はじめに~夏はアロハシャツ【ヴィンテージ】がカッコいい!
夏の代表的なファッションと言えば、気軽に南国気分を味わえる「アロハシャツ」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。じめっと蒸し暑い夏、さわやかな風が身体の中を通り抜けるような着心地のアロハシャツは、一枚は持っていたいファッションアイテムです。そこでおすすめするのがヴィンテージ。新品ももちろん魅力的ですが、年代ものならでは、素晴らしいこだわりがあります。それではヴィンテージアロハシャツの魅力についてご紹介します。
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アロハシャツ【ヴィンテージ】年代ごとの見分け方〈柄、形などの特徴〉❶歴史
アロハシャツの起源は下の引用にあるように、ハワイに移住した日本人にあると言われています。苦しい生活の中でも工夫をして前向きに生きてきた日本人の、底力のあるたくましい精神力を感じさせられます。
19世紀の終わりから20世紀初頭にかけて、多くの日本人が夢を求めてハワイに移住しました。彼らのほとんどは、まだ貧しかった日本での暮らしから、新天地での夢を抱いて海を渡り、主にサトウキビ畑の労働者として働きました。当時、農園で働く労働者たちが着ていた作業着が「パラカ」と呼ばれる開襟シャツ。パラカは、もともとヨーロッパの船員たちが着ていた上着がその起源といわれていますが、青いチェック柄の木綿地で作られたそのシャツは、日本人にとってなじみの深い「絣(かすり)」に風合いがよく似ており、そのため、多くの日本人移住者もこのシャツを愛用していました。このパラカシャツが、現在のアロハシャツの原型になったといわれています。
アロハシャツ【ヴィンテージ】年代ごとの見分け方〈柄、形などの特徴〉❷魅力
華やかな柄
アロハシャツの特徴は、開き襟で、風通しの良いシンプルな形、そしてカラフルな色使いと柄にあります。柄は、身近な自然の動植物から始まり、歴史上の人物などさまざまな題材がモチーフになっています。華やかな柄をいろいろ見るだけでも、楽しみ方のひとつとしておすすめです。
「さくら」柄を染めていました✨ 渋めの配色がカッコイイ🌸アロハシャツになります😊 #パゴン #和柄 #シルク #アロハシャツ #友禅 #京都
柄のバリエーションの豊富さ
柄のバリエーションは、実に豊かです。オーソドックスな柄から、上の写真のようなインパクトのあるシャツまでさまざま。柄は、その時代時代を反映していると言っても良いでしょう。
アロハシャツ【ヴィンテージ】年代ごとの見分け方〈柄、形などの特徴〉❸ヴィンテージの良さとは?
良質な製法で作られ、状態の良いアロハシャツは、年代を経るほどに高額な値段で販売されています。それにはちゃんとした根拠があるので、その‟秘密”を知ることも、ヴィンテージアロハシャツの楽しみ方の一つです。
さらに、‟デットストック”と呼ばれる「長期間保管されていた商品」は、新品の未使用なので価値が上がります。また、着用していないため、「タグ」(首元についているメーカー名を示すもの)がしっかりと確認できることも理由です。
ヴィンテージの見分け方のアイテムの特徴は、先述した「タグ」のほかに、「襟の形」「ボタンの材質」「胸ポケット」があります。それでは次から、1950年、1960年代、1970年代の順番でそれぞれの特徴をご紹介していきます。
アロハシャツ【ヴィンテージ】年代ごとの見分け方〈柄、形などの特徴〉❹1950年代の見分け方
特徴:首元の‟タグ”
引用: http://sunnysideup.blog.jp/archives/51640088.html
引用: http://www.marvins-jp.com/hawaian/hs-127/hs-127.html
1950年代のアロハシャツのタグの特徴は、タグ全体の四方を囲うようにして縫われているという点にあります。なかには、三角形のタグもあります。ほかにも、タグを縫い付けるときにステッチを襟元から入れているものがあり、タグの横と下部分を通り、塗われているという特徴もあります。
