【ネタバレ・あらすじ】この暗殺教室の記事を読む前に
ネタバレ注意!
こちらの「暗殺教室のあらすじをネタバレ解説!殺せんせーの過去とは?」という記事は、暗殺教室について非常に多くのネタバレや、物語の根幹にかかわる要素のネタバレを非常に多く含んでいます。
ネタバレ承知の方のみ、ご覧ください。
暗殺教室とは?ざっくりとあらすじ紹介
暗殺教室は、2012年31号~2016年16号の間、週刊少年ジャンプで連載されていた漫画作品です。既に完結済みで、コミックスは21巻まで発売されています。
漫画の表紙が全巻殺せんせーの顔でかなり特徴的なため、暗殺教室のことは知らずとも、表紙だけは目にしたことがある!という方も多いかもしれません。
【ネタバレ・あらすじ】 暗殺教室を一言で紹介すると
漫画、暗殺教室という作品をネタバレに配慮して1言でご紹介するとしたら、
「突然やってきた超強い謎の生命体を、3-Eのメンバーたちが暗殺しようと試みる」
こんな風にご紹介できるかもしれません。実際はその謎の生命体を3月までに殺せなければ、地球が滅んでしまうという殺さなければならない明確な理由も存在します。
【ネタバレ・あらすじ】 暗殺教室序盤の物語をご紹介
ある日、月の形が三日月になりました。半分以上が破壊されてしまったんです。
その月を破壊した犯人だというタコのようなよくわからない謎の生命体が、椚ヶ丘中学校の3年E組に「担任の先生」としてやってきました。防衛省の人もいて、この生命体を「3-Eで暗殺」してほしいと依頼してきたのです。
なんと暗殺を成功した生徒には報酬として100億円が支払われるとのことで、生徒たちは盛り上がります。しかも、そのタコのような生命体は、授業がめちゃくちゃわかりやすくて一石二鳥だったのです。
【ネタバレ・あらすじ】 暗殺教室の殺せんせーの過去
以下、非常に重要なネタバレを含みます。ご承知のうえお読みください。
謎しかない、殺せんせーという謎の触手生命体。正体はなんなのか。人間なのか?宇宙人なのか?作中でも一切語られることはありませんでした。
それは殺せんせーが自分の過去のことを話すのを嫌がっていたということもありますし、話す必要もないと語っていました。
しかし、ついに単行本16巻で、殺せんせーが3年E組のみんなに自らの過去のことを話し始めました。
なんと、殺せんせーは元々人間で、それも殺し屋だったのです。しかも超凄腕の殺し屋で「死神」という名前で知られていました。
死神ときくと、E組が以前花屋に化けた殺し屋に拉致されて閉じ込められ、イリーナ先生には裏切られて…ということが起きたときの殺し屋を思い出しますよね。
実は、現在「死神」を名乗っているのは殺せんせーが死神だった時代の弟子である2代目なんです。
初代死神は2代目を育てていました。しかし、ある日2代目死神は初代を裏切ります。
【ネタバレ・あらすじ】 殺せんせーに触手が生えた理由
裏切られた初代はそのまま柳沢ら反物質を研究している研究者たちに捕まり、実験生物として扱われるようになりました。
しかし、頭脳明晰で賢い初代死神は、巧みに実験をコントロールしていきました。いつか、自分に機会が巡ってくる、その時を最大に活かすために、自分にとって有利になるように投与される物質等を話術で巧みに操ります。
気が付けば、人間でありながら触手を自由自在に操れるようになっていました。このときは、まだ外見は人間のままで、タコのようにはなっていません。
【ネタバレ・あらすじ】 暗殺教室の死神と雪村あぐりの関係
死神が実験体として扱われていたとき、監視役として雪村あぐりという女性が任命されていました。雪村は教師で、なんと3年E組の担任でした。
教師として熱心な雪村は、監視するかたわらテスト問題作成など、教師の業務も同時に行っていました。それを見ていた死神は「もっとこうしたほうがいいんじゃないか?」といったようなアドバイスをし始めます。
監視されている間、そんな他愛のない会話をするようになった2人は徐々に惹かれ合っていきます。2人がいる時間に別室からモニターされていない時間を特定し、2人でより濃い話をしたり、楽しむようになりました。
実は、初代死神が先生に…「殺せんせー」になった要因が、この雪村あぐりという女性だったのです。
【ネタバレ・あらすじ】 殺せんせーが暗殺教室の先生になった理由
