赤髪の白雪姫は、あきづき空太が描く王宮ファンタジー漫画です。

2006年からLaLa DXで、2011年にLaLaに移籍して漫画が連載されています。

2019年11月時点で単行本コミックスは第21巻まで発売中。

綺麗に真っ赤に染まった髪を持つ「白雪」という女の子が主人公となり、王宮に仕える宮廷薬剤師として活躍するさまを描いています。

王子などとの恋模様はもちろんのこと、出会いや冒険なども盛り込まれており、恋愛に加えてバトルシーンなども描かれているのが特徴です。

決して「恋愛漫画」の枠には収まらない、様々な属性を兼ね備えた作品であると言えるでしょう。

赤髪の白雪姫は過去に2度アニメが放送されています。

第1期は2015年7月から9月にかけて。

第2期は翌年の2016年1月から3月にかけてと、第1期と2期の感覚が非常に短いスパンで放送されました。

加えてOVAも製作されており、赤髪の白雪姫のアニメーション作品はアニメ第1期、第2期とOVAの3つが存在しているということになります。

また、赤髪の白雪姫のアニメの特徴として第1期を「1stシーズン」、第2期を「2ndシーズン」と呼び分けており、第2期の話数は「第13話」からスタートしています。

話数の表記にはよく注意してください。

ではここからは、アニメの第1期と第2期それぞれをざっくりとおさらいしてみましょう。

ネタバレ要素も含めて紹介しますので、ご了承の上ご覧ください。

「赤髪の白雪姫」アニメ第1期では、原作第1巻〜第4巻までの内容が放送されました。

珍しい髪色、「赤髪」を持つ主人公の「白雪」は、故郷タンバルンのラジ王子に目を付けられ、愛妾として迎え入れると命を受けました。

しかし、白雪はそれを拒否。

「りんごのように美しい赤い髪」とまで称されていた髪の毛をばっさりとカットし、故郷を飛び出したのです。

しかし、相手は王子。

逃げたところで、数多の追っ手たちから逃げ切れるわけがありません。

案の定、国境付近で追い詰められてしまいました。

しかし、そこで隣国「クラリネス」第二王子である「ゼン」ら一行に助けられたのでした。

これが、後に恋仲を進めていくことになる「ゼン」と「白雪」の出会いとなり、彼女の人生は大きく変化するのでした。

宮廷薬剤師見習いの試験を受け、王宮で仕えるようになったり、王家の生活に戸惑う部分がありながらも密接に関わっていったり…。

そんな環境の中で、常に前を向いて努力を重ねる白雪たちの姿を描いた物語が描かれました。

では続いて第2期をざっくりと振り返ってみましょう。

第2期とはいえ、内容は完全に第1期の続き。

原作第5巻〜第8巻までの内容が放送されました。

当初白雪を自身のものにしようとしたラジ王子が、ゼン王子に加えて成長を続ける白雪と「対等な人間になろう」と気持ちを改め前向きな行動を取っているのが印象的です。

しかし、そんな中白雪は海賊一味に誘拐されてしまいました。

とはいえ、王道ラブストーリーでもある本作。

大事件までは発展せず、ゼンたち助けに来て、無事に救出に成功…そして、ゼンと白雪の2人の距離は更に縮まるのです。

最終的にタンバルンから「王家の友人」という称号も与えられ、綺麗に締め括られています。

さて、赤髪の白雪姫のアニメは第2期が2016年1月から3月にかけて放送されて以降、音沙汰がありません。

原作コミックスの第15巻特典としてOVAが付属したものの、やはりファンとしてはテレビアニメの第3期を期待してしまうものですよね。

要因の1つとして考えられているのは「休載が多いから」と言われています。

休載が多いとアニメ化しようにも原作のストックが溜まらなかったり、連載間隔が空いて読者から忘れられたり、飽きられてしまうなんてことが起こり得ます。

しかし、「赤髪の白雪姫」のアニメ第3期が放送されないのと休載が多いのは、実際はあまり関係ありません。

では一体、何が原因なのでしょう。

アニメ第3期が実現しない要因の大きな1つとして挙げられるのがアニメBlu-rayの売れ行き…俗に言う「円盤売上」です。

アニメの第2期や続編を実現するにはこの「円盤の売り上げ」が非常に重要だと言われています。

ではここで、赤髪の白雪姫の第1期・第2期の円盤売上枚数をチェックしてみましょう。

1巻：2,273枚

2巻：1,743枚

3巻：1,602枚

4巻：1,064枚

5巻：1,761枚

6巻：1,953枚

平均：1,732.66...枚

7巻：2,240枚

8巻：1,658枚

9巻：1,649枚

10巻：1,578枚

11巻：1,649枚

12巻：1,709枚

平均：1747.16...枚

アニメ第1期・第2期の円盤売上枚数をチェックしてみましたが、ではこの数字は第3期を期待できる数字なのでしょうか。

結論から申し上げますと、非常に厳しい枚数であると言えます。

ネット上では「円盤売り上げ5,000枚」が続編製作ボーダーラインだと囁かれています。

「赤髪の白雪姫」で売上5,000枚を超えた巻は1枚もなく、最高の売上枚数で2,273枚。

平均では第1期・第2期ともに1,700枚台と、決して好調とはいえない数字です。

そのため、円盤の売上枚数から考察してみると、アニメ第3期は非常に期待薄であると結論できるでしょう。

赤髪の白雪姫は休載することもありますが、原作コミックス自体は第21巻まで発売中です。

アニメ第2期が8巻まで。OVAは第10巻の内容に触れましたから、原作ストック自体は十分に溜まっていると言えます。

そのため、先ほど触れた通り「アニメ第3期が実現しないのは休載が多いから」というのは関連付けられないのです。

とはいえ、読者からすれば休載自体が寂しいというのは事実。

2019年11月時点では2020年3月末まで休載予定とのことですので、待ちきれない気持ちもあるかもしれませんがじっくりと待ちましょう。

第3期の可能性は低いということを根拠を基に紹介してきました。

ですがここからは、もし仮にアニメ第3期が実現したら原作コミックスの何巻辺りが扱われるのかという点を考察します。

アニメ第2期で原作第8巻までの内容が扱われたことに加え、OVAで第10巻が扱われました。

とはいえ、第9巻については丸々スキップしています。

そのため、当然第9巻以降の内容が主体となるのは間違いありません。

そして、第1期で1〜4巻、第2期で5〜8巻を取り扱ったということから、第3期では9〜12巻前後までになると考えられるでしょう。

今回は赤髪の白雪姫の第1期・第2期の内容をおさらいしつつ、第3期の可能性について考察してみました。

軽いネタバレも含みつつではありましたが、第3期の可能性は非常に低いということがデータをみると明らかです。

アニメ第2期自体も非常に「綺麗な終わり方」を迎えていますから、このままアニメ版の「赤髪の白雪姫」は幕を閉じても決して後味が悪いということはありません。

原作漫画の連載自体は続いていますから、アニメの続きの「赤髪の白雪姫」を楽しみたいという方は、是非原作コミックスをチェックしてみてくださいね。