【火花が出る？ドライヤーの故障と修理】そもそもドライヤーって？
ここでいうドライヤーは髪の毛を乾かすヘアドライヤーのことを指します。ドライヤーは今やかなり広く普及していて、2015年の出荷台数は494万台にもなります。その一方で全国消費生活情報ネットワークシステム（PIO-NET）にはドライヤーに関する相談が毎年100件くらい寄せられます。その中には、「コードの付け根から火花が出てやけどをした」、「髪の毛が吸い込まれて取れなくなり、はさみで切った」等といった危険な危険な事例が毎年50～70件くらは含まれるそうです。
ドライヤーは風を送るモーター部分と、熱を作るヒーター部分の2つからできています。ヒーター部分は高熱になるので危険なのはお分かりかと思いますが、モーターだって電気で動いていますから正しく使わないと危険です（下の画はパナソニックのサイトから引用しました。パナソニック以外のメーカーは多少違うかもしれませんが、だいたいこんな構造です）。
引用: http://jpn.faq.panasonic.com/euf/assets/images/panasonic/answer_images/hair/10680_13.png
ドライヤーを使っていたら火花が出た、ときどき止まる、勝手に冷風になるなど不具合が起きたら、すぐに使用を停止して原因を突き止め、事故が起きないようにしてください。
【火花が出る？ドライヤーの故障と修理】原因①ホコリやチリ
ドライヤーはお尻から空気を吸い込んで口から吐き出します。このとき、空気と一緒にホコリやチリを吸い込みます。長年それを放置しておくとお尻のフィルター（網目部分）に誇りが溜まり、空気の流れが悪くなります。その状態で空気を吸おうとすると、モーターに過剰な負荷がかかり、傷めてしまいます。場合によってはモーターの温度が上がりすぎて発火してしまうこともあります。
また、ドライヤーの使用中に焦げくさい臭いがしたりするときも、ホコリが内部に溜まっていることが原因として考えられます。
【火花が出る？ドライヤーの故障と修理】原因②コードの傷み
ドライヤーの事故で使用中にコードの部分から発火する事故も意外と多いですね。
これは長年コードをねじってきたため傷んでしまったことが原因であることが多いです。コードをねじると、中の銅線が切れて細くなります。細くなった銅線に今までどおりの電気を流すと、その部分の抵抗が大きくなり熱を持ちます。
また、コードの根っこの部分は強く折って保管することが多いので、傷みやすいです。普通に動いているのに角度によって火花が出ることがあるので注意が必要です（上の動画をご覧ください）。
引用: http://www.kokusen.go.jp/news/g_data/n-20161208_1_1.jpg
【火花が出る？ドライヤーの故障と修理】原因③髪の毛の吸い込み
引用: http://www.kokusen.go.jp/news/g_data/n-20161208_1_2.jpg
髪の長い人に多い事故と故障です。上の項の動画の後半をご覧ください。
ドライヤーで髪を乾かしていると、お尻の空気の吸い込み口から髪の毛を吸い込んでしまうことがあります。たいていは深く内部まで髪が入り込んでしまうことはありませんが、強風モードで使っていたり、髪の毛が乾いていたりすると吸い込んでしまうこともあります。
場合によっては髪が奥深くまで吸い込まれて抜けなくなることがあります。そのときはハサミで髪を切るしかありません。また、髪がヒーター部分に触れてしまい、ドライヤーの内部で燃えることもあります。髪を乾かすときは、くれぐれも吸い込み口付近の髪にお気を付けください。また、吸い込まれたらすぐにスイッチを消してください。
【火花が出る？ドライヤーの故障と修理】原因④緑の火花が出たら？
ドライヤーの内部で緑の火花が散るのを見た、という報告をときどき見かけます。この緑の火花は一体なんでしょうか。
緑の火花が内部で見えた場合、ドライヤーのサーモスイッチが切れる合図であることが多いようです。国内で販売されているほとんどのドライヤーには温度が上がりすぎたときに自動的にヒーターのスイッチを切る安全装置が付いています。緑の火はそのサーモスイッチが動く際に現れることが多いのです。
ということは、緑の火花が散っても危険じゃない…ということも言えるかもしれませんが、何らかの理由でヒーターが熱くなりすぎているわけですから、そのまま使用せずに修理に出すなり掃除をするなりしたほうがいいでしょう。
ちなみに、緑の火以外にカチっという音だけの場合もありますし、違う色の火花の場合もあります。緑の火花と音の両方ということもあります。
