「飲む点滴」と呼ばれる甘酒
甘酒とは
甘酒とは白米の固めのかゆに米麹をまぜ、発酵させて作られた甘い飲み物のことです。米のデンプンを麹のアミラーゼで分解し、麦芽糖やブドウ糖とするため甘みが出ます。
甘酒の種類〇米麹甘酒
麹の発酵作用を利用して米から作られたものです。アルコール成分を含まないためアルコールが苦手な人でも飲むことができます。「飲む点滴」と呼ばれるのは一般的にこの米麹で作られた米麹甘酒です。
甘酒の種類〇酒粕甘酒
酒粕を水で溶いて砂糖で甘みを加えたものです。酒粕を含むためアルコール成分があります。砂糖を加えているためカロリーも高めです。
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「飲む点滴」米麹甘酒の効能
基本的に「飲む点滴」と呼ばれるのは甘酒の中でも米麹甘酒の方です。米麹甘酒には健康に良い効能がたくさんあります。
甘酒の効能①便秘解消効果
甘酒には腸内の善玉菌を元気にするオリゴ糖と腸内の老廃物を排除する食物繊維が含まれるため便秘解消に効果があります。
甘酒の効能②美肌効果
麹に豊富に含まれるコウジ酸はメラニンの生成を抑制し、シミ・そばかすの予防に効果があります。また甘酒に含まれるフェルラ酸が抗菌作用・抗酸化作用があり活性酸素を除去してアンチエイジングにもつながります。
甘酒の効能③疲労回復
甘酒に含まれるビタミンB群やカルシウム、鉄分などは疲労回復に効果があります。
甘酒の効能④ダイエット効果
甘酒には脂肪の燃焼を促進するビタミンB群、内臓の働きを活発にして新陳代謝を良くするアミノ酸、脂肪の代謝を助ける酵素などが含まれており、ダイエット効果が期待できます。
甘酒の賞味期限って?どのくらい保存できる?未開封と開封後で違う?
健康に良い甘酒、毎日飲みたいものですが、甘酒の賞味期限ってどのくらいなのでしょうか。お酒だから長持ちするのかと思いますが、米麹で作られた甘酒はアルコール成分はありません。
甘酒の賞味期限、未開封と開封後でも違いが出てくるので注意が必要です。
甘酒の賞味期限って?どのくらい保存できる?〇未開封
市販の甘酒の賞味期限は、未開封の状態で1年間のものが多いようです。ですが、保存料不使用の商品もありその場合は賞味期限4か月などメーカーによって違いがあります。
常温保存できるものもある
基本的に甘酒は冷蔵保存が推奨されていますが、商品によっては未開封のものは常温保存できるものもあります。ただし、夏場など高温になるような場合は冷蔵庫に保存するようにしましょう。常温保存は未開封のものに限ります。開封後のものは必ず冷蔵保存しましょう。
甘酒の賞味期限って?どのくらい保存できる?〇開封後
市販の甘酒の開封後の賞味期限は1週間程度を見ておきましょう。どの商品もですが、注意書きに「開封後は賞味期限にかかわらずお早めにお飲みください」などと記載されています。1週間を目安に飲み切りましょう。
もしも飲み口に直接口をつけて飲んだような場合には1週間と置かずに飲んだ方が良いです。飲み口から雑菌などが繁殖しやすくなります。
甘酒の賞味期限って?どのくらい保存できる?市販と手作りの場合で違う?
