甘酒とは?
甘酒は発酵食品で栄養が豊富に含まれており、飲む点滴とも呼ばれています。最近では季節問わずにコンビニやスーパーなどでも手軽に購入できますね。そんな甘酒は酒粕と米麹の2つの種類があります。
酒粕でできた甘酒は少量のアルコールと糖分が入っています。一方米麹の甘酒は、ノンアルコールで基本的に米と米麹のみで作られています。
甘酒には疲労回復効果や美肌、便秘解消など、体にとって嬉しい効果効能が期待できます。そんな甘酒ですが、温め方を間違うと大事な栄養が壊れてしまう可能性があります。
まずは瓶などの容器別で基本的な甘酒の温め方を見ていきましょう。
【容器別】甘酒の温め方
甘酒は、基本的に電子レンジで温めている人が多いかと思います。ただし、レンジを使う際も入れ物を変えるなどして、温め方を工夫しなければなりません。
甘酒の温め方⑴瓶
引用: https://i.pinimg.com/564x/9d/2a/09/9d2a09219acdef5386920f3b83ec84c6.jpg
瓶は、電子レンジでも使える容器なので、甘酒をよく振ってから温めましょう。瓶の中に甘酒を入れたら、よく振り蓋を開けて、電子レンジで1分以内を目安に温めます。
ただし電子レンジの性質上、容器はそんなに温まっていなくても中にある水分が熱くなってしまうことがあります。 そのため、沸騰しないために以下の点に気をつけながら、温め過ぎを防ぎましょう。
⑴何回かに分けて温め、こまめにレンジの様子を見る
⑵分けて温める際に取り出し、甘酒をかき混ぜる
⑶記載の時間よりも少なめの時間で温める
甘酒の温め方⑵缶
缶入りの甘酒はまず缶が金属なので、電子レンジだとスパークしてしまいます。そのため、一度缶を開けて耐熱性のコップなど、瓶に移し替えてから温めましょう。190mlの缶は容器に入れて、電子レンジにかけるときはラップをせずに1分弱が目安です。
甘酒の温め方⑶紙パック
紙パックは、そのままだと温めることができません。紙パックの内側にアルミが貼ってある可能性があるからです。そうなるとスパーク起こしてしまうので、缶のときと同様に耐熱容器やコップに移し替えて温めましょう。
また、商品によって温めできないものもありますので、温めたい場合は購入の前に必ずパッケージを確認してみましょう。
甘酒の温め方・注意点
引用: https://i.pinimg.com/564x/3c/c9/42/3cc9421602b60fbb7f9b7204a7ac3b2c.jpg
甘酒は加熱をし過ぎることにより、大事な栄養素が壊れてしまいます。市販品の甘酒だと、衛生面から熱処理がされているため、栄養素が損なわれている可能性もあります。
甘酒に適した温度は60℃です。60℃以上になると酵素が破壊されて栄養が失われます。そのため、熱いと感じるほどまで加熱するのは避けた方が良いでしょう。
鍋でもできる甘酒の温め方
引用: https://i.pinimg.com/564x/22/2d/68/222d68825584b3ab0ded4b3f69011975.jpg
可能であれば、缶のまま鍋に入れ湯煎で温めるのもおすすめです。湯煎の際は、沸騰した鍋の火を必ず止めてから缶をを浸しましょう。10分ほどが目安です。缶の向きはどちらでもOKですが、かなり熱くなるので取り出す際にやけどに注意しましょう。
甘酒の飲み方
ここからは、基本的な甘酒の飲み方や甘酒が苦手な人のための飲み方などをご紹介します。
味やにおいが特に気にならないという人であれば、そのままお湯割りにして飲むのも良いでしょう。味が濃すぎるという場合にもおすすめです。甘酒をお湯で割る際は、甘酒と同量のお湯で割ります。
甘酒の飲み方⑴甘酒のにおい対策
引用: https://i.pinimg.com/564x/ec/e4/b5/ece4b515fc8a118711675f4fada254b7.jpg
甘酒のにおいが気になるという人におすすめなのは、においを抑えつつ栄養抜群の食材を加えることです。
【しょうが】すりおろしたしょうが1/2ほどを甘酒に混ぜて飲むましょう。風邪などに効果的です。
【きな粉】甘酒のにおいときな粉の香ばしさが加わり、飲みやすくなります。きなこ餅のような風味になりますよ。
【ココア】ココアは、純ココアを入れるのがおすすめです。米麹の甘酒によく合います。 甘酒に小さじ1/2~1ほどのココアを入れましょう。苦い純ココアに甘酒の甘みがちょうど良いです。気になるにおいもココアが消し去ってくれます。また、ココアに含まれるポリフェノール効果で、美肌など美容が気になる人におすすめ。
甘酒の飲み方⑵味が苦手な人の飲み方
【ジュース】ジュースに混ぜることにより、甘酒の独特な味が中和されます。ジュースと混ぜるなら、甘酒と同じ量では割りましょう。もしカルピスを使う場合は、カルピスの原液小さじ1杯に甘酒を混ぜます。
【豆乳】甘酒の味が苦手な方は、調整豆乳を甘酒と同じ量で割ってみましょう。大豆の栄養も摂れるので、成人病や老化予防にも役立ちます。甘味を抑えるので、特に甘酒独特の甘みが苦手だという人はおすすめです。
余った甘酒の保存方法
甘酒は発酵食品なので、保存する場合も注意しましょう。
⑴冷蔵保存
引用: https://i.pinimg.com/564x/50/7f/59/507f599c78ef9ed8b7e90c08389ac94c.jpg
まず甘酒を開けたら、冷蔵保存したとしても1週間以内に飲みきるようにしましょう。冷蔵庫でも発酵は徐々に進んでいき、味や色が変化する可能性があります。また、味を見て酸味、苦味を感じる場合は飲むのをやめましょう。
⑵冷凍保存
引用: https://i.pinimg.com/564x/7d/9c/46/7d9c46430553bda605d2b638b15487ac.jpg
冷凍であれば、冷蔵と違い発酵が進みません。そのため、1か月ほどは保存が可能です。まとめ買いをしたときや、手作りで傷みやすい場合などにおすすめです。
ただし、何度も解凍と冷凍続けると風味も落ちてしまいます。そのため、冷凍保存する場合は飲みきれるサイズを小分けにしておきましょう。
冷蔵や冷凍していた甘酒を再び温める際は、購入したときよりも冷たくなっているので、より温めすぎに注意が必要です。
甘酒は正しい温め方で効果的に栄養を摂ろう
甘酒に最適な温度や正しい温め方、瓶や缶を使った方法やおすすめの飲み方などご紹介してきました。栄養豊富な甘酒を効果的に摂り入れるためにも、温度や保存方法には注意しましょう。