【肩幅・身幅の測り方は?採寸方法は男女で違う?】採寸について
採寸について考えたことはありますか?採寸は服を作る際に必要な行為で、体のいろいろな部分を測ることを指します。例えば肩幅でしたり身幅、袖丈や袖幅など多くの箇所があります。今ご紹介したようなそれぞれの部分を正確に測ることにより、体にあった服を作ることができるんですね。
ただ、採寸については一つの方法ではなく、採寸をするお店や会社によって若干方法が変わってくるケースがあるので、この方法が絶対正しい、というものはありません。ただ、採寸方法を知っておけば自分の体のサイズをある程度把握することもでき、洋服を選ぶ際の参考になることは間違いないでしょう。今回はいくつかの服の採寸方法を男女別でもご紹介するので、ご覧になってくださいね。
【肩幅・身幅の測り方は?採寸方法は男女で違う?】肩幅について
今回はトップスの採寸についての上方を中心にお伝えします。服を仕立てる際に採寸をする箇所はいくつかありますが、特に重要な箇所の一つが肩幅です。肩幅とは、向かって左側の方の付け根から、反対側、右側の付け根までの直線上での長さを指します。
しかし、洋服の採寸の場合は、体の中央である頚椎点を通過します。ですので、直線としては左肩の付け根から頚椎点まで一直線で行き、頚椎点から少し折れ曲がって右肩の付け根までの長さを測りますので、長さとしても若干変わってきます。
日本人の肩幅の平均のデータが有りますので、男女別に紹介をしていきます。まず女性からですが、身長150cmの場合、肩幅33cm、160cmの場合肩幅36cm強、170cmの場合肩幅38cmということで、10cm大きくなるごとに2~3cm肩幅も広くなることがわかりますね。男性も160cmの場合肩幅37cm強、170cmの場合肩幅およそ40cmということで、同じ身長であっても女性より肩幅の平均は長くなっています。
【肩幅・身幅の測り方は?採寸方法は男女で違う?】身幅について
そして服のサイズを図る上でもう一つ重要なのが身幅です。身幅と聞くと、胸囲を思い浮かべる方もいるかも知れませんが、身幅と胸囲はイコールではありません。身幅とは身体の横幅のことで、洋服の場合は両脇の付け根から付け根までの長さを指します。一方、胸囲とは胸の中で一番高いところを一周した長さになるので、身幅を2倍した数字が胸囲となります。
【肩幅・身幅の測り方は?採寸方法は男女で違う?】測り方が違うところもある
肩幅などは同じ身長であっても男女で違いがあることがわかりましたが、測り方も違うのでしょうか?実は肩幅については男女で測り方に差はありません。しかし肩幅以外の箇所は測り方が違ってきます。例えば、胸囲を女性が測る場合、バストの大きさによってはブラジャーを付けて測る場合もあります。
また、大きく測り方が違ってくるのが、ウエストです。男性はおへその位置を一周測ると決まっていますが、女性についてはおへその位置ではなく、立っているときに一番くびれている(一番細いところ)ところを測ります。ですので、男性の場合は腹囲=ウエストサイズと言って差し支えありませんが、女性の場合は腹囲とウエストの値が一致しないことのほうが多いのです。
【肩幅・身幅の測り方は?採寸方法は男女で違う?】肩幅・身幅の採寸・コート・男性編
ここからは着るトップス別に肩幅や身幅の採寸方法を紹介していきます。まずはコートの男性の場合の肩幅や身幅の採寸方法です。まずは肩幅です。こちらは肩の右端(もしくは左端)からバックネックポイントまでを測ります。その数字を2倍し、インナーを着ることを考慮して3cmほどプラスした数値にしましょう。コートは一番上に着るものなので、もう少しプラスしてもいいかも知れません。
身幅は先程ご紹介したように、胸囲を測った際の半分の数字です。身幅についてもピッタリの数字にするとキツキツになってしまい、動きづらくなったりするので、割った数字に5~10cmほど余裕をもたせましょう。
【肩幅・身幅の測り方は?採寸方法は男女で違う?】肩幅・身幅の採寸・コート・女性編
続いてはコートの女性の場合の採寸方法です。基本的にアウターであるコートについては男性も女性も測り方に差はありません。先程申し上げたように、胸囲や身幅についてはブラジャーを付けた状態で測らないと、インナーを着た際にコートがキツキツになってしまいます。それによりそもそも着られなかったりボタンが止められないというケースも考えられるので、注意してください。
【肩幅・身幅の測り方は?採寸方法は男女で違う?】肩幅・身幅の採寸・ジャケット・男性編
続いてはジャケット、男性の場合の肩幅や身幅の採寸方法です。ジャケットも最後に着るアウターの場合がほとんどなので、基本的にはコートと同じように採寸をすればよいですが、肩幅についてはバックネックポイントや頚椎点ではなく、片方の肩の付け根から反対側の肩の付け根までまっすぐ測った長さとします。
ジャケットの肩幅と身幅については、コートと同様アウターなので、実寸より少しだけ余裕をもたせてジャストフィットとなります。逆に余裕がありすぎるとジャケットに着せられている感じが出てしまうので、きついのが嫌だからと言って大きくしすぎないようにしましょう。
【肩幅・身幅の測り方は?採寸方法は男女で違う?】肩幅・身幅の採寸・ジャケット・女性編
続いてはジャケット、女性の場合の肩幅や身幅の採寸方法です。肩幅は男性と同じく片方の肩の付け根から反対側の肩の付け根までまっすぐ測った長さとなります。身幅についてはシルエットを細身に見せたい場合は実寸サイズに+2cm弱ですが、通常は3~5cmほど余裕をもたせることが多いようです。そのあたりはカジュアル・フォーマルなど用途によって変えることをおすすめします。
【肩幅・身幅の測り方は?採寸方法は男女で違う?】肩幅・身幅の採寸・Tシャツ・男性編
そして次はTシャツ、男性の場合の肩幅や身幅の採寸方法です。Tシャツは着方としてもいくつかのパターンがありますね。例えばストリート系やカジュアル系のようにゆるくTシャツを着るか、アウター似合わせるためにキツめに着れるようにするかによって変わってきますね。
ですので、Tシャツの採寸方法はジャケットと同じですが、Tシャツをゆるく着きたい場合は実寸より大きくし、シャキッと着たい場合は実寸通りのサイズにすれば、Tシャツ一枚でもかっこよく決まるでしょう。モデルがいいのかも知れませんが、ブランドの写真だとTシャツ1枚でもバッチリ決まっていますよね。
【肩幅・身幅の測り方は?採寸方法は男女で違う?】肩幅・身幅の採寸・Tシャツ・女性編
最後に、Tシャツ、男性の場合の肩幅や身幅の採寸方法です。女性の場合も最近はビックシルエットのTシャツが流行っており、肩幅の実寸より+15~20cmの服でもおしゃれとして着る方が増えています。もちろん、実寸通りに着るのもいいですが、バストが大きい方ですと目立ってしまうので、そのあたりを考慮して少し余裕をもたせることも検討してください。
【肩幅の測り方!コート・ジャケットで採寸する方法を男女別にご紹介!】まとめ
今回はコートやジャケットなどの肩幅の測り方に加えて身幅の測り方やポイントについてご紹介しました。測り方や注意したほうが良い点を知っておけば、洋服を選ぶ際のヒントになりますし、より洋服をおしゃれに着こなすこともできるようになるので、頭に入れていただければと思います。