健康に良い甘酒、最近ではお家で手作りするという人も増えています。そこで一つ注意してほしいのが、市販の甘酒と手作りの甘酒とは賞味期限が異なることです。
甘酒の賞味期限って?どのくらい保存できる?〇市販の場合
市販の甘酒の賞味期限は1年間のものが多い
市販の甘酒の場合は賞味期限は約1年間です。ただし保存料不使用などの商品の場合は4か月程度と変わってきます。また、メーカーによっても賞味期限の違いがあります。
甘酒の賞味期限って?どのくらい保存できる?〇手づくりの場合
手作りの甘酒の賞味期限は約1週間
手づくりの甘酒の賞味期限は約1週間程度です。市販の甘酒とは違い加熱殺菌しておらず、保存料も使っていないので、市販の甘酒よりも保存が可能な期間は短くなります。
常温保存した場合は2~3日間
手作りした甘酒は発酵するスピードが早いので、常温で保存すると味や風味が変わって飲みづらくなりますし、腐りやすくなります。常温保存の場合は2~3日間で飲み干すようにしましょう。ただし、夏場など高温になるような場合は冷蔵保存にしましょう。基本的には冷蔵保存をオススメします。
加熱すると約1か月保存可能になる
手づくりした甘酒を一度70℃以上で加熱すると、麹菌の発酵が止まり保存期間が長くなります。ただし、酵素や栄養素は加熱することで減ってしまいます。
甘酒の賞味期限って?長持ちさせる甘酒の保存方法
手づくりした甘酒をできるだけ長く保存したいとき、長持ちさせる保存方法があります。
長持ちさせる甘酒の保存方法①保存容器
甘酒を保存で使う容器は熱湯消毒ができるものにします。ホーロー・陶器・プラスチックなどがありますが、一番は密閉できるガラスの容器がオススメです。雑菌の混入防止のため、容器は事前に熱湯消毒をしておきます。
冷蔵庫で保存する場合、容器一杯に入れず7割程度にして、きちんとフタをしないようにします。フタをして密閉してしまうと発酵が進みガスが発生するので中身がこぼれてしまいます。
長持ちさせる甘酒の保存方法②冷凍する
甘酒をジップロックなど冷凍できる保存用の袋に入れて冷凍します。製氷皿を使って小分けで冷凍すれば一つずつ使うことができるのでオススメです。製氷皿に入れて凍らせた甘酒は製氷皿から取り出してフリーザーパックなどに入れておくと便利です。冷凍保存すれば条件などありますが約3か月ほど保存が可能になります。
長持ちさせる甘酒の保存方法③火入れする
手づくりの甘酒を作ったあとに火入れ(加熱)する方法です。火入れをすることで米麹の発酵が止まり、雑菌が繁殖しにくくなります。火入れすれば冷蔵保存で1か月程度保存できます。
(火入れのメリット)〇甘みが増す 〇香りが良くなる 〇酸味が強くなるのを防ぐ 〇殺菌する
甘酒の賞味期限って?保存した甘酒が飲めるか判断する基準
保存した甘酒が飲めるか判断する基準①見た目
最初に確認するのが見た目です。市販の甘酒なら購入時、手作りなら作ったときに比べて色の変化がないかを確認します。多いのが変色して茶色になるケースです。飲んでも身体に悪影響は出ないことが多いですが、変色してしまった甘酒は飲まないようにしましょう。
保存した甘酒が飲めるか判断する基準②におい
酸っぱいにおいがする場合、発酵が進み過ぎている可能性ががあります。過発酵している状態は体に良くないものが発生している可能性があるため飲まない方が良いでしょう。
保存した甘酒が飲めるか判断する基準③味
見た目もにおいも問題なかった場合味をみてみましょう。酸っぱくなっていた場合は発行が進み過ぎて過発酵になっている可能性があります。飲むのは避けた方が良いでしょう。
〇規定の賞味期限を過ぎたらなるべく飲まない方が良い
見た目、におい、味での甘酒が飲めるかの判断基準をお教えしましたが、規定の保存方法での賞味期限が過ぎてしまった場合はなるべく飲まずに廃棄する方が良いでしょう。(冷凍など長期保存が可能な場合を除く)
まとめ 甘酒の賞味期限を知って美味しく甘酒を飲もう
未開封・開封後の賞味期限、市販のもの・手作りのものの賞味期限を知っておくと、安心して美味しい甘酒を飲むことができます。また、甘酒を長持ちさせる保存方法で長く美味しく甘酒を楽しみましょう。