エアコンの暖房が止まる現象
エアコンから涼しい風が出て暖房が止まる
暖房を入れているはずなのにとちゅで涼しい風が出てきたり、プシュなどと言う音がしたり、ランプが点滅するエアコンもあります。その原因はなにかと言うと、エアコンの霜取り運転が自動で始まったから。霜取り運転が終わるとまた暖かい風が出てくるので心配はないし、エアコンの故障でもないです。
故障で暖房が止まる
室内機のファンが回らないときや、コンプレッサーから動いている音がするのに室外機のファンが回らないときなどはどこか故障個所がある可能性が高いので、メーカーや電気店に修理をお願いしてください。
30分くらい暖房が動くのにその後止まる
室外機の周りに物が置いてあったりゴミがあったりすると、室外機に熱がこもってうまく作動しにくくなります。室外機の周りを確認し、再度試してみてください。もしも室外機の周りがきれいなのに暖房が止まってしまう場合はメーカーや電気店に修理をお願いしてください。
エアコンの暖房が止まる原因
室外機の霜
寒いときや雪が降ったときなどにエアコンの室外機の中や外に霜が付くことがあります。霜が付いてしまうと室外機の働きが悪くなってしまいます。そのため霜をとる機能がエアコンに付いています。
氷点下や大雪のとき
暖房時に室内の冷たい空気を室外機が外に出します。その冷たい空気と外の寒さによって凍り、霜となって室外機に付くことがあります。霜が付いてしまうと室外機の働きがよくなくなるため、対策としてエアコンには霜取り機能が付いています。
霜取り運転とは
霜取り運転はこんな機能
霜が付いてしまった室外機では仕事の効率がよくないので霜をとる必要があります。一時的にエアコンの暖房を止めて室外機を温めて霜を溶かし、霜が溶けるとまた暖房が再開するシステムが霜取り運転です。何か音がしたり暖房が止まると故障と思われがちですが、霜取り運転なので心配はいりません。
霜取りにかかる時間
霜取り運転にかかる時間はおよそ10~15分ほどと言われます。とても寒い日などはもっと時間がかかる可能性もありますし、何回も霜取り運転に切り替わることもあります。
霜取り運転の対策
しょっちゅう霜取り運転になると、せっかく暖まった空気も過ぎ冷たくなってしまうし、何より寒いのを我慢しなければなりません。その場合の対策としては、霜取り運転時間が短いエアコンに替えたり、霜取り運転中も温風を出し続けるエアコンを使ったり、他の暖房器具も併用して使うなどの方法が考えられます。
雪や霜以外にもエアコンの暖房が止まる原因はある
部屋の広さとエアコンの性能が見合ってない
部屋の広さと比べてエアコンの性能が付いて行かない場合、エアコンは精いっぱいの働きをしても部屋は寒いままです。そのうち無理がかかってしまい、故障に繋がってしまう可能性もあります。
エアコンのどこかが故障している
エアコンのどこかが故障していればエアコンが止まったりスイッチが入らないこともあります。早めにメーカーや電気店に修理をお願いしましょう。
運転モードや設定温度の間違い
うっかりしたり慌てたりして暖房を選択したつもりが冷房になっていたり、設定温度を低く設定していたら思っている暖かさとは違うものになってしまいます。もう一度よく確認して設定してみましょう。
エアコンの暖房が止まるときの対策方法
部屋の設定温度を低めにする
外気温と設定温度の差がある場合はエアコンは一生懸命働かなくてはならず、室内の冷たい空気もどんどん外に出そうとし、結果霜が付きやすい状態になってしまいます。そして霜取り運転もしょっちゅう稼働することになります。エアコンにも人間にも無理のない程度に暖房の温度を下げてエアコンを使うやり方もおすすめです。
エアコンの掃除をこまめにする
エアコン、特にエアコンのフィルターをこまめに掃除すると暖房の効きがよくなり、電気代も汚れているときよりも経済的になります。水洗いもいいですが、掃除機で埃をとるだけでも違います。
室外機の周りをすっきりさせる
室外機の周りに物がごちゃごちゃ置いてあったり、雪に埋まっていたりすると、室外機から出た空気をそのままま吸ってしまうことになって非効率です。室外機の周りに何かを置く場合は少し距離を開けて、雪に埋まっている場合は除雪したり雪をよける工夫をしましょう。
