史上最強の弟子ケンイチってどんな作品?
史上最強の弟子ケンイチは小学館から発行されている週刊少年サンデーにて、2002年20号~2014年42号までの約12年間連載がされていた作品です。原作者は「松江名俊」先生で、ファンから「ケンイチ」という略称で呼ばれることが多いです。話数の数え方は「BATTLE○」で、タイトルや話数の数え方もわかる通り史上最強の弟子ケンイチはバトルアクションものになっています。
お色気シーンもたくさんあり、また史上最強の弟子ケンイチは衝撃的な最終話で終わったことでも有名な漫画作品でもあります。
松江名 俊(まつえな しゅん)
東京都出身の日本の漫画家です。まんがカレッジにて佳作賞を受賞したことがきっかけで、「バルハラの門」でデビューをしました。史上最強の弟子ケンイチはサンデー超増刊で連載されていた「戦え!梁山泊 史上最強の弟子」の設定を元に制作をされています。
史上最強の弟子ケンイチのあらすじ
主人公の白浜兼一は中学生時代にいじめられていた経験を持つ少年です。高校に入学し空手部に入部するのですが、そこでもいじめにあってしまいます。そんなとき転校生で美少女な風林寺美羽と出会い、偶然にも仲良くなっていきます。しかしこの美少女の転校生の風林寺美羽は武術に長けており、その実力は天才級でした。
風林寺美羽に憧れていた白浜兼一は風林寺美羽の紹介で梁山泊という武術を教えてくれる同情に入門します。梁山泊には武術の達人が集まっており、厳しい修行を受けていました。白浜兼一も梁山泊の一番弟子として地獄のような修行を受け、他の武術家と戦いながら「史上最強の弟子」を目指していきます。
【史上最強の弟子ケンイチ】最終回は打ち切り【その後】
漫画の終わり方はその作品の印象を大幅に変えてしまうほど、非常な重要なものです。「終わりよければ全て良し」という言葉があるように、終了時の印象でその作品の評価はガラっと変わっていまします。今回当記事で紹介する史上最強の弟子ケンイチは打ち切りで終わっている作品で、作中にあった伏線など回収されないまま終わってしまいました。
打ち切りの理由
史上最強の弟子ケンイチが終了した理由は編集者から史上最強の弟子ケンイチを終了させ新連載をやらないか?という打診があったことと、史上最強の弟子ケンイチの作品の進み具合から今後2年以上かかり、2年後のサンデーの状況がわからないという点から悩んで決めたことと作者は後に語っています。
ちなみに打ち切り終了ではあったのですが、キャラクターのその後に触れる描写で終わっているので、当記事はその部分に着目して紹介をさせていただきます。
【史上最強の弟子ケンイチ】白浜兼一の紹介【その後】
白浜兼一は史上最強の弟子ケンイチの主人号である少年です。中学時代そして入学した高校で入部した空手部でもいじめにあってしまうような、いじめられっこな体質をしています。偶然ヒロインと仲良くなり好意を抱いたことがきっかけになり、梁山泊という武術を教える道場に一番弟子として入門をします。
空手、柔術、中国拳法、ムエタイなど、武術家としては珍しく多種に渡った武術を学んでおり、左頬の絆創膏があるのが特徴です。すごくお人好しでいわゆる正義の味方。悪を良しとしない考えを持っているので白浜兼一によって救われたキャラクターも多くいます。「大切な人を守るときこそ真の勇気を発揮する」と評価されており、とくにヒロインを守るためだったら敵に対して容赦しない姿勢も伺えます。
【史上最強の弟子ケンイチ】白浜兼一は強くなった!【その後】
元々は「ふぬけた兼一」を意味する「フヌケン」と呼ばれるほど、周囲から白浜兼一は弱い印象のある少年でした。じつは武術に関しての才能もないとされています。