初代死神は、マウスで反物質の実験を行い月を破壊してしまった柳沢らが自分を処分しようとしていることに勘付きました。雪村は、婚約者である柳沢に対してそんなことはしないで欲しいと嘆願します。
ここで処分されるにしろされないにしろ、自分の余命が1年だということを知った初代死神は、研究所からの脱出を試みました。この瞬間まで隠していた自らの触手を利用し、破壊を続けます。
研究者らが様々な手段で自分を殺そうとしてくる中、雪村は初代死神がこのままでは「もう戻れない」と感じ、暴走しているともいえる初代死神に抱きつきました。
その瞬間、対死神ロボットが雪村に対して攻撃をし、雪村は致命傷を負ってしまいます。
初代死神は、激しく後悔しました。「あと0.1秒気付くのが早ければ、救えたのに」「自分が触手を医療に使う訓練をしていれば、瀕死の状態から助けることができたのに」と。
殺し屋であった初代死神は、どんな能力や知識も全て相手を殺すためだけに利用してきました。皮肉にも、この瞬間に、身につけた力の使い道はもっと他にあったことに気が付いたのです。
自分が殺したも同然。そう初代死神は語りかけました。しかし、雪村はそうしたいからそう動いただけだ。初代死神のせいではないと語ります。そして「残された1年間の時間をくれるのであれば、あの子たち(担任をしていた3-E)を教えてあげてほしい」そう願いました。
雪村は、初代死神なら素敵な教師になれると確信し、息を引き取りました。
【ネタバレ・あらすじ】 初代死神がタコのようになった理由
初代死神は雪村あぐりと約束を交わしてすぐ、書置きを残して研究所を去ります。山に逃げると、触手がどうなりたいかを初代死神に尋ねて来ました。
死神は「弱くなりたい」「弱点だらけで、思わず殺したくなる程親しみやすく」「この触手に触れるどんな弱いものも感じ取れ、守れ、導ける」「そんな生物に、そんな教師に」と答えました。
気が付けば、今の外見になっていました。明確な理由は明かされてはいませんが、現在の殺せんせーはどの条件も当てはまっている外見・性格ですよね。
【ネタバレ・あらすじ】 暗殺教室の雪村あぐりという女性
雪村あぐりは、殺せんせーがやってくる前まで3-E組を受け持っていた、前任教師です。子役の妹がいます。私服のセンスが壊滅的なのが大きな特徴です。
3-Eの担任だったとは言っても、E組が始まる2年の3月の2週間程度の期間だったそうです。
先述したように、殺せんせーが実験生物だったころ、監視役を担当していた女性でした。
とても生徒思いで熱心で、弱音を吐かない女性だったそうです。E組の生徒からも好かれていたみたいですね。
殺せんせーにとっては「教師としての師」であると過去の話をした際に生徒たちに語っています。
【ネタバレ・あらすじ】 暗殺教室の「殺せんせー」という名前の由来
すっかり3-Eメンバーからも、烏間や理事長すらにも定着している「殺せんせー」という呼称ですが、初期はまだ安定した呼び名がありませんでした。
そんな中、茅野カエデが「いくら頑張っても、あらゆる手を尽くしても殺せない」ことから「殺せんせー」という名前を提案たのがきっかけです。今ではすっかり定着しています。
【ネタバレ・あらすじ】 暗殺教室の殺せんせーの弱点たち
漫画の暗殺教室を読んでいると、殺せんせーの弱点〇〇といった具合に、所々に渚がメモしたと思われる殺せんせーの弱点が記されている場合があります。
漫画ならではの演出の仕方ですよね。その中でもいくつか抜粋して、ご紹介していきます。
殺せんせーの弱点0 敏感肌
漫画単行本16巻で明かされた、弱点「0」の敏感肌。これまで殺せんせーの弱点は「1」から数を重ね、どんどんと増えてきました。しかし、実はタコ型の生物になった直後に判明した「0」があったんですね。
草で服を作ったら、あちこちが痒くなってしまったことから、敏感肌という弱点が明らかになりました。
殺せんせーの弱点2 テンパるのが意外と早い
この、テンパるのが意外と早いという弱点は、生徒たちからだけでなく多くの殺し屋たちからも狙われている弱点でした。生徒が本当に死の危機に直面した時や、完全な不意打ちを受けたときに見られる弱点です。
殺せんせーの弱点5 おっぱい
イリーナ・イェラビッチが初登場した際に仕掛けられたハニートラップで明らかになった弱点です。この弱点は生徒たちに頻繁に利用されています。
