笑顔にはどんな効果があるの?
仕事や学校、社会生活を営むうえで、笑顔でいることは人間関係を円滑にする手段でもあります。それは、笑顔には周囲の人を幸せにしてくれる効果があるからです。そのため、心からの笑顔を振りまいている人には、目を引き付けられます。そして笑顔でいることには、自律神経を整えたり、免疫力をあげる効果もあるといわれているのです。
笑顔になれない原因は何?
笑顔がつくれない原因は、心身のどちらにもあります。ネガティブ思考で毎日を楽しめなかったり、悩みごとが多いと、人は笑顔になりにくいものです。そして、笑う習慣がなくなると目や口、頬にある表情筋が固まり、上手に動かせなくなります。その結果、自然に笑うことが難しくなってしまうのです。
笑顔をつくる筋肉について知っておこう
表情筋は全部で5つある
人が笑顔になる時には、顔にある60種類の筋肉のなかでも「口輪筋」「頬筋」「大頬骨筋」「小頬骨筋」「笑筋」という、5つの表情筋を使います。口輪筋は頬や鼻につながり、頬筋はあごの上下の関節から口角に、大頬骨筋は広角からこめかみに、小頬骨筋は上唇の上からこめかみに、笑筋は広角から頬にできるえくぼのあたりに向かって伸びており、表情をつくります。
表情筋はトレーニングしないと衰える
人間の表情筋は、使っていないと衰えます。自宅で1人で過ごすことが多かったり、職場ではデスクワーク中心という人は、気がつかないうちに表情筋が衰えている可能性があります。また、表情筋は加齢とともに衰えていくので、頬や口元、フェイスラインがたるんできた時には注意が必要です。
笑顔をつくるトレーニング方法①割り箸を使った練習
部屋でできるおすすめの割り箸トレーニングとは?
家にあるものを使って、簡単に笑顔になる練習をしたいなら、割り箸トレーニングがおすすめです。割り箸と鏡があれば、簡単に口角をあげるトレーニングができます。割っていない割り箸ならOKなので、コンビニエンスでもらったものなどを活用しましょう。簡単ですが効果は抜群です。
簡単にできる割り箸トレーニングのやり方
では、割り箸トレーニングのやり方を説明します。まず割り箸を横向きにして、上下の前歯ではさみ要領でくわえます。その際、鏡を見て、口角のラインが割り箸より上にくるようにくわえ、そのまま30秒キープします。その後、割り箸を外して10秒間休憩し、再び割り箸をくわえます。それを1日5回くり返すだけです。簡単なトレーニングですが、表情筋全部を鍛えられます。
笑顔をつくるトレーニング方法②口角をあげる練習
口角は無表情でいると下がる
仕事に没頭していると、どうしても無表情になりがちです。接客業や営業職ではなく、デスクワーク中心の内勤で、会話が少ない職場だと、自分で想像する以上に仏頂面をしているかもしれません。また、パソコンやスマホばかり見ていると目が疲れるだけでなく、無表情になりがちです。その結果、口角が下がってしまうのです。
どこでもできる口角トレーニング方法とは?
