Excelで2軸グラフを作ろう
Excelはとても便利な表計算ソフトで、ビジネスシーンでよく出てくるグラフなども簡単に作ることができるソフトです。今回の記事で紹介するのは、Excelで2軸グラフを作る方法、グラフにしたいデータの単位が違う時はどうしたらよいのか、です。
2軸グラフ
2軸グラフは複合グラフとも呼ばれています。2軸グラフではデータの値が、単位が違うものを同時に表示するグラフのことで、Excelでも作成することができます。値同士を重なるように積み上げる、重ね合わせるなどの方法もありますが、見やすくするためにちょっと工夫してみましょう。
【Excelで2軸グラフの作り方】①普通にグラフを作る
例えば画像のように、1月から12月までの平均温度と降水量を同時にExcelでグラフにするとどうなるでしょうか。
このままExcelでグラフを作成してしまった場合、単位が重なるため平均気温も降水量も重なるように配置されてしまい、大変見にくいグラフとなってしまいます。棒グラフが平均温度の上に降水量が積み上げられて合わせるように表示されています。これを別々に表示するのが、2軸グラフです。
【Excelで2軸グラフの作り方】②2軸表示する
Excelで棒グラフを積み上げて重なることで見にくくなったグラフをどうにかするには、表示の仕方を分けてみましょう。まず別にしたいデータの棒グラフを選択し、右クリックで「データ系列の書式設定」をクリックします。
「系列のオプション」から使用する軸の欄で、「第2軸(上/右側XS)」を選び、閉じます。
閉じて画面に戻ると、2軸グラフの左軸にしかなかった縦軸が右軸にも追加されます。積み上げられていた棒グラフが横に並び、重なることが解消されています。多少分かりやすくはなりましたが、左軸の単位と右軸の単位があるため、まだまだ見やすさでは課題があります。
比較として使用する場合もある
そして次に評価投票者数のグラフ
— かでぃす@WOWS島風艦長 (@caddisfly6144) March 7, 2019
肯定的意見(1と2の合算値)ではやっぱり人数に開きがあり過ぎて仕方なく対数表示に……
中庸意見(3の投票人数)と否定的意見(4と5の合算値)では普通の縦軸表示です pic.twitter.com/ni5XkvG7N1
今回は温度と降水量という違う単位を合わせる表示になっていますので1つのままでは見にくいのですが、Excelのグラフでも同じ単位ならばそのまま棒グラフを並べて表示して比較しやすくする、という使い方をすることもあります。
【Excelで2軸グラフの作り方】③グラフの種類を変える
続いて、Excelで横並びとなった棒グラフのうち表示方法を変えたい方を右クリックします。「系列グラフの種類の変更」を選んで、クリックしましょう。グラフの種類の変更から棒グラフや折れ線グラフがありますので、表示の中から折れ線グラフを選択します。
平均温度が折れ線グラフとなり、棒グラフのままの降水量のデータと重なるようになっていても見やすい2軸グラフとなりました。このように、単位が違うデータや単位にへだたりがあるデータを合わせてExcelでグラフ化する場合には、2軸グラフを作成することで分かりやすいグラフにすることができます。
【Excelで2軸グラフの作り方】単位を合わせた場合
2軸グラフで単位を合わせず、1つの単位のみで合わせる表示をした場合にも片方を折れ線などのグラフに変更することで見やすくすることはできます。ただ、こちらのグラフでは降水量の推移は分かりやすくなっていますが、平均温度はあまり大きな変化を見ることができません。
データの値が「10,000」と「100」のように大きな隔たりがあって片方が見えにくくなるような場合には、Excelの1つのグラフで1つの単位に合わせて表示するのではなく、2軸グラフを使用した方がよいでしょう。
Excelで表を作る時は見やすいのを心掛ける
Excelでの2軸グラフを作成する方法について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。Excelのグラフは見やすく作るのが一番です。実は2軸グラフにしない方が見やすかったということもありますので、どのグラフにすると一番見やすいかを考えて、グラフを作ってみましょう。