エアコンの暖房が止まるときの対策としてやってはならないこと
室外機に水やお湯をかける
お湯や水をかければ氷は溶けてきれいになりますが、熱いお湯は部品が溶けたり変形したりするケースもありますし、お湯や水が入ってしまうことで室外機が壊れてしまうこともあります。お湯や水はかけないほうが賢明だと言えます。
エアコンの暖房の効きをよくするためにできること
寒冷地用のエアコンに替える
寒冷地用のエアコンは普通のエアコンと室外機が違います。寒冷地用のエアコンは普通のエアコンの1~2つほど適応畳数の大きな性能の高いものを室外機に搭載しています。こうすることで、冷たい空気を素早く暖かいものにでき、霜を防ぐための工夫もされ、寒い地方で快適に冬を過ごせるようになっています。
室外機の位置を高くする
雪が多い地域にお住まいに方におすすめの方法です。雪で室外機が埋もれてしまうと霜が付くのと同じ条件になってしまい、霜取り運転が頻繁に行われる可能性があります。こまめに除雪するのもいいですが、少し高い位置に室外機を置くことで回避できる場合もあります。
防雪フードを付ける
防雪フードを付けると室外機に直接雪が付かないので霜よけになります。他にも室外機カバーもありますが、カバーの場合は物によってはエアコン使用時は外したほうがいいものもあります。その理由は、空気の吸い込みなどの働きが弱くなり余計に電気代がかかってしまうからです。
メーカー別寒冷地用のエアコン3種
ダイキン・スゴ暖DXシリーズ
引用: http://www.daikinaircon.com/news/2009new_ra_dx/images/dx_content12.jpg
ダイキンのスゴ暖は寒冷地仕様になっていて、外気温が-25度でも運転可能です。ダイキンのスゴ暖の霜取り運転は約3分ほどと短いので、霜取り運転中もさほど寒さを感じません。たとえ外気がマイナス10度でもダイキンなら15分ほどで室内の温度を20度にまで上げられます。ダイキンのスゴ暖は寒い冬でも1日中暖かさが続き気持ちよく過ごせます。
日立メガ暖白くまくんZDシリーズ
引用: http://kadenfan.hitachi.co.jp/raj/lineup/image/heating/017_sp.png
日立の白くまくんメガ暖は55度ほどの温風を集中して30分間出すことができます。床暖機能も付いています。霜取り運転が必要な時でも2つある熱交換器のどちらかで引き続き暖房することができるので寒い思いをすることがないです。
東芝DRNシリーズ
引用: https://www.toshiba-lifestyle.co.jp/living/air_conditioners/images/tit_drn.png
続いて東芝のエアコンです。東芝の大清快DRN史リースは温かい風が出てくるまで1分と言う短時間を実現しています。東芝なら外気温が−15度でも6時間と言う長時間連続して暖房が続きます。東芝大清快DRNシリーズは室外機も雪や寒さに強い仕様で、ヒーターで霜を防止します。
エネチャージシステムのエアコンもある
エネチャージとは
ほとんどのエアコンは霜取り運転中は暖房が止まってしまいます。その間は暖房が切れてしまうのでせっかくの温められた部屋が冷えてしまうし寒さをこらえて過ごさなくてはならなくなります。でもパナソニックのエネチャージシステムなら霜取り運転中でも暖房が止まらないので快適に過ごせます。
パナソニックXシリーズ
引用: https://panasonic.jp/aircon/products/18x/img/mainimg-b_sp.jpg
フィルターお掃除、空気清浄、部屋にいる人一人ひとりの温度の感じ方を見分けパワーや無駄な風の流れを抑えたり、足元が温かくなるよう調整したり、エネチャージシステムも搭載しています。
まとめ
エアコンの暖房が止まる原因や対策を見てきました。また、東芝やダイキンの寒冷地用おすすめエアコンもあわせて紹介しました。東芝もダイキンもその他のエアコンもそれぞれ寒い冬にぴったりな仕様となっています。また、霜取り運転以外のエアコンの不調の原因についても参考に、この冬を快適に過ごしていきましょう。