせ飲ませます。オキシドールは薬局で購入可能です。
ー応急対策:吐かせた後のケア
チョコを誤飲・誤食し吐かせたあとのケアは、水分補給です。普段より多めに水分を補給させましょう。また、輸液を行ったり、体内に残ってしまったテオブロミンを体外に出すために吸着剤を服用させたりといったケアもあります。これは自宅ではできない処置のため、病院での施術を受けましょう。
【チョコは犬に厳禁】誤食・誤飲を防ぐためにすべきこと
犬がチョコを誤食・誤飲しないように「チョコは必ず冷蔵庫や戸棚で保存する」「散歩中に何かを拾って食べないよう躾を行う」といった対策を行いましょう。
【チョコは犬に厳禁】チョコの他に食べてはいけない食べ物は?
チョコの他にも犬が食べれば中毒症状を引き起こす危険な食べ物があります。代表的な物としては、ぶどう・レーズン・ココア・キシリトール・にんにく・鶏の骨・カフェイン・アルコールがあります。このうち、鶏の骨のように吐かせると食道を傷つけたりする等危険なものもあります。そのため、いつも食べている物以外の物を食べてしまった際には、自己判断で早計に対処せず、病院に電話し判断を仰ぎましょう。
【チョコは犬に厳禁】まとめ
いかがでしたか?愛犬がチョコを誤食・誤飲してしまった際には、落ち着いて「食べた量」「食べた種類」「中毒症状がでているか」を確認して下さい。そして、病院に連れていける場合であればすぐに病院につれていきましょう。また、普段からの予防や費用対策も行っておくと安心ですね。