しかし白浜兼一には強みがありました。それは「努力」と「忍耐」です。白浜兼一は命を脅かすほどの危険な修行に耐える忍耐と、それを継続していく努力によって、武術家として強さを身につけていきます。また悪を良しとしない気持ちが非常に強く、「誰もが見て見ぬ振りをするような悪党どもをやっつけるヒーローになる」という目標を掲げ、自分の正義を貫くためにそしてヒロインを守るために修行をし、最終的には武術の達人達に引けを取らないほどの気当たりが発動できるまでになりました。
【史上最強の弟子ケンイチ】白浜兼一の夢【その後】
史上最強の弟子ケンイチ最終話では白浜兼一の昔からの夢が描写されています。それは「小説」で、最終話ではザ小説という冊子を読んでいる描写がされています。登場人物は梁山泊にいる人物達です。
そして打ち切りとなってしまったこともあり過程の描写は省かれているのですが、その後大人になった白浜兼一であろう手が万年筆を握り小説を書いているコマが描かれているんです。つまり白浜兼一は、昔からの夢をちゃんと叶えていることがわかります。史上最強の弟子ケンイチは白浜兼一が書いた小説を、読者は漫画として読んでいたようなそんな気持ちになれる描き方で、読者の想像力をかきたてるコマになっているのが良い演出でした。
【史上最強の弟子ケンイチ】風林寺美羽の紹介【その後】
風林寺美羽は史上最強の弟子ケンイチのヒロインで、主人公の白浜兼一が通う高校に転校してきた美少女です。梁山泊の長老でもある風林寺隼人を祖父に持ち、風林寺流武術やジュナザードに誘拐されていたことが原因でプンチャック・シラットも獲得しています。
容姿も優れていますが、優しく品行方正な性格をしており、またおっちょこちょいという部分もあり風林寺美羽は非常にかわいらしいヒロインです。史上最強の弟子ケンイチはお色気シーンがよくある漫画なので、ヒロインである風林寺美羽も色っぽい描写がよくされています。「〜ですわ」などのお嬢様言葉を使用し、梁山泊の家事や家計を担っている家庭的な面もあります。
【史上最強の弟子ケンイチ】白浜兼一と風林寺美羽の関係【その後】
白浜兼一と風林寺美羽の関係……それは「恋愛」です。元々白浜兼一が武術への道へ足を踏み入れたのは風林寺美羽がいたからで、最初こそはいじめっこや不良達の報復に対抗できるように入門した武術の道場でしたが、風林寺美羽への憧れもありました。また風林寺美羽も白浜兼一へ好意があり、史上最強の弟子ケンイチはバトルアクションものではあるのですが、恋愛の要素もたくさんある漫画なんです。
白浜兼一と風林寺美羽は一緒にいることが多く、だんだんと距離が近づいていくのもこの作品の見所です。風林寺美羽が記憶を奪われ洗脳され敵として対峙したときも、救い出したのは白浜兼一でした。
【史上最強の弟子ケンイチ】恋愛の行方は?【その後】
史上最強の弟子ケンイチはお色気シーンが多い漫画ではあるんですが、恋愛に関しては白浜兼一と風林寺美羽共に奥手な印象になるように描写がされています。なのでちょっとした例えば照れたような仕草などが可愛くて、ほっこりした雰囲気を醸し出しています。
じつは最終話ではその恋愛のその後の行方も描かれているんです! 万年筆を握っているのと同じコマの背景に、顔は見えませんが結婚式の写真とそして梁山泊のメンバー達と撮った集合写真が飾られています。そして最後のコマには子供(女の子)の姿が書かれているんです。
このことから白浜兼一と風林寺美羽はその後結婚し、子供もいることが推測できるんです。
【史上最強の弟子ケンイチ】その後のまとめ
史上最強の弟子ケンイチは打ち切りで最終話を迎えてしまったため、急にラストになってしまった印象があります。しかし少ないコマ数ではありますが、その後が描かれていることで、白浜兼一と風林寺美羽が大人になってどういった生活をしているのか読者が想像できるハッピーエンドでした。
以上史上最強の弟子ケンイチの最終話のその後をまとめさせていただきました。
読んでいただきありがとうございました。