【火花が出る？ドライヤーの故障と修理】原因⑤パナソニックナノイードライヤーの場合
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71ZrtC6JISL._SL1500_.jpg
パナソニックのナノイードライヤーやマイナスイオンドライヤーで、イオン吹き出し口から火花が出ることがあります。この場合はマイナスイオンを発生させる電極の、汚れによる異常放電です。綿棒などで電極を掃除してください。ご心配な方はすぐに使用を中止し、パナソニック修理ご相談窓口にお電話をおかけください。
パナソニック修理ご相談窓口：0120-878-554（平日の9時～19時。土日祝日の9時～17時半）
パナソニック修理ご相談窓口（フリーダイヤルがつながらない場合）：03-6633-6700（通話料がかかります）
パナソニック修理ご相談窓口（Faxでのお申込み）：0120-878-225
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【火花が出る？ドライヤーの故障と修理】メンテナンス①コードは巻き付けない
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ではここから、故障や事故が起きないように、安全に長くドライヤーを使い続けるお手入れの方法をお伝えします。
まず、使用しないときはコードを本体に巻き付けて保管しないでください。上で述べたように、コードのねじれや折れが発火の原因になることがあります。使わないときコードはできるだけ捻じらず、折らず、強い負荷がかからない状態にしてください。
特にコードの付け根部分は注意が必要ですね。本体にコードを巻き付けると、自然とこの部分がきつく折れ曲がって、コードを傷めてしまいがちです。コードの付根はハンドル部分に近いですから、ちょっと火花が飛んだだけでもやけどをする可能性があります。
【火花が出る？ドライヤーの故障と修理】メンテナンス②こまめな掃除を
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上でも述べた通り、ドライヤーから焦げくさいにおいがする、火花が出るなどはホコリが原因であることが多いです。したがって、こまめにドライヤーを掃除してください。
掃除する部分はお尻の吸い込み口やフィルターです。掃除機で吸う、古い歯ブラシでこする、綿棒で汚れをふき取るなどして、できれば月に1度くらいは掃除をしてください。
なお、掃除をするときはあやまってスイッチを入れてしまわないように、コンセントを抜いた状態で行ってくださいね。
引用: https://panasonic.jp/p-db/content?c=Media_C&cid=1428328126478&attrName=vImageFileM
【火花が出る？ドライヤーの故障と修理】メンテナンス③説明書をもう一度読もう
引用: https://panasonic.jp/p-db/content?c=Media_C&cid=1428221267099&attrName=vImageFileL
ドライヤーってコンセントを入れてスイッチを入れるだけで使えますから、説明書を読む人って少ないかもしれません。しかし、「コードを本体に巻き付けて保管しないでください」などということは、説明書に書いてあります。
これはドライヤーに限りませんが、説明書にはやってはいけないことが割りと細かく書いてあります。それを破るとときとして火事は感電などの重大事故が起こる可能性があります。説明書は使い方を説明するだけのものではありません。安全に長くドライヤーを使うためには、もう一度ちゃんと説明書に目を通してみてください。
引用: https://panasonic.jp/p-db/content?c=SiteContent_C&cid=1428110366847&attrName=vImageFileL
【火花が出る？ドライヤーの故障と修理】まとめ
引用: https://panasonic.jp/p-db/content?c=Media_C&cid=1428328126332&attrName=vImageFileL
いかがでしたか？ そう滅多に起きることではないとはいえ、ドライヤーの故障は場合によっては重大な事故を招きます。修理よりもまずメンテナンスと正しい使い方を理解することの方が大切。急に使えなくなると困るものでもありますし、大事にドライヤーをお使いください。
引用: https://panasonic.jp/p-db/content?c=Media_C&cid=1428221266025&attrName=vImageFileL