岡島大河がエロ本・グラビア雑誌をトラップに仕掛けるとあっさり引っかかりましたし、バレンタインに入手した雪村あぐりの水着写真には長い時間じーっと見入っていました。
殺せんせーの弱点12 しける & 弱点23 泳げない
最初は、梅雨の時期にしけている殺せんせーを見て明らかになったのがしけるという弱点です。が、物語が進むにつれ「泳げない」「水に弱い」という大きな弱点が判明しました。
水を利用した暗殺を生徒たちだけでなく死神にも利用されることもあり、有効な手段でした。
他にもまだまだたくさんありますが、ざっくりと紹介させて頂きました。漫画だとふとした時に弱点が書かれているので、それを探しながら読むのも暗殺教室ならではの楽しい漫画の読み方です。
【ネタバレ・あらすじ】 暗殺教室 3-Eの紹介
漫画もアニメも、暗殺教室の物語の舞台となるのは椚ヶ丘高校の3-Eです。ここに殺せんせーが突如先生としてやってきて、物語がスタートします。
3-Eは1つのクラスですので、登場するメンバーも多数。しっかりと1人1人に名前があり、見せ場もあります。
漫画ですので、主格となるキャラクターというものはやはり複数名存在しますが、それ以外の人物たちもしっかりと活躍するシーンがまんべんなくあり、クラスメンバーの個性を引き出すことに成功しています。
登場人物の多い作品は、漫画・アニメ問わずどうしてもフォーカスが当てられる傾向のあるキャラクターと、そうでないキャラクターの差が激しいことが多いですので、この漫画は非常にうまく全員を引き立たせていると思います。
【ネタバレ・あらすじ】 暗殺教室の舞台となる学校での3-Eの元々の立ち位置
3-Eは、生徒たちから「エンド(end)のE組」と呼ばれています。
これはそのままの意味で、学校生活において素行不良や、成績の低下、成績が著しく悪い生徒は、問答無用でE組に転入されてしまいます。
ただし、1度E組になってしまったが最後、脱出が不可能…というわけではありません。定期試験の結果が学年50位以内に入るか、努力を認められた場合に理事長から直接声をかけて貰い、元々いたクラスの担任の先生がそれを認めてくれれば、E組に転入する前に所属していたクラスに戻ることができます。
【ネタバレ・あらすじ】 E組になることのデメリット
先述した通り、E組はいわゆる「底辺」に位置する学級のため、同級生たちはもちろん、教師たちからも侮辱や差別的な扱いをされ、肩身の狭い思いをせねばなりません。
3-Eは他のクラスから差別的な扱いや侮辱をされる、といった精神的苦痛以外にも、様々な制約やデメリットが存在します。
まず、そもそもE組は本校舎からかなり離れた山にあるボロボロの別校舎に登校せねばなりません。山にあるため、山道を毎朝登って登校する必要があるのです。
また、E組は部活動への参加も禁止されています。もともと部活動に参加していた場合は、強制的に部活動を辞めることを余儀なくされます。
球技大会では、大会の最後に男子は野球部と、女子はバスケ部と「余興」で全校生徒への見せ物として対戦しなければなりません。普通であれば野球部・バスケ部と真っ向から勝負をして勝てるわけがなく、たいていはボロ負けをして、全校生徒たちからの笑いものにされます。ストレス解消の手段として利用されているのですね。
文化祭は参加することができるものの、山にある校舎で店やイベントを開催せねばならないため、利益を上げるうえで非常に不利です。
中高一貫校なので、本来は学内受験でエスカレーター式に高校入学をすることができるのが椚ヶ丘中学校ですが、学内入試を受けることもできなくなってしまいます。もしも椚ヶ丘高等学校に入学をしたい場合は、一般入試で受験する必要が出てきてしまうのです。
【ネタバレ・あらすじ】 3-Eが差別される理由
作品内で、異常ともとれる、他学級、教師陣を含めた学校全体からの3年E組への侮辱や差別的な扱い。これには、明確な理由があります。
理事長の学校方針として、強者を育てるという理念が存在します。
「エンドのE組」という底辺を意図的に作ることによって、生徒たちにとって「ああはなりたくない」「E組にだけは行きたくない」という意識を植え付け、それによって勉学の意識を高めるという狙いがあります。
そのため、侮辱をしても、差別的な扱いをしても黙認される…むしろ、教師たちも率先してそのような扱いをしているという現状になっているのです。
【ネタバレ・あらすじ】 3-Eの担任になるのは理事長の期待の表れ!?
