若いうちから白髪対策が必須?
白髪は加齢によってできるものだから、若いうちから対策する必要はない…そう思っていませんか。確かに、年齢が上がれば上がるほど白髪ができやすくなるのは事実ですが、若くても白髪になる可能性はゼロではありません。
白髪ができてから対策をするのではなく、むしろ若いうちから白髪対策をして、しっかりケアしていくことで長く黒髪を保つことができますよ。
白髪対策するまえに白髪の原因を知ろう
白髪を対策するためには、原因を正しく把握しておく必要があります。白髪の対策方法を知るまえに、まずは白髪ができるメカニズムと白髪になってしまう原因から探っていきましょう。
白髪ができるメカニズム
髪は毛根から生え始めたとき、もともと白い色をしています。白い髪が頭皮から出てくるときに、メラノサイトというメラニンを生成する色素細胞によって黒く色付けされています。ところが、このメラノサイトの機能が低下すると、メラニンを生成することができなくなってしまうため、白髪になるのです。
白髪の原因①加齢や遺伝
白髪ができるメカニズムはメラノサイトの機能低下ですが、その原因の多くは加齢や遺伝によるものです。年齢を重ねるにつれ、メラノサイトの機能は低下してしまいますが、若くてもメラノサイトの機能が低下することはあります。また、遺伝によって、メラノサイトの働きがよくないということもあります。
白髪の原因②血流が悪い
血流に乗って必要な栄養分が、体の隅々まで届けられています。そのため、血流が悪いと、頭皮やメラノサイトにも栄養分が届かないことになります。栄養分が届けられなければ、メラノサイトの機能は低下してしまいます。体の血流が悪いことも白髪の原因になりますが、頭皮が硬いと頭皮の血行が悪くなり、白髪の原因になります。
白髪の原因③栄養不足
食べ物から摂取した栄養分は、まず体の重要な部分に使われます。心臓など生命維持のために重要な臓器に最優先して栄養分が使われたあと、髪などに運ばれます。つまり、食べ物から摂取する栄養分が少ないと、髪や頭皮に届けられる栄養分は極端に少なくなります。その結果、メラノサイトではメラニンが生成できなくなり、白髪の原因になってしまうのです。
白髪を対策する方法①規則正しい生活習慣
白髪を対策するために、最も大切なことは規則正しい生活を送るということです。不規則な生活習慣で過ごしていると、体に負担をかけてしまいます。当然のことですが、体に負担がかかると、様々なトラブルが起こってきます。白髪の原因であるメラノサイトの機能低下も、例外ではありません。
白髪対策のための具体的な規則正しい生活習慣とは、早寝早起きをすることやしっかりと食事を摂ることです。生活習慣の悪化は、想像以上に体にダメージを与えます。若いうちから、規則正しい生活習慣を心がけることで、後々の白髪の予防につながります。
白髪を対策する方法②血流をよくする
血流が悪いと白髪の原因になるため、血流をよくすることも白髪対策には必要です。主な3つの血流を良くする対策法を見てみましょう。
運動
体の血流を良くするためには、運動をして体を動かすことが効果的です。普段運動をする習慣がない人は、若いうちから運送をする習慣をつけておくと、白髪の対策になります。ウォーキングや散歩などの軽い運動や、ヨガやストレッチなどでも対策として効果が期待できます。
ヘッドスパや頭皮マッサージ
頭皮の血流を改善させることも、白髪対策にはおすすめです。頭皮が硬くなると血流が悪化するため、日ごろから自分で頭皮マッサージをする習慣をつけておくといいでしょう。また、スペシャルケアとして、サロンなどでヘッドスパを行うと、毛穴の汚れもスッキリを落とせるので、白髪対策や健康な髪を育んで黒髪を保つことができます。
ストレスを溜めない
ストレスが溜まると血管が収縮して、血流の悪化を招きます。そのため、ストレスを溜めないことが白髪対策につながります。日常生活でストレスがない生活を送ることは、なかなか難しいことなので、ストレスが蓄積するまに発散できる方法を身に付けることが大切です。
例えば、趣味の時間を作るとか、おいしいも食べ物を食べるとか、自分の好きな時間を増やすことでストレスに対策することができます。また、軽い運動をすることでもストレス発散になり、同時に血流も良くなるので、白髪対策としては体を動かすことがおすすめです。
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白髪を対策する方法③睡眠時間の確保
睡眠不足は生活習慣が悪いとも言えますが、睡眠時間が短いと、ストレスにもなりますし体の疲れが取れません。また、睡眠中には細胞を修復する成長ホルモンも分泌が盛んになるのですが、睡眠不足になることで、成長ホルモンが活性化されず、白髪や抜け毛などのトラブルにつながります。
