なぜ、はちみつは固まるのか?
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcQ4aY8MxFtbATkgTvYimxNrtvA665GbkdyCuodrYF7G7IJOpXeT
なぜかというと原因は成分にあります
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcQbqktHgN3j_7JT03SYAnnEIlKYyi2iq-kSyM8bLAf4y_yB-aOx
蜂が花の蜜を採集して、巣の中で加工したものをはちみつと呼び、その大半は糖分でできています。花の種類によって味や香りが異なるのも特徴です。はちみつが固まり、結晶化させているのは、成分の一つであるブドウ糖と、花粉が原因しています。色が濃くブドウ糖成分が多いほど結晶化しやすくなります。
この花粉を核として結晶ができ、次第に白く固まっていくのですが、肉眼で確認するのは実際難しいです。なぜこのように白くなるかですが、それははちみつの特性です。もちろん、品質には問題ありません。しかし、結晶が含まれるためそのままですとザラザラとした舌触りになってしまいます。
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcT1C17_-ZyRbP-9MU_N9xqsbZnvL84f5W6m1msqpQVFmxAmLvkH
関連記事
冬場は特に注意すべき季節
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcRvTGZVZFTJFv0J0GpfOBBKo1TyqIWxA9mftigqzjN32SbTnLFTEQ
冬はむしろ暖かい部屋の中の方が安全
結晶化しやすくなる条件を説明します。外気温がだいたい15℃を下回った場合や、長期で保存をした場合、保管場所の気温差が生じた場合に発生しやすくなります。以上のことから、主に冬場が結晶化しやすい季節といえます。冷蔵庫で保存すると間違いなく固まります。
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcR1WLXsbTOD6GQ9P4kGCMXZczl25Ud_3D8czKRhnc8cLd5NAjwV
固まるはちみつの戻し方①湯煎で溶かす方法
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcRin5EWZsf8qwL4Tp-nlfiOG8u7W4-k_SfC_3HrBDz09lgN6UTnNQ
戻し方は全部で5通りご紹介しますが、いずれも大変手間が掛かります。そうならない為にも、その後に紹介します保管方法をしっかり守って頂けたらと思います。それでも固まってしまった場合の最終手段だと思ってください。
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcTHXWvIy5CHBl_MNK5yj6tCeaz-0DBwjMypbgbz3l-Y73ZMfYP4yg
湯煎は最もポピュラーですが、時間はかかります
鍋の中に小皿を置いて、ふたを外したはちみつを容器ごとのせます。鍋に入れる水の量ははちみつと同じくらいの水位にします。そして、鍋を弱火にかけたら、沸騰する前に必ず火を止めます。もし、これ以上温めてしまうと、高温のためにはちみつの品質が変わってしまうので、注意が必要です。
箸やスプーンなどではちみつをかき混ぜます。お湯がぬるくなってきたら、再び弱火にかけて沸騰前に火を止めます。完全に結晶がなくなるまで30分から1時間程かかりますが、この同じ手順を何度も繰り返します。結晶の感覚が全て無くなり、ようやく美味しいはちみつに戻すことが出来たことになります。
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcTqegN-eh35sZPNZbpv2CVN0ZbVZqBCg-5var3mWkHZ0Vlt7RTw
固まるはちみつの戻し方②電子レンジで戻す方法
小皿に移してから地道に温めます
はちみつを少量ずつ小皿に移し、電子レンジで5~10秒程温めます。スプーンなどでかき混ぜて様子を見ます。完全に結晶がなくなるまで同じことの繰り返しです。くれぐれも大量に長時間温めないよう気を付けてください。高温になると品質が劣化し、風味や栄養価までが変化してしまいます。
また、はちみつが入っているビンやプラスチックを容器ごと温めると爆発する恐れがありますので、必ず別の皿に移してからレンジにかけてください。地道ですが、この方法でも美味しいはちみつに戻すことができます。この方法はその日に使う分だけ戻すのに良いと思います。
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcTPjJ6FPYbHqvdNe4XWjG-dVKph5s1Bt4CBcMCl1eEax54vuCnGhg
固まるはちみつの戻し方③お風呂で戻す方法
なぜかお風呂の温度が適温になります
40℃くらいのお湯は、結晶してしまったはちみつを溶かしつつ、酵素やビタミンを壊さない理想的な温度になります。ほぼ、お風呂の温度と等しいです。時間こそかかりますが、お風呂の適温でも元に戻すことができます。
はちみつをきちんとフタを閉めて容器ごとジップロックなどに入れて、それを湯船に入れます。あとは、結晶が自然に溶けるのを待つだけですが、この方法ですと1~5時間くらいかかる可能性があります。
大量に戻す場合は時間がかかりますので、お湯張りの時から湯船に入れておいたほうが効率が良いです。また、ポリ容器やチューブの場合は浮いてきますが、はちみつ部分さえお湯に浸かっていれば問題ありません。
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcSezTgE3aFR8f2QA3Yr8NIrUuwFsFKp6esOpcluJo1FD8L0uAJMdg
