乾電池ってどういうもの?
ダイソーの乾電池を市販の電池と比較する前に、乾電池とは何か、どういう種類のものがあるかを知っておきましょう!
乾電池の仕組み
乾電池の仕組みは、中に円柱状の炭素棒や酸化マンガンをプラス極として、その周りに亜鉛がかこっているものがあってマイナス極としています。そして、反応を促進させるために内部に充填した電解質の反応によって、マイナス極からプラス極に電子が動いていきます。ちなみに、この電解質は液体ではなく、固体になっており、保存や運搬、取り付けが簡単になっています。この「乾いた電解質」を使っていることから、乾電池と言われるようになりました。
基本的に、乾電池の仕組みはこのようになっていますが、マイナス極やプラス極の素材にどの物質を使うかや電解質を何にするかによって役割が変わってきます。主に使われている乾電池は、マンガン乾電池、アルカリ乾電池、リチウム乾電池の3つに分かれます。
マンガン乾電池
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e3/%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%B3%E4%B9%BE%E9%9B%BB%E6%B1%A0.JPG/1200px-%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%B3%E4%B9%BE%E9%9B%BB%E6%B1%A0.JPG
マンガン乾電池は大きな電力を連続的に使用するものには向いてなく、リモコンや時計など、微量な電力を長時間使用する機械に適しています。マイナス極に亜鉛、プラス極に二酸化マンガン、電解液に塩化亜鉛や塩化アンモニウムを使用しています。
電解液の塩化亜鉛や塩化アンモニウムは液漏れして人が触れてしまったとしてもそこまで大きな害はありません。また、液漏れして、電子機器に触れてしまっても金属を腐食したりもしません。なので、マンガン乾電池は比較的に安全に使用することができることができます。
アルカリ乾電池
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/76/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%AA%E9%9B%BB%E6%B1%A0.JPG/330px-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%AA%E9%9B%BB%E6%B1%A0.JPG
こちらの乾電池はマンガン乾電池より出力が高く、瞬時に高出力が必要な、モーターなどの回転機械の駆動などに適している乾電池です。アルカリ乾電池は、マイナス極に亜鉛、プラス極に二酸化マンガン、電解液に苛性アルカリを使用したものです。
アルカリ乾電池の電解液は、アルカリ濃度高いものが使われているので、液漏れをしたときの被害は大きくなってしまいます。
人が触れてしまうと肌を傷つけてしまう可能性があり、電子機器に漏れてしまうと金属を腐敗させてしまいます。アルカリ乾電池を使うときは、液漏れをしないように気を付けて使うようにしましょう。
リチウム乾電池
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/87/Li-coincells.jpg/330px-Li-coincells.jpg
乾電池には電圧が一定している酸化銀電池やアルカリボタン電池、コイン型リチウム電池があります。
ここでは、それらの詳細のことは省略しますが、リチウム電池全体の特徴は液漏れに強い点です。
しかし、不適切な使い方をすれば液漏れする可能性があるのはほかの電池と同じです。
乾電池のサイズ
乾電池には単1、単2、単3、単4・・・と様々な規格があり、数字が小さいほどサイズが大きくなっています。サイズが大きければ電池容量が多くなり、長時間運転でき、最大出力も高い。一方でサイズが小さければ運転時間が短くなったり、最大出力が低くなってしまうが、機体を小型することができます。
ダイソーの電池の種類
さて、ダイソーの電池にはどれくらい種類があるのでしょうか。サイズや電池の種類別にみていきましょう!
ダイソーの電池の種類
ダイソーにはアルカリ乾電池とマンガン乾電池とリチウム乾電池のすべての電池がありました。
それもどれも1種類ずつだけでなく、アルカリ乾電池は3種類、マンガン乾電池は2種類、リチウム乾電池は3種類ありました。
ダイソーにおいてある乾電池はてっきり1種類だけかと思っていましたが、意外とたくさんの種類があり、驚きました。
たくさんあると少し迷ってしまうかもしれませんね(^^)
ダイソーの乾電池のサイズ
ダイソーの乾電池には単1、単2、単3、単4、単5のサイズがありました。
単1~単4までのよく見かけるサイズのほかにも単5というあまり見かけないサイズまでも置いてあり、ダイソーの本気が見えた気がしますね♪
ダイソーの電池の実力
ダイソーの電池と市販の電池を比較すると
引用: https://i1.wp.com/mitok.info/wp-content/uploads/2015/12/2015121024.jpg?w=600&ssl=1
ダイソーの電池を市販の電池と比較した記事を紹介します。
詳しくはこちらの記事を参照するとして、こちらでは簡潔にどのような結果になったのかを説明していきたいと思います。
さて、検証した電池の種類はアルカリ乾電池です。
今回は金バナというパナソニックが出している4本504円の乾電池と比較しました。
結果的に言うとなんとダイソーの乾電池はアルカリ乾電池の定番「金バナ」を引き離しており、どのダイソーの乾電池も上位に入る実力があります。
なので、100円ショップだからといって、性能が悪いわけではなく、むしろトップクラスの実力をもっていることがわかります。ダイソーの乾電池を買っても問題ないですね!
ダイソーの電池の注意点
引用: https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/d1cbb31988adb43a42ca2cc9229530b2c62426bd.17.2.9.2.jpeg
ダイソーの乾電池の実力はトップクラスのものであるといいましたが、それは電池容量や電圧の話になります。
つまり、液漏れについてや数年後の保存性能については評価していません。
我が家でも災害備蓄用に…と100円電池を保存していたら一夏を越えた時点で全部まとめて腐っていました。 要するに買ってから1年くらいで液漏れをする…くらいの電池だと考えておくべきです。
とあるように、液漏れのしやすさもトップクラスということがわかりますね。
また、液漏れをしてしまうとアルカリ乾電池なので鉄を腐食させ電子機器を故障させしまい、人体に触れると害を及ぼす可能性があります。
ですので、ダイソーの乾電池を長期間使う、もしくは使わずに保存するときも液漏れがしやすいので注意をしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ダイソーの乾電池の性能はとてもいいものである一方で、液漏れがしやすく、より注意が必要なものということがわかりましたね。正しい情報を手に入れて、ダイソーを利用していきましょうね!