3-Eの担任だった雪村あぐりについて、理事長は作中こんなことを語っています。
「あと数年あれば卓越した教師になっていただろう」
このように話し、彼女の早過ぎる死を悼んでいます。
早々と、新人教師だった雪村あぐりの教師としての卓越した才能を見抜いていた理事長は「雪村あぐり」という先生を伸ばすためにE組担任へ直接任命します。
雪村あぐりにとっては、E組に落とされてしまい、希望を失っている生徒たちに再び希望を与えることが上手くできず、自分自身に対する無力感や、力の無さを感じていたようです。
しかし、理事長が非常に高く評価し、期待していた雪村あぐりがE組の担任に任命されたことを考えると、「エンドのE組」になることについて教師と生徒にとって意味が変わってくることがわかります。
生徒たちにとってはE組から脱出することの難易度や、大きすぎるディスアドバンテージを考えると絶望でしかないですが、教師にとっては理事長の期待の表れである、と言えるでしょう。
ある意味、生徒たちと教師にとっての「E組送り」は真反対の意味を持っているとも捉えられます。教師はその事実を知らないでしょうから、絶望していたかもしれませんけどね。
【ネタバレ・あらすじ】 暗殺教室主要キャラ 潮田渚と茅野カエデのエピソード
漫画でもアニメでも、主要キャラの一角を担う潮田渚と茅野カエデの両名。2人を見ていると、髪型が似ていると思った方もいらっしゃるかもしれません。
それには、過去の2人のやり取りが関係しています。元々、母親に髪を伸ばさせられていた渚は、今の髪型になる前は特に髪を結ったりはしていませんでした。
そんな渚の髪型を、カエデがE組に加入してきた際、カエデが自身と同じような髪型に結ってあげました。
「ホラ、私と一緒!」
初対面だったカエデと渚。これが、最初の出会いでした。
【ネタバレ・あらすじ】 暗殺教室の赤羽業と潮田渚の出会い
喧嘩っ早い赤羽業と、おとなしい性格の潮田渚の2人は、一見すると仲の良い理由やきっかけがさっぱりわかりません。
2人が出会ったのは中学1年生の時でした。渚にとっては憧れの存在だった業ですが、映画雑誌を読んでいる渚のもとに「ソニック・ニンジャ」に食いついて業が話しかけてきます。
これがきっかけで、2人はよくつるむようになりました。しかし、友達でいれる時間はそれほど長くなく、勉強もケンカも強い業のステージに渚がついていくことはできず、自然と遊ぶ回数も減っていったようです。
ほどなくして業は停学処分を受け、そのときにはもうただのクラスメイトとなっていました。
暗殺教室のメディアミックス展開
漫画原作の暗殺教室のメディアミックスは多岐に渡ります。アニメはもちろん、アニメ劇場版、実写映画化、ゲーム化、Webラジオ、果てはリアル脱出ゲーム等々、非常に多くのメディアを巻き込んだ漫画原作作品です。
暗殺教室のメディアミックス展開として最も特徴的といえるのが「最終回の共有」でした。本来漫画や小説等が原作の作品をアニメ化・実写映画化する場合、原作は完結しているか、途中の場合が殆どです。そのため、アニメも映画も途中までで終わったり、既に結末が見えていることが多くの漫画・小説原作作品に見られる点でした。
しかし、暗殺教室は他の漫画作品たちとは違いました。なんと、最終回を「漫画」「アニメ」「実写映画」と共有したのです。
漫画は単行本ではなく、ジャンプの連載終了タイミングと合わせてではありますが、それらをすべて足並みそろえて綺麗に終わらせたのがこの作品です。他のメディアミックス展開されている作品群では、これまでになかった展開の仕方でした。
漫画、アニメ、実写映画…「どれから入っても物語の結末を知るタイミングはほぼ同時」というのは、ある意味メディアミックス展開の究極のカタチと言えるのかもしれません。
暗殺教室のネタバレ&あらすじ紹介についてまとめ
ここまで、漫画・アニメ・実写映画とメディアミックスされた暗殺教室について多くのネタバレをしながらご紹介してきました。一見するとコメディ要素が強そうに見える作品ですが、シリアスな展開とコミカルな場面を非常にうまく組み合わせながら展開されるストーリーは、飽きることなく楽しむことができます。
最終回は涙する「暗殺教室」として非常に綺麗な締め方になっていますし、ブレることなく走り続けた作品でした。
漫画、アニメ、実写映画と、入り口が広く用意されている作品ですので、気になる方は是非チェックしてみてください。