固まるはちみつの戻し方④コタツや電気毛布で戻す方法
結晶化しやすい冬ならではの方法
コタツのスイッチを入れて、ハチミツを容器ごと入れて放置します。コタツが無い場合は、電気毛布で巻いて放置します。この場合の所要時間は結晶が完全に消えるまで3~8時間程必要ですので、丸1日家に居るような日にすることをおすすめします。
注意点としては、コタツの電熱器の真下にはちみつを置くと熱くなりすぎて非常に危険です。端のほうに置くようにしてください。はちみつが垂れるのが気になる方は、薄いハンカチなどを容器に巻いても問題ありません。
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcSw0egPeP78rCQPvE-Rsb8-Jczi9jVblsrAcsTUZyc-50EHKsQ0Eg
固まるはちみつの戻し方⑤カイロを使う方法
見守る必要無しで簡単に美味しいはちみつに戻す方法
450g入りはちみつ容器1本をタオルで1回巻き、使い捨てカイロ2枚をそれぞれタオルに貼り付けます。糊面を外側にするのがコツです。さらに別のタオルで巻きます。内側から順に容器、タオル、カイロ、タオルといった状態になります。そして毛布で包んでカイロの有効時間である12~14時間程放置しておきます。ちなみに、1リットル入り容器の場合はカイロが3枚あるときれいに溶かせます。
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcSRS8G5QEp51pBq6JMJol_3K313HDTq-otQAKkixyFhcpZyX25scg
はちみつが固まるのを防ぐ方法①冷暗所がベスト
冷蔵庫での保管はおすすめしません
それでは今度は、美味しいはちみつが予め固まらないようにする方法について説明します。
はちみつの保存方法として、最も良い方法は「冷暗所での常温保存」です。なぜかと言うと、冷蔵庫の保存ですと、低温の為に結晶化しやすくなりますのでおすすめしません。また、アカシアやリンゴのはちみつは、結晶化しにくい種類になります。これは結晶化の原因でもあるブドウ糖の含有率が低いので、保存しやすいおすすめのはちみつと言えます。そのような種類でも、冷蔵庫での保管は控えた方が無難です。
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcQkK73vjwX-LYDcQ_LE75WjHAbPVEoWgzDGSH7OVDQApbcep3DwkA
はちみつが固まるのを防ぐ方法②冷凍庫保存
冷蔵庫はダメでも冷凍庫はOK
なぜ?と思う方も多いかも知れませんが、ご説明します。一般家庭の冷凍庫の温度はマイナス18℃程です。ハチミツが結晶化しやすい温度は、5℃~14℃のため、冷凍庫ではむしろ結晶化しにくくなります。ちなみにハチミツの凍る温度はマイナス20℃~マイナス25℃と非常に低い温度なので家庭の冷凍庫に入れた場合は全く凍りません。状態に関しては、常温時よりも若干固くなった感じです。
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcTcCtG_lpnPPWXrlHEOQCK-FgqiIPYen1SIZ_fbFBWUtmod6dAxJw
美味しいはちみつを末永く保存する方法
今までの内容をまとめてみます
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcRerXGlUgcj9bxb9T-M1_PLjSVpfK9-4iwMvSJhxC9qT34s-Lg2Uw
以上のことから、はちみつを美味しい状態で保つ方法は、常温の冷暗所で保管するか、冷凍庫保存ということになります。美味しい食感を最後まで保つには、出来る限り小さめの容器のはちみつを買うことをおすすめします。大きい容器で買って使いきれなくなると、古くなって固まってしまうことも多いかと思います。もちろん、毎日大量に摂取される方はその限りではありません。
そして、はちみつをなぜ冷蔵庫に入れて保管してはいけないかは、完璧にお分かり頂けたかと思います。
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcRDQtHBYtRdfkrX5rxcPITDy_rYA5o8buWJRwQYe4RuZEs9zgUOgQ
関連記事
固まっても美味しい食べ方
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcQ0EyStKP_s09aC2GjQvhnR7hkxljSU_NL5eI6dcMhyzY-BZ9icLw
なぜか間違えて冷蔵庫に入れてしまった!という方へ
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcSY-Ucr-aCfUrPPhzbaeJAAotNYyM_CBoOkAMY-UwN41LZNz_LtrA
最後に、誤って冷蔵庫に入れてしまったなど、不本意にも固まってしまったはちみつをそのまま食べる方法を簡単に紹介します。はちみつは白く固まったまま食べても実は全く問題はありません。むしろ、結晶化したはちみつにバターやマーガリンを混ぜると「はちみつバター」になってとても美味しいものになります。
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcRINcUUKI8rKWjQbZ5QJ4T3HBL7rr4f1q8NSGcXAds-vcKfhIzrQQ
固まったはちみつをそのまま熱いトーストに載せても美味しいです。載せた時のトロリ感やシャリシャリ感が良いという方もたくさんいます。元に戻す前に、結晶化の味見をするのも新しい発見があって良いかも知れません。
引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcT299EvPNBC1rqYr4MxRs1gNd5IsJcy0wnJm8qOe4GpzP0qENoHtA