睡眠時の呼吸が浅い・早い・苦しいのはなぜ?
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睡眠時に急に呼吸が苦しくなるなかなか寝付けないなどありませんか?また、呼吸が浅い・早いと睡眠の質にも悪影響を与えるかもしれません 。睡眠呼吸障害には、いくつか原因がありますが、もし重症化すると命の危険にさらされる可能性もあります。
睡眠時呼吸障害の症状
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睡眠は、日中に活動した体や脳を休息させるために欠かせないです。そんな睡眠の最中に呼吸が浅い・早い・苦しいなどが繰り返されると、体中の酸素も減っていくことになります。
そのため不足した酸素を補うために、体は心拍数を上げていきます。そうすると、呼吸が早く苦しいと感じることが多くなります。 そうなると体を休める所か、生きるために睡眠中でも常に覚醒した状態が続くということになるのです。
そんな状態が続くと、睡眠時の呼吸障害だけでなく、日中の体のだるさや集中力の低下などにも繋がります。 主に以下のようなことがある場合は、睡眠時呼吸障害の可能性が高いですので、確認してみましょう。
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・寝ている間に呼吸が乱れたり息苦しさを感じる
・よくいびきをかく
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・いびきが止まり、しばらくして大きな呼吸と共に再びいびきをかく
・寝ている間に何度もむせる
睡眠呼吸障害の人は、そのほかにも起きているときに以下のような症状が起こります。
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・朝起きた時に口が乾いた状態
・スッキリと目覚められない
・目覚めた時に体が重く感じる
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・しっかりと寝た感じがしない
・日中強い眠気に襲われる
・日中集中力が続かず、だるさや倦怠感がある
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・常に疲れている
睡眠時呼吸障害の原因
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呼吸が浅い・早い・苦しいなどの睡眠呼吸障害の原因は、大きく分けて2つあります。
睡眠時呼吸障害の原因⑴上気道が狭くなるから
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私たちは呼吸をするときに、上気道という空気の通り道を通して行います。その空気の通り道である喉や上気道が狭くなることにより、呼吸が止まってしまう のです。喉や気道など空気が通るスペースが狭くなってしまうと、当然呼吸がしづらくなりますよね。
まず、なぜ上気道が狭くなってしまうかと言うと、喉周りや首に脂肪がついてしまっているほか、扁桃肥大が起こっている可能性があります。
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またそれだけではなく、舌の付け根やのどちんこなどによって喉や上気道が塞がる可能性もあります。
さらに、骨格の小さい人も注意が必要です。例えば元々骨格の大きい人であれば、少し太っていたとしても喉や上気道を圧迫されたりすることは少ないです。反対に骨格の小さい人は、上気道のスペースが狭くなり閉塞しやすくなるのです。
睡眠時呼吸障害の原因⑵呼吸中枢の異常によるもの
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呼吸中枢の異常とは、脳から呼吸の指令が出なくなる異常のことです。特に睡眠時呼吸障害の中でもこのタイプは比較的少なく、数パーセントほどだそうです。
呼吸中枢の異常の場合は、上気道は開いたままの状態です。 そして上気道が狭くなっている場合は、狭くなっていたとしても頑張って呼吸をしようと動きます。しかし、呼吸中枢の異常によるものは、脳から指令が送られないため、そもそも呼吸をしようとしないのです。
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では、どのような場合に呼吸中枢に異常が起こるのかと言うと、特に心臓機能が低下した人が多いそうです。そういう人の中の約30~40%の確率で、呼吸中枢の異常による睡眠時呼吸障害が起こってしまいます。
呼吸を深くする!睡眠時呼吸障害の治し方
ここでは、呼吸を深くするための睡眠時呼吸障害の治し方を5つご紹介していきます。
睡眠時呼吸障害の治し方⑴横向きに寝る
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普段は睡眠時どのような姿勢で寝ていますか?睡眠時に仰向けで寝ると、重力により舌が上気道の方に落ちて気道を塞ぐ傾向があります。
そのため、横向きで寝ることにより上気道の圧迫を軽減できます。しかし、いつもの習慣をいきなりに変えるのは難しいですよね。そんなときにおすすめなのは抱き枕などです。
特に抱き枕は、抱いてみたときに隙間がほとんどなくぴったりと密着できるものがおすすめ。より楽な姿勢で眠ることができます。
睡眠時呼吸障害の治し方⑵寝酒に気をつける
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あまり関係性はないと思われがちですが、アルコールは睡眠時呼吸障害と深く関係しています。お酒を飲んだ日は、いつもかかないびきをかいてしまったということもあるかと思います。
その原因として考えられるのが、アルコールによる筋肉の弛緩です。アルコールは首や喉などの上気道を支える筋肉をも弛緩させてしまう可能性があります。そのため上気道が狭くなってしまい、いびきをかいてしまうということですね。
そのため、普段寝酒が習慣になっている人は特に注意が必要です。
睡眠時呼吸障害の治し方⑶太りすぎに注意する
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睡眠時呼吸障害の原因の方でも少し解説した通り、肥満は上気道の圧迫の原因に繋がります。 そのため、様々な病気を予防するという目的もありますが、肥満を予防する事が睡眠時呼吸障害を治すひとつの方法です。
すでに太ってしまっている場合は、やはり自分の適正体重に近づけるために規則正しい食生活をするのが良いでしょう。
睡眠時呼吸障害の治し方⑷鼻呼吸を意識する
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普段口呼吸でいるのが癖になっている人は要注意です。口呼吸をしてしまうと、鼻呼吸のときより咽頭が狭くなる可能性があります。
そのため、口呼吸はドライマウスなどそのほかの症状や、病気などとも関係しています。だからといって、普段鼻炎など鼻に関する不具合が生じている人は難しいですよね。
そういうケースも踏まえて、口呼吸になりがちな人は一度耳鼻咽喉科で相談してみると良いでしょう。
睡眠時呼吸障害の治し方⑸睡眠薬の服用を控える
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なかなか眠れないからと言って、睡眠薬を服用する際は注意が必要です。それは、大体の睡眠薬が無呼吸など睡眠時呼吸障害を引き起こす原因となる可能性があるからです。
もし服用する際は、自己判断をせず主治医に相談してから決めるのが良いでしょう。
睡眠時の呼吸は普段の習慣で治すことも可能
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睡眠時の呼吸が浅い・早い・苦しい原因と症状、そして呼吸を深くするための治し方などご紹介してきました。上気道が狭くなって呼吸障害を引き起こしてしまっている場合は、日頃の習慣などで症状を軽減することは可能です。
しかし、これがもし呼吸中枢の異常によるものである場合、やはり一度主治医に相談してみる必要があります。