白髪対策のためには、最低6時間は睡眠時間を確保する必要があります。日ごろから睡眠不足の人は、生活習慣の見直しをしたほうがいいでしょう。
白髪を対策する方法④酒・タバコを控える
酒やタバコも白髪対策にとっては、デメリットになります。少しの飲酒は血流を良くすると言いますが、大量に飲酒してしまうと肝臓に負担がかかり、結果的には血行不良を招きます。タバコは、血管を収縮させるため血流が悪くなりますし、体内のビタミンCを破壊すると言われています。
酒もタバコも大量の摂取は、髪にもよくありませんし、健康にも悪い影響を与えてしまいます。白髪対策のためにも、酒やタバコは控えましょう。
白髪を対策する方法⑤シャンプーの見直し
市販には多くのシャンプーが販売されていますが、一般的に安価なシャンプーは洗浄力が高いかわりに頭皮への刺激も強くなっています。白髪対策として、頭皮に潤いを持たせてやさしく洗い上げるためには、マイルドな洗浄成分であるアミノ酸系のシャンプーを使ったり、頭皮ケアが行えるシャンプーを使用するのがおすすめです。
シャンプー剤の原因だけで白髪が発生するということはありませんが、頭皮を守り健康な髪を育むためには、毎日使用するシャンプーが重要な役割を持ちます。さらに、シャンプー剤だけでなく、間違ったシャンプー法でも頭皮にダメージを与えている可能性もあるので、白髪対策には正しいシャンプーの仕方を身に付けることも大切です。
白髪対策におすすめの食べ物
白髪対策のためには、食事をしっかり摂ることが大前提にありますが、食べ物をバランスよく摂るということも重要です。でも、白髪を作らないために有効な栄養成分を知っておくと、若いうちから予防することができますよね。ここでは、白髪対策に有効な食べ物をご紹介します。
黒い色素を生み出すチロシン
髪を黒くするためには、メラニン色素が必要不可欠です。メラニン色素を生み出すためには、チロシンというアミノ酸の一種を体内に取り入れる必要があります。チロシンが含まれる主な食べ物は、チーズ・納豆やきなこなどの大豆食品・ナッツ類などです。
ビタミン類
ビタミンは体にとって大切な栄養素ですが、髪にとっても重要な役割があります。ビタミンB群はたんぱく質をアミノ酸に分解したり、髪や頭皮の原料にもなります。また、メラノサイトの働きを活性化するのにも必要です。ビタミンCには抗酸化作用がありますし、ビタミンEには血流を良くする働きがあります。
具体的な食べ物で見てみると、にんにく・ゴマ・青魚などにビタミンB6が多く含まれ、レバーや貝類などにビタミンB12が多く含まれます。緑黄色野菜などの食べ物にビタミンCが多く含まれますし、ウナギやアーモンド類などにビタミンEが多く含まれます。
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白髪ができてしまったらどのように対策するべき?
白髪対策は予防として若いうちから行うことも有効ですし、白髪ができてしまってからでも増やさないために対策法を講じていくといいでしょう。では、できてしまった白髪を対策するためにはどうすればいいのでしょうか。
白髪を抜くのはNG
白髪が数本見つかると、つい抜いてしまいたくなりますが、白髪対策として抜くという行為は逆効果になります。髪を無理に抜いてしまうと、毛根が傷つき白髪が増えてしまったり、最悪の場合、生えてこなくなってしまう可能性があります。
数本の白髪は切るのがベスト
白髪は抜くとよくないので、短くカットしましょう。数本なら、短くカットすれば目立たなくなります。大きいハサミでは他の髪も一緒に切ってしまう可能性があるので、眉用のハサミなど小さいものを使用するのがおすすめです。
ヘアトリートメントやヘアカラー
白髪をすぐに隠したいときは、ヘアトリートメントやヘアカラーの使用がおすすめです。最近では、白髪用のおしゃれなヘアカラーがあるので、白髪染めと思われずに白髪を隠すことができます。ヘアトリートメントもヘアカラーも白髪を隠すことには変わりがありませんが、ヘアトリートメントは髪の表面に色付けするだけなので、すぐに色落ちしてしまいます。
その点、髪や頭皮にはやさしくなっています。一方、ヘアカラーは強い薬剤を使用して、髪のたんぱく質を溶かして色付けするため、トリートメントより色が長持ちしますが、習慣的にヘアカラーをしていると、髪や頭皮にダメージを与える可能性があります。
まとめ:白髪対策は正しい生活習慣が鍵!
若いうちから行うべき、白髪対策について解説しました。白髪は、ただ加齢だけが原因というわけではありません。悪い生活習慣によって、白髪が増えてしまうケースも少なくはないのです。若いうちから規則正しい生活を行い、髪や体をケアしておくと、年齢を重ねても黒髪をキープすることができる可能性があります。白髪対策は、生活習慣が鍵ですので、今からすぐに実践しましょう。