服やかばんに付いた口紅の簡単な落とし方！簡単に染み抜きできる？
プルオーバーの服などを着るときに、唇が触れるのを注意したのにうっかり口紅を付けてしまった、またはメイク中に唇がシャツに触れて口紅がついてしまった……などということがあります。しかし「口紅の落とし方は簡単ではないので、大変！」と焦ってしまいます。お気に入りのシャツなどの洋服だったり、かばんだったりするとなおさらです。けれども口紅は、家にあるものでも充分に、そして簡単に落とすことができます。覚えておくといざというときに便利なので、ぜひご参考にしてください。
しかし気を付けていただきたいのが、‟素材による”ということです。それぞれ、洋服の素材（水洗いができるのか、できないのか）、かばんの素材（ビニール製なのか、革製なのか）によります。今回は、服とかばんに応用できる‟初級バージョン”についてご紹介します。
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服やかばんに付いた口紅の簡単な落とし方！ ❶【口紅の成分は？】
「シャツやかばんについた口紅を簡単に落とせる」と言っても半信半疑な方も多いでしょう。そもそも口紅自体が油分なので、油分が簡単に落とせるのか？という不安があります。しかし口紅の原料は、主に合成着色料による色素を、油分であるワックスで溶いてつくられているものです。また、酸化防止剤や界面活性剤、香料などの多くの化学成分が含まれています。このように油分が原料となります。
油の特性としては、水をはじくという特性があります。反対に、油と油は馴染みやすい特性があります。そのため、油分である口紅には、‟油分で対抗する”のが効果的です。思い出してみてください。油分のメイクを落とすときに使うと簡単に落とせるものは何でしょうか？そう、あれです！「口紅は油」と覚えておきましょう。以上の理由から、唇がふれて口紅がついたシャツや、ほとんどのかばんにご紹介する方法が適用できるのです。
服やかばんに付いた口紅の簡単な落とし方！ ❷注意点
油分であるワックスは、溶剤や洗剤で取り除くことができますが、口紅の色素は細かい粒子のため、繊維の奥に入り込むと、簡単には取れなくなる場合があります。そのため強くこすってしまうと取れなくなる原因になります。あくまでも、こすらずに優しく落とすことを心がけてください。
服やかばんに付いた口紅の簡単な落とし方！ ❸確認すること
① 洗濯表示
まず、シャツなどの洋服についてご紹介します。かばんについては、最後のほうでご紹介します。シャツなどの服が「水洗い」できるものかどうかを確認してください。水洗いができる表示が付いていれば、このあとご紹介する方法で問題ありません。
しかし、デリケート品ですと水洗いができません。洗面器に×の、「水洗い不可」のマークは、デリケートな洋服です。そのため、唇がふれて口紅がついてしまった場合は、素直に諦めてプロの力、クリーニング屋さんにお願いしましょう。
② 色落ちの可能性
もう一点確認しなければならないことがあります。それは「色落ち」についてです。水洗いができても、シャツなどの洋服自体の色が落ちしてしまうと、元も子もありません。「シャツに付いた口紅は落ちたけど色落ちしてしまった…」なんてことになると、お手入れが無駄になってしまいます。そのため、大切な洋服の場合は事前にテストをしましょう。目立たない部分に使う予定の洗剤をつけ、もみ洗いをしてみてください。色落ちがしなければ問題ありません。
服やかばんに付いた口紅の簡単な落とし方！ ❹用意するものは？
↑クレンジングオイル
↑台所用中性洗剤
↑ベンジン
唇がふれてシャツについた口紅を落とす方法自体は1種類ですが、材料が3種類あります。1つめはメイク落としの「クレンジングオイル」 2つめは「食器用中性洗剤」 3つめは「ベンジン」です。ご自宅で普段使っているものを選んでください。あとは共通の材料です。4.タオル 5.洗面器 6.歯ブラシ 7.お湯
服やかばんに付いた口紅の簡単な落とし方！ ❺その1【クレンジングオイル】
準備するもの
①クレンジングオイル（オイルフリーでないもの） ②歯ブラシまたは綿棒 ③タオル
方法
