エアコンカビの原因は?
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私たちが毎日生活している室内には、1立方メートル中に数個から数千個のカビの胞子が常に浮遊をしています。室内に浮遊しているカビの胞子は3つの条件が揃うと、驚くほどの繁殖をしていきます。
エアコンカビの原因①温度
カビが繁殖しやすい温度は私たち人間とっても暮らしやすい温度、5℃~35℃前後であれば繁殖します。特に20℃~30℃の間で適度の湿度があれば、カビは爆発的に繁殖をしていきます。
エアコンカビの原因②湿度
カビが繁殖するには、80%以上の湿度が必要です。一般的な住宅の1年間の平均湿度は、浴室以外では30%~80%程度です。ただし、エアコン内部では結露が発生しているので、室内の湿度が80%以下であっても水分の表面を利用してカビが繁殖をしてしまいます。目には見えないエアコン内部は、カビにとっては絶好の繁殖場所です!
エアコンカビの原因③汚れ
カビが繁殖には、栄養が必要です。カビは、ほこりや木屑、目には見えない小さなものまで栄養にします。カビにとっては、エアコン内部の汚れは大好きな栄養になるのです。
エアコンカビの発生場所は?
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エアコンカビの発生場所は①冷却フィン
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冷却フィンとは、エアコンのフィルターの奥にあるアルミ製の熱交換器のことをいいます。この中を「冷媒」が循環して空気の温度を下げていきますが、最も結露をしやすい場所で、カビが多く発生します。
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エアコンカビの発生場所は②ファン
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エアコンのファンとは、エアコン本体の内部で回転している大きなパーツのことをいいます。「クロスフローファン」ともいいます。勢いよく回転することで風を起こし、部屋中の空気の温度を調節する働きがあります。冷風でファンが冷えると結露し、カビが発生しやすい場所でもあります。ですから、ファンにカビが発生すると、部屋中にカビをまき散らしていることになります!
実は怖いエアコンカビ
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エアコン内部で発生したカビは、とても危険です。エアコン内は「トリコスポリン菌」が発生しやすく、部屋中にばらまかれてしまいます。このトリコスポリン菌は人間の肺の中で「夏型過敏性肺炎」を発症させてしまう危険性があります。風邪とよく似た症状で、38度以上の高熱や咳が続いてしまいます。
エアコンカビを防ぐ完全掃除法
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コンセントを抜いて前面パネルを開ける
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エアコンを掃除するときには、コンセントを抜くことから始めましょう。エアコン内部でファンが回っていて怪我をする可能性があるからです。その後、前面パネルを開きます。機種の中には取り外しができるものもありますが、無理に開けようとすると壊れてしまうことがあるので、説明書で確認してください。
冷却フィンと送風ファンを掃除
冷却フィンと送風ファンは、定期的に掃除をしないとカビが発生します。市販の「エアコン洗浄スプレー」や「エアコンクリーナー」で掃除をします。防カビ効果がある製品も多く、とても便利です。なお、掃除の際にはビニールを敷くなどの養生をし、電子部品にかからないように注意をしてください。
エアコンカビの予防法
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エアコンカビの予防法①エアコン内部を乾燥させる
冷房運転をした後には、しばらく送風運転をしてエアコン内部の結露を取り除くようにしましょう。もし、送風の機能がないエアコンであれば、設定温度を上げることで冷却フィンに付着した結露を抑えることができます。
エアコンカビの予防法②室内換気で湿度を下げる
エアコンは、部屋の空気を吸い込んで室内に排出をしています。もし室内にカビが繁殖していると、いくらエアコン内部をきれいにしてもカビを繁殖させてしまう原因になります。エアコンカビを予防するためには、カビが繁殖しにくい室内環境にする必要があります。室内の湿度を下げるために、室内に風を通すことを心がけてください。
まとめ
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私たちの生活になくてはならないエアコンですが、カビが生える条件が勢揃い。放っておくと嫌な臭いや病気の原因になってしまいます。定期的に掃除をして、快適な生活を目指しましょう。