特徴:襟の形
引用: http://panagorias.panagorias.com/?eid=1174676
1950年代の襟の特徴は、「袋とじ」にあります。どのような縫い方かというと、縫っているときに見えている生地に裏側を持ってきて、縫い終わったあとで生地の表裏を返す方法です。表から縫い目が見えないのが特徴です。このほかに、襟の形が少し短くなり、そしてとがっている「スクエア状」もあります。また、ロングポイントと言われるものもあります。
特徴:ボタンの材質
引用: http://www.marvins-jp.com/hawaian/hawaiian5.htm
引用: http://panagorias.panagorias.com/?eid=1173908
1950年代のアロハシャツで使用されていたボタンの材質は、貝や竹、ヤシの木やココナッツヤシの実から作られたものが多いという特徴があります。
アロハシャツ【ヴィンテージ】年代ごとの見分け方〈柄、形などの特徴〉❺1960年代の見分け方
特徴:タグの柄
引用: http://panagorias.panagorias.com/?eid=1174673
1960年代のアロハシャツのタグの特徴は、三角状(織りネーム)で、‟刺繍”の形式が多くみられます。
特徴:襟の形
引用: http://pig-sibuya.jugem.jp/?search=%A5%A2%A5%ED%A5%CF&x=0&y=0
1960年代の襟の形の特徴は、「袋とじ」になっているものが多く見られます。これは、首回りが空いているので締め付けがなく、楽に着ることができます。いわゆる「オープンカラー」で、襟も短めというのが特徴的です。また、ほかの特徴として、襟先に「トップボタン留め輪っか(ループボタン)」がついているものもあります。
特徴:胸ポケット
引用: http://cider104.blog14.fc2.com/blog-entry-1563.html
引用: http://kawagutufurugichuuko.com/vintage-cotton-aloha
1960年代の胸ポケットには、大きな特徴があります。表に見えるようにしてポッケトをつけたものではなく、内側に袋がつくように縫われているのが特徴です。
アロハシャツ【ヴィンテージ】年代ごとの見分け方〈柄、形などの特徴〉❻1970年代の見分け方
特徴:タグの柄
引用: http://panagorias.panagorias.com/?eid=1173908
1970年代になると、大量消費の大量生産が進み、印刷技術も進歩しました。そのためタグは、50年代、60年代に多かった刺繍ではなく、プリントタグが多くなってきます。時代を反映しているのがよくわかります。
また、タグの形もそれまでの年代とは変化を見せています。70年代〜80年代の大きな特徴として、横長のタグがあげられます。縫い方も、タグの上部分だけ縫うというものも見られます。
特徴:襟の形
引用: http://kawagutufurugichuuko.com/vintage-cotton-aloha
1970年代の襟の特徴は、外側に反り返ったような形にあります。50年代や60年代に多かった「袋とじ」製法も、70年代になると、襟の生地の表面を隅から同一の間隔で縫っていく方法に変わっています。
特徴:胸ポケット
引用: http://kawagutufurugichuuko.com/vintage-cotton-aloha
1970年代のポケットは、1960年代のポケットの特徴だった‟表に見えるようにしてポケットをつける”方法ではなく、ポケットをボディである生地にプラスして張り付けることで、表からもポケットの形が見えるようなものが多くなっていきます。
以上、年代別の細かい見分け方をご紹介しました。奥が深いアロハシャツ!
