SSDってなに?よく聞くHDDとの違いは?
SSDやHDDという言葉を聞いたことがあるけど、それぞれがどんなものを指しているのかよくわからないという人も、案外多いのではないでしょうか?まずはSSDとHDDがどんなものなのかを簡単にご説明しましょう。SSDとHDDはパソコンやスマホで主流の記憶装置で、SSDはフラッシュメモリを用いて記憶する記憶装置をいい、最近のパソコンやスマートフォンの多くがSSDを使用しています。一方、HDDは従来からあった記憶装置ですが、一般的にSSDの方が書き込みや読み込み速度が速いため、最近ではHDDを使用しているものは減ってきています。
SDDやHDDの違いを確認しておこう
SDDやHDDは見た目にも違いがある
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SSDの寿命と書き込み回数の上限・制限
一般的にSSDはHDDより寿命が長く、平均で5年以上といわれています。SSDの寿命にはパソコンの込み回数には上限があり、メーカーなどの実験結果によると、大体700~1000TBW分の書き込み・書き換えを行うと寿命がくるようです。なかには2000TBWまで耐えるものもあるようですが、一般的にはSSDは長時間の稼働には向いていません。とはいえ通常の使用をするうえでは、特に制限したり減らす工夫をしなければならないということはありません。またSSDはモーターがないため故障しにくく、衝撃にも強くデータが消える事故が起こりにくいというメリットがあります。
日常生活では特にパソコンの利用を減らしたりSSDのリセットは必要はない
SDDのHDDとは異なる特徴があるのを確認しておこう
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容量が違っても書き込める量が同じケースもあるので念のため確認しておこう
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SSDの寿命には書き込み回数が関係する
最初にお話ししたとおり、SSDの寿命は一般的には5年程度とされていますが、パソコンの使用環境や利用の仕方によっても寿命が変わってきます。例えば1日に20GB程度の読み書きを行うとすれば、約5年前後でSSDの寿命が来る計算になります。SSDは書き込み回数や読み込み回数の多さや、容量が大きい動作を行うことにより、性能が劣化し記憶装置にも負担がかかります。つまりSSDの使用頻度を減らす工夫や制限をすれば、寿命が長くなるということになりますね。また記憶装置は温度の変化に敏感なので、温度が高い時は動作に大きな負担がかかるため、SSDの寿命や上限を減らす原因にもなります。
SSDの容量が減ると書き込み速度も遅くなるなどの制限が起きる
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書き込み回数が多かったり長時間使ったりするのがSSD上限を減らす原因のひとつ
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SSDの耐久性を表すTBWとは/書き込み回数上限
SSDについて調べていると目にするのが TBWの文字だと思いますが、なんのことなのかわからないという人もいるかもしれませんね。TBWとは耐久性能を表すtera byte writtenの略で、決められた場所で同じ方法で実験し、どの程度の回数書き込めるかを表している基準です。簡単に言えばTBWで表された数字は、 SSDの書き込み回数の上限ともいえます。そもそもSSDは内蔵されているNANDフラッシュにデータを書き込みますが、書き込み回数には上限があり、上限に達すれば機能が失われます。例えばメーカーの公称値が200TBWの場合は、使用しているSSDは200TBWまでの書き込みができるということになりますね。
TBWとは書き込みできる限界値のこと
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メーカーにより差があるためこだわり派はチェックしてみよう
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SSDの寿命を伸ばしたり書き込み回数をリセットする方法は?