①シャツなどの洋服に口紅がついている部分にタオルをのせます。②‟何も薄めずにそのままの状態”のクレンジングオイルを、シャツなどの洋服に口紅がついた部分に塗ります。必ず原液を塗って下さい。③シャツなどの洋服の裏側（口紅が直接ついていない側）を出して、下にタオルを当てます。タオルに口紅が移るように、歯ブラシまたは綿棒でたたいていきます。
注意点は、こすらないようにすることです。こすると繊維が傷つき、服が傷む原因になってしまいます。‟たたく”ことがポイントです。
服やかばんに付いた口紅の簡単な落とし方！ ❻その2【中性洗剤】
準備するもの
①中性洗剤 ②ゴム手袋
方法
①肌の弱い方はゴム手袋を使用しましょう。②中性洗剤を、シャツなどの洋服の口紅がついた部分に直接塗ります。クレンジングオイルと同じように、‟何も薄めずに”原液を塗って下さい。③中性洗剤を塗った部分を優しく手でもみ洗いします。決して強くもまないようにご注意ください。強くもむと生地が傷む原因になります。④汚れがある程度落ちたら、ぬるま湯でしっかりすすぎます。あまり落ちないときは、③④の手順を何度か繰り返してください。少しずつ薄くなってきます。最後は、洗濯表示に従って洗濯しましょう。
服やかばんに付いた口紅の簡単な落とし方！ ❼その3【ベンジン】
準備するもの
①ベンジン ②歯ブラシ ③タオル
方法
ベンジンを使う場合に注意してほしい点は、‟必ず換気をすること”です。揮発性が高く、ガスが充満しやすいため、必ず窓を開け、換気扇をまわすことを心がけてください。それではご紹介します。①シャツなどの洋服の口紅がついている部分にタオルをのせます。②歯ブラシにベンジンをつけ、口紅のついている部分を優しくたたいて落とします。③汚れが薄くなってきたら、ぬるま湯でしっかりすすいでください。最後は、洗濯の表示に基づいて洗いましょう。
服やかばんに付いた口紅の簡単な落とし方！ ❽【かばんの場合】
綿やナイロン製の場合
引用: https://www.instagram.com/p/BhEL_pRHSMe/
それでは最後になりましたが、「かばん」について、唇がふれてついてしまった口紅の落とし方についてご紹介します。かばんも洋服と同じように、やはり口紅が落とせる素材と落とせない素材があります。それは、革製品か、革製品でないか、に区分されます。「綿」や「ナイロン製」のかばんは、シャツと同じようにクレンジングオイルや中性洗剤で落とすことができます。ただ、ナイロンの場合は油染みや水染みができやすいので気をつけて下さい。さらに「合皮素材」のかばんは、市販の汚れ落としクリーナーを使うこともおすすめします。
革製の場合
かばんが革製品の場合は、クレンジングオイルや中性洗剤ではなく、プロの方も使用している、専門の洗剤がおすすめです。家庭用品店などで販売されています。これですと革製のかばんでも安心して口紅を落とすことができます。
革を優しく洗う「レザーウォッシュ」は、業務用として靴クリーニング工場でも使われてます。この千葉にある工場では、月に4000足〜5000足の靴が丸洗いされているのです。
しかし……やはり革は注意が必要です。デリケートな革製品、高級な革製品は、やはり潔く諦めて、専門家にお願いしましょう。
服やかばんに付いた口紅の簡単な落とし方！【口紅の雑学】
唇に口紅をつけるようになったのは、約7万年前に悪霊が口や耳の穴から進入しないよう、赤色のモノを塗る習慣があったのが始まりとされています。そして口紅の原料として使われているのが、紅花（ベニバナ）です。エジプト原産といわれている紅花は、古来、世界各地で栽培されてきました。日本では山形県が有名ですが、エジプトや地中海沿岸、そしてシルクロードを経て3世紀末ごろに日本に伝えられ、全国に広がったといわれています。
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まとめ～服やかばんに付いた口紅の簡単な落とし方！
引用: https://www.instagram.com/p/Bu-Req8FJKJ/
唇がふれてシャツなどの洋服に付いてしまった口紅の落とし方についてご紹介しました。口紅は油分のため、油分で落とすことが効果的です。その種類は3つあります。クレンジングオイル、台所の中性洗剤、ベンジンです。いずれも、歯ブラシなどでやさしくたたくようにして落とします。しかし時間が経つと繊維の奥に入り込んでしまいますので、なるべく早めに落とすようにしましょう。
