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ボボボーボ・ボーボボはかつて週刊少年ジャンプで連載されていたギャグ漫画です。
作者は澤井啓夫さんで、どこか劇画っぽい荒々しい描写をしています。
ジャンプの作品らしく敵とのバトルを何度も繰り広げていくのですが、そのどれもが不条理なギャグにまみれたバトルです。
真拳と呼ばれる必殺技が存在する世界で、例えばボーボボなら鼻毛真拳、ところ天の助ならプルプル真拳というように、各キャラクターの個性が反映されています。
ボボボーボ・ボーボボ (1) (ジャンプ・コミックス)
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ボボボーボ・ボーボボはジャンプの中でも、ギャグ漫画としての知名度はかなり高いです。
当時流行っていたネタや映画、他のジャンプ作品、はたまた他雑誌の作品などのパロディを取り入れたりなどで笑いを取っていました。
パロディされていたのは、ドラゴンボール、北斗の拳、ジョジョの奇妙な冒険、遊戯王などです。
特に遊戯王に至ってはボーボボのアフロの中から高橋和希さんが描いた遊戯が登場し、オシリスの天空竜を召喚して敵を撃破するという衝撃的なパロディが行われました。
ちなみにオシリスの天空竜はボーボボの作者である澤井啓夫さんが描いており、ビュティたちに「悲しい事に澤井の画力が追いついてねー!!!!」とツッコまれていました。
澤井さん曰く「何でもやって笑わせる」というスタンスを取っているので、方向性を貫いた結果だと思います。
パロディネタは一見の価値ありなので、ぜひその目で確かめていただきたいと思います。
ボボボーボ・ボーボボ 2 (ジャンプコミックス)
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ボボボーボ・ボーボボは2003年にアニメ化されており、特に少年からは絶大な人気を誇っていました。
意味の分からないギャグや無茶苦茶な展開は、10代のお子様にとって大変面白かったようです。
ゴールデンタイムの放送ということもあり、子供たちの心を掴んでいたのですが、その時間帯に見ていたのは子供たちだけではありません。
子供と一緒にボーボボを見ていた親たちにとっては決して許容できるものではなかったのです。
不幸にも子供に魅せたくないテレビ番組ランキングに載せられてしまったボーボボは、やがて各地で打ち切りとなっていき、放送最後の半年は関東地区のローカル放送かつスポンサーもいないという状況での苦しい放送となっていました。
しかし、そんな状況下でありながらも後半から持ち直したボーボボは打ち切られた地区での復活。
さらにはアニメ声優同士の仲が深まり「ボ組」が結成され、原作漫画終了後には原作者の澤井啓夫さんと共に完結祝いを行うなど、不幸を乗り切っていきました。
不遇と言われていたボボボーボ・ボーボボのアニメですが、2018年4月25日にはBlu-rayボックスが発売されました。
アニメ化されて15周年ということでTwitterアカウントも作られており、そこではボーボボらしさを遺憾なく発揮しています。
例えば原作第3話を彷彿とさせるこのアンケートです。
原作第3話ではボーボボだけに投票され1位から10位まで全てボーボボという人気投票が掲載されていました。
キャラ一人だけの人気投票はボーボボの代表的なギャグの一つなので、覚えていた読者もかなり多くいたようです。
リプライ欄では「ボーボボがボーボボに負けるなんて」「やっぱりボーボボが1位か……でもやっぱりボーボボが好きだな」というノリのいいツイートが溢れていました。
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ヘッポコ丸はボーボボを中心とする9人、通称「9極戦士」の1人です。
見た目はクールなキャラクターといった感じですが、意外にも熱くなりやすい、むしろ熱いキャラクターといえます。
好きなものは熱いバトル、趣味は読書でバトル物の本を読むのが好きなようです。
そんな一面もあって、よく分からないボーボボのバトルを解説してくれる時もありますが、本人(と読者)の理解できる領域を超えていることが多いです。
真拳使いとしては未熟な方で、9戦士の中では成長性を描かれるキャラクターです。
また明確な恋愛描写があり、ある意味ボボボーボ・ボーボボが少年漫画している部分を象徴しているともいえるでしょう。
ボボボーボ・ボーボボ (8) (ジャンプ・コミックス)