せっかくならSSDの寿命を伸ばしたり、書き込み回数をリセットできないかと考える人もいると思います。ここまでお話ししたとおり、SSDの寿命は書き込み回数が大きく増えると、性能が落ち劣化していきます。毎日のようにパソコンで大容量の読み書きを行ったり、ダウンロードを繰り返せばSSDの寿命は短くなります。SSDの寿命伸ばすのために一番簡単な方法は、リセットではなくSSDの容量を増やすこと。もしたくさんのソフトをインストールしている場合は、あまり利用しないものを減らすことにより、SSDの容量の残量を増やすのがおすすめです。2セットはSSDの初期化になるため手順が少し分かりづらく、初心者の人にはあまりおすすめできません。
SSDには寿命がある
SSDのリセット(初期化)より容量を増やすほうが簡単、パソコンでも確認できる
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SSDの寿命がきたときに出やすい症状/書き込み回数上限
ではSSDの寿命がきたら、どのような症状が起こるのでしょうか? よく現れるのはパソコンやスマホの起動が遅くなったり、起動してもフリーズしてしまうという症状です。最初は起動が遅くてもその後は問題なく使用できることが多いですが、だんだんと操作を受け付けなくなることが増えてきます。そのような現象が増えた時はSSDの寿命がきたと考えるのがわかりやすいでしょう。例えばMacのノートパソコンにはSSDが搭載されたモデルがありますが、MacでSSDの寿命がきたときは、カーソルが勝手に動いてしまい、なにもしていないのに操作している状況になることが多いといわれています。
パソコンのフリーズ、作業が制限されるなどの症状も
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動かないプログラムをリセットしたくても反応したい症状も多い
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SSDの寿命・上限を確認する方法
SSDの寿命や上限がきてから、慌ててデータを整理したりリセットしなくても済むように、定期的にSSDの寿命を確認しておくのがベターです。SSDには寿命がある知って、リセットをしなくてはならないのかと考えた人もいるかもしれませんが、実際には普段から仕事で使用していたり、ダウンロードを減らすなどの制限をしないで使用していても、SSDの寿命を気にすることはほとんどないといわれています。しかしSSDの寿命がきたらリセットなど何らかの方法を取ることになるため、データの消滅を防ぐためにもバックアップはこまめにとっておくのがおすすめです。SSDの寿命はソフトを使って確認することができるので、活用してみるのもいいですね。
ダウンロードを減らすなどの制限はなかなか難しいこともある
SSDの寿命を定期的に確認しておこう
SSDの寿命・書き込み回数上限を確認できるおすすめソフト
パソコンの SSDの寿命がわかるソフトはたくさんあり、無料のソフトでも機能的には十分なのでひとつインストールしておくと便利です。どのソフトを選べばいいかわからないという初心者さんにおすすめなのが「SSDLife Free」、シンプルで使いやすく簡単にSSDの寿命を確認することができます。難しい操作もほとんどなく設定も不要なので、気軽に使用できるところもおすすめポイント。またSSDの寿命予測してくれる機能がついていて、例えば「7年2カ月12日使用可能」などと分かりやすく表示してくれます。上手に活用すれば日常生活の中で、必要以上にダウンロードを制限するなどのストレスも減らすことができますね。
SSDの健康状態を把握しよう
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これまでの使用状況からSSDの寿命を予測してくれる
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SSDは寿命前のバックアップが大切/書き込み回数上限
寿命診断ソフトを使用してSSDの上限が近いとわかった場合は、どのように対処すればいいのでしょうか?最終的には買い替えも視野に入れる必要がありますが、まずはデ-タのバックアップをとっておきましょう。バックアップの方法には、DVD-Rやブル-レイディスクに焼く・外付けHDDにコピ-するなどがあります。この時はひとつの媒体にバックアップをとるのではなく、DVD-RとHDDという風に異なる方法でバックアップをとっておくと、破損などのリスクを分散させることができます。また、最近ではオンライン上にファイルのバックアップを保管できるサ-ビスもあるので、状況に合わせて使い分けてみるのもおすすめです。デ-タのバックアップは、SSDの上限が近付いた場合以外にも、こまめにとる習慣をつけておくといいですね。
デ-タを丸ごとバックアップすればいざという時でも復元可能
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外付けの媒体やバックアップソフトもある
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HDDからSSDへ換えれば重いパソコンもサクサク動く
SSDは従来のHDDに比べると処理能力が高く、バッテリ-の駆動時間も約2倍になっています。現在パソコンの動作や起動が遅く、仕事や作業がはかどらないという人はHDDからSSDへ替えてみるのもおすすめです。動作が重いパソコンは想像以上にストレスになりますし、タスクにも集中できませんよね。そんな人は快適なパソコン環境にチェンジして、仕事や作業の効率アップをはかってみてはいかがですか?