アロハシャツ【ヴィンテージ】年代ごとの見分け方〈柄、形などの特徴〉❼おすすめ商品
マカナレイ
引用: https://www.amazon.co.jp/MAKANALEI-%E3%83%9E%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%AC%E3%82%A4-%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%83%8F%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%84%E3%80%90%E5%A4%A7%E6%A1%9CEX%E3%80%91AMT-051EX-SAX/dp/B07C4STG67/ref=pd_sbs_193_1?_encoding=UTF8&pd_rd_i=B07C4STG67&pd_rd_r=b4e22a0d-70a7-11e8-939b-179763ddbe13&pd_rd_w=1RjDE&pd_rd_wg=uz9G0&pf_rd_i=desktop-dp-sims&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_p=5805929820760247504&pf_rd_r=EF77VRBNY8G99ZNETYEM&pf_rd_s=desktop-dp-sims&pf_rd_t=40701&refRID=EF77VRBNY8G99ZNETYEM
数あるアロハシャツの中でも一目で高級感が感じられる、マカナレイのAMT-051EX/BIG SAKURA大桜。光の加減によって生地に織り込んだ桜柄が浮かび出すという仕掛け。華やかなデザインプリントは間違いなく注目の的になることでしょう。素材は平織りジャガードシルク100%。
MAKANALEI(マカナレイ) アロハシャツ【鶴&波】AMT-040/NAVY
価格
¥ 14,904
KALAKAUA(カラカウア)
引用: https://www.amazon.co.jp/dp/B0716GDYY3/ref=sspa_dk_detail_5?psc=1&pd_rd_i=B0716GDYY3&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_p=2699433929173063805&pf_rd_r=4R768GSMA16AKR73PBZ2&pd_rd_wg=clP5V&pf_rd_s=desktop-dp-sims&pf_rd_t=40701&pd_rd_w=3cAO2&pf_rd_i=desktop-dp-sims&pd_rd_r=ec79e204-70a7-11e8-ad58-df0a85132d74
ヴィンテージアロハシャツの世界において知られている「KALAKAUA(カラカウア)」。極めてコレクタブルなアイテムばかりを残したブランドです。どれも見るものを強く惹き付けます。代表的な百虎や、富士山を背景にして鷹が飛び立とうとする瞬間を描いた一着など、カラカウアの作品はそのデザインセンスの見事さに、現代でも驚きを隠せません。しっかり柄合わせのされたポケットが両胸に縫い付けられています。生地はサラリとした着心地の良いレーヨン。ボタンは竹素材のバンブーボタンを取り入れており、どこまでもこだわりが感じられます。
(サンサーフ) SUN SURF 半袖アロハシャツ KALAKAUA SPECIAL EDITON「HUNT DOWN FROM SKY」 SS37573
価格
¥ 24,840
アロハシャツ【ヴィンテージ】年代ごとの見分け方〈柄、形などの特徴〉❽おすすめコーデ:メンズ
引用: https://otokomaeken.com/mensfashion/9240
ヴィンテージではありませんが、ちょっとおしゃれなアロハシャツコーデをご紹介します。皆さん、カッコいい!
男前研究所
アロハシャツ メンズ 着こなし特集
アロハシャツ【ヴィンテージ】年代ごとの見分け方〈柄、形などの特徴〉❾おすすめコーデ:レディース
引用: https://wear.jp/lifeisuw/10165245/
こちらは、レディースです。アロハシャツにデニムを合わせた、安定のおしゃれかわいい定番コーデ。ポイントは、シャツを襟抜き風にし、デザイン性のあるデニムを選ぶこと。今年っぽく着こなせます!
引用: https://wear.jp/a2525/10325066/
こちらも抜け感のある、すてきな着こなしです。女性の場合はかっちり着こなさないで、‟スキ”を見せたほうがおしゃれでかわいいコーデに。いろいろ試してみましょう!
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まとめ~アロハシャツ【ヴィンテージ】年代ごとの見分け方〈柄、形などの特徴〉
1950年代から1970年代のヴィンテージアロハシャツの見分け方についてご紹介しました。時代を反映している柄も見分け方の大きなポイントですが、それ以外に気を付けたい見分け方は、「タグ」「襟」「ポケット」「ボタンの材質」です。「タグ」や「ポケット」は縫い方に、「襟」は形に特徴があります。これらの見分け方をマスターして、ご紹介したおすすめコーデのように、男性はカッコよくさっそうと、女性は少し抜け感のある着こなしで、かわいらしく。いろいろなコーデを楽しみましょう!