口角アップに割り箸トレーニングは有効ですが、どこでもできるわけではありません。そこで、場所を選ばずにできるおすすめのトレーニングを実践しましょう。その方法は、上下の唇が歯につくようにしながら、口角を引きしめて奥歯の方向に引っ張るだけと簡単です。口角をあげた後で力を抜くという動作を、30秒間くり返します。特に大頬骨筋を簡単に鍛えることができます。
笑顔をつくるトレーニング方法③目で笑う練習
目が笑っていないと笑顔に見えない
口角が上がって、歯がこぼれていれば笑顔に見えるかというと、そんなことはありません。目が笑っていなければ、作り笑顔に見えてしまいます。そこで、目で笑うためのトレーニングをすることも、おすすめします。
目で笑う方法をくり返し練習しよう
目で笑うトレーニングの方法ですが、まず眉尻に人差し指を、眉頭に中指を、力を入れ過ぎないように置き、少し上を見上げます。上まぶたを動かさないように意識しながら、まぶしい時に目を細めるイメージで下まぶたを上げます。その後、下まぶたを緩める動作を10回くり返し、最後は目をしっかり閉じます。上下のまぶたに力を入れたまま、30秒キープしてください。
次に、目尻に人差し指、目頭に中指を置き、まぶしそうな目にするイメージで、下まぶただけを上げます。その状態で、下まぶたを上げたり緩めたりという動作を、10回くり返します。最後は下まぶたを上げて、目線を上にしたままで30秒キープします。この2つの目のトレーニングを、毎日の習慣にしましょう。続けることで効果があらわれます。
笑顔をつくるトレーニング方法④歯を見せる練習
まず歯を見せる練習から始める
口角をあげるのに一番おすすめなのは、歯を見せて笑うことです。歯が見えると簡単に、笑顔が自然になります。
歯を見せて笑う方法を練習しよう
歯を見せて笑うトレーニングは、鏡の前で笑顔をつくるだけと簡単です。この時、最低でも上の歯が6本見えるように笑いましょう。それができるようになったら、理想である上の歯が8本見える笑い方にステップアップしてみてください。歯が見えるだけで、笑顔の効果が強まります。
笑顔をつくるトレーニング方法⑤表情筋を鍛える練習
表情筋を鍛えるトレーニングはいろいろある
表情筋のなかでも、口筋と舌筋肉を鍛えると、笑顔が自然になります。そして、表情筋を鍛える方法もたくさんあります。口筋を鍛えるトレーニングには割り箸だけでなく、風船やペットボトルを使うものもあります。ですが、今回は道具を使わない、簡単なトレーニング方法を紹介します。
口筋を鍛えるのにおすすめなのが、ウインクトレーニングです。片目をつぶってウインクし、その目に頬と口を近づけるイメージで口元を引き上げ、5秒間キープします。その後、反対側も同じ動作を行ってください。この動きを1セット3回、1日3セット行ってください。
舌筋を鍛えるのにおすすめなのは、舌ぐるぐるトレーニングです。口を閉じたまま、上の前歯と唇の間に舌を入れます。その状態のまま、舌で身後頬の内側をなぞりながら時計回りに回し下の歯と唇に戻し、それから左頬の内側をなぞりながら元の位置に戻します。これを1セットに10回行います。その後、反対側でも同じ動作を10周してください。
自分が取り入れやすい方法で表情筋を鍛えよう!
表情筋を鍛えるおすすめのトレーニングは、毎日続けることで効果が出ます。とはいえ、手間がかかることだと、長続きしにくいのも事実です。そのため、自分がやりやすいトレーニングを見つけて、続けるようにしましょう。
笑顔をつくるトレーニング方法⑥内面から意識を変える練習
自然な笑顔をつくるためには、自分の内面を変えることも大切です。そこで、意識的に内面を変えるのにおすすめの方法を、いくつかご紹介します。
ポジティブな気持ちになれる方法を見つける
ネガティブな気持ちを持ち続けていると、人は笑顔になるのが難しいものです。そこで、日ごろからポジティブになれるものに、意識的に触れるのがおすすめです。元気が出る映画を観たり、音楽を聴いたり、好きな花を部屋に飾ったり、ペットとたわむれたり、街に出て仲がよさそうな老夫婦や無邪気に笑う子どもを見るなど、自分が自然に笑顔になれる機会を増やすと良いでしょう。
身だしなみを整えて気分をあげる
上手に笑顔をつくれない理由の一つに、自分に自信がないことがあげられます。それを解消するためとはいえ、自分の性格をいきなり変えるのは難しいものです。そこで、身だしなみを整えることから始めてみましょう。メイクを変えたり、ネイルをするなど、目に見える部分を変えるだけで、かなり気持ちが変わるのでおすすめです。