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ヘッポコ丸はプップーシティの出身であり、オナラ真拳を使う真拳使いでもあります。
カッコいいキャラクターな印象が強いのですが、武器はオナラということが少し残念ですよね…。
オナラ真拳はオナラを利用して、ガス状に広げたり塊としてぶつけたり、風圧や臭いで攻撃をします。
技名は暦に関わるものになっているのも特徴です。
威力の高いオナラをぶつける奥義。さらに威力を高めた「師走」、白鳥のような構えから放つ「如月」という派生技もあります。
続編の「真説ボボボーボ・ボーボボ」で会得した超奥義です。
ビーム上にオナラが飛んでいく技。
この時のヘッポコ丸は妹を人質に取られており、ボーボボと敵対しておりました。
善滅丸という道具を使って善の心を封じた際、さらに強力な黒いオナラを放つ「黒閏年」となります。
ボボボーボ・ボーボボ (9) (ジャンプ・コミックス)
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ヘッポコ丸を担当している声優は進藤尚美さんです。
進藤さんといえば低めでハスキーな声質が特徴で、活動初期からボーイッシュな少女・女性、少年役、凛とした成人女性などを担当しています。
一方で、声色を高めにした落ち着いた演技、出身地(京都府)の関係から関西弁を使った演技をすることも多いです。
ヘッポコ丸以外で演じている役といえば、まずは「ワンピース」のカリファ役でしょう。
CP9という組織の一人で、冷静沈着な美人秘書といったタイプのキャラクターです。
ワンピースの女性キャラでもお色気キャラとして定評があるようで、進藤さんの演技もかなりセクシーさを強調しているものになっています。
ボーボボに出演したときには、まだまだキャリアの浅いころだったらしく、ビュティ役の野中さんも含めてこの作品でかなり鍛えられたという話もあります。
ツッコミ役が多かったので、ボーボボのような勢いのある現場では荷が重い部分もあったのだとか。
真説ボボボーボ・ボーボボ 2 (ジャンプコミックス)
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ヘッポコ丸には首輪がついています。
これはファッションとして付けているのではなく、彼の力を抑えるための拘束具という役割を担っています。
彼はこの力を使いたがりません。
真の力を解放したヘッポコ丸は非常に強力なのですが、代わりに理性を失ってしまい赤ちゃんのようになってしまいます。
そのため無差別に強力なオナラ真拳を食らわせてしまうことがあり、周りを傷つける可能性もあります。
第一部では顔がアホになり姿かたちは変わらないものの、第二部の真説では体も恰好も乳幼児のものになり、オムツ一丁になる挙句、元に戻っても恰好はそのままという悲惨な状態になります。
大きな力の代償は大きいということでしょう(精神的な意味で)。
ボボボーボ・ボーボボ (15) (ジャンプ・コミックス)
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ヘッポコ丸はビュティに恋心を抱いています。
出会った当初から惚れていたようで、ビュティとのやり取りは年頃の少年を思わせます。
作中唯一と言っていいほどの明確な恋愛描写なので、二人のやり取りを楽しみにしている読者も多いでしょう。
ビュティへの想いは本物で、首輪を外して暴走状態になった時でもビュティだけは傷つけることはありませんでした。
また第一部ではビュティが明確にヘッポコ丸に対して好意を見せていなかったものの、真説では両想いと思われる描写があり最終回ではビュティと旅をしています。
真説ボボボーボ・ボーボボ 5 (ジャンプコミックス)
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今回はヘッポコ丸について紹介していきました。
オナラ真拳というギャグ要素の強そうな技でありながらも、少年漫画らしいキャラクターで読者の人気も高いです。
カッコよくてクールなキャラクターなイメージがありますが、真の力を解放すれば赤ん坊になってしまったり、オナラ真拳の使い手であったりと、残念なイケメンという面も強いです。
逆に言えばそこが親しみやすさや人気に繋がっているのかもしれませんね。
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