笑顔になれる趣味を見つける
没頭できる趣味を見つけることも、内面を変えるのにおすすめの方法です。好きなことをしている時、人は笑顔になりますし、ストレス解消にもつながります。趣味がないというなら、自分が笑顔になるのはどんな時かをふり返り、それを趣味にしてみるのもよいかもしれません。
笑顔をつくるトレーニング方法⑦作り笑顔の練習
まずは作り笑顔から始めてみよう
これまで笑顔でいる機会が少なかった人が、トレーニングをしたからといって、すぐに自然に笑えるようになるわけではありません。ですが、最初は作り笑顔でも、笑うように努力しましょう。それまで表情が乏しかった人が笑顔になれば、相手の印象は良くなります。まずは鏡の前で練習した笑顔で、相手と接してみましょう。
作り笑顔をするなら好感度アップを目指す
作り笑顔にチャレンジするなら、相手の好感度がアップする笑い方を身につける方が先々プラスになることが多いはずです。好感度を上げる笑顔の作り方の動画を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
笑顔をつくるトレーニング方法⑧挨拶やお礼に笑顔をそえる練習
挨拶やお礼も笑顔が基本
仕事関係者や家族、友だちと挨拶をする時、笑顔になるよう意識してみましょう。最初はぎこちなくても、接する機会が多い人が相手だと、自然に笑えるようになるはずです。また、買い物したり乗り物に乗った時、スタッフの方に笑顔でお礼をいうことを習慣にしてみるのもおすすめです。見知らぬ人に自分から挨拶するうちに、笑顔でやりとりできるという効果も生まれるはずです。
笑顔はマナーの一部と考えよう
新入社員に限らず、ビジネスマナーを学ぶ人は多いことでしょう。ビジネスマナーは、笑顔が加わればより効果的です。マナーは形式ではなく、相手への思いやりがベースに合って光るものなので、笑顔も一緒に身につけるという意識で学ぶとよいと思います。
笑顔をつくるトレーニング方法⑨会話の中で笑顔でいる練習
笑顔の効果を理解する
笑顔には、相手が自分に好感を持ってくれる効果があります。相手が好印象だと、何かと気にかけたり、ついサポートしたくなる経験は、誰もが持っていることでしょう。そうした笑顔の効果を知ることで、周囲との人間関係を良好にするきっかけがつかめるはずです。
会話の中で笑顔でいることを実践する
不特定多数の前で笑顔でいるのは難しくても、知っている相手との会話の中で笑うように心がけることはできます。話しかけられた時や別れ際に挨拶する際、笑顔でいると決めるだけでも好印象を与えるという効果が見込めます。ぜひ、実践してみましょう。
笑顔をつくる練習のポイント①自宅で毎日トレーニングする
笑顔が自然な女性を目指すなら、毎日トレーニングをするのが基本です。最初はごこちなくても、続けているうちに柔らかく笑えるようになります。そうなってから、人前で試せばいいのです。
接客業の会社の中には、社員に対して笑顔で挨拶する練習を、朝礼に組み込んでいるところもあります。それほど笑顔の力は大きいので、恥ずかしがらずに自宅で練習しましょう。
笑顔をつくる練習のポイント②アプリを活用する
最近は、スマホで笑顔の練習ができるアプリも人気を博しています。笑い方のアドバイスや、トレーニング方法を教えてくれるなど、内容も充実しています。スマホ一つでどこでも笑顔の練習ができるようになるので、活用してみるのもよさそうです。
笑顔をつくる練習のポイント③鏡を見ながら練習する
自分の笑顔は、他人が見るものです。だからこそ、どんなふうに見られているのかをチェックしておいた方が安心です。そこで、笑顔の練習は鏡を見ながら行いましょう。ただ笑うだけでなく、挨拶しながら笑う、話しながら笑うなど、笑顔になるシチュエーション別で試してみると、話しながら不安になることが少なくなるはずです。
笑顔をつくる練習のポイント④呪文を覚えておく
接客業の方を対象とする研修会では、よく「笑顔になる魔法の呪文」の話が出ます。動画でも紹介されている「ラッキー」「ミッキー」「ウイスキー」は、そうした呪文の一つです。語尾が「イー」になると、自然に口角があがるので笑顔が自然になるになります。笑顔になりたい時は、こうした呪文を唱えてみましょう。
毎日練習を重ねて、自然な笑顔を身につけよう!
いつも笑顔の女性は好感度が高いですが、誰もが自然に笑えるわけではありません。ですが、意識して笑顔でいることで、それが身についていくのも事実です。自宅でできる簡単なトレーニングを実践して、ナチュラルな笑顔美人を目指しましょう。
