日本酒の種類は「特定名称酒」と「普通酒」
お酒が飲めるようになった20代では、まだまだ日本酒が好きな人って少ないかもしれません。でも、年を重ねるにつれて、日本酒の美味しさが分かるようになり、日本酒のファンになる人も多いのではないでしょうか?実は、日本酒といっても、色々な種類があります。
特定名称酒
一般的に「特定名称酒」とは、精米歩合の具合や、アルコール添加物の有無、製造過程などの違いによって分けられた8種類です。その8種類とは、純米酒、本醸造酒、特別本醸造酒、特別純米酒、吟醸酒、純米吟醸酒、大吟醸酒、純米大吟醸酒になります。
普通酒
上記以外に分けられるお酒が、一般的に「普通酒」といわれます。こう書かれても、イマイチ違いが分からない人がいると思うので、もう少し簡単に説明すると、どこでも手に入るようなカジュアルなお酒が普通酒、少し手が加えられて値段的にも高級なお酒が特定名称酒になります。
関連記事
大吟醸って何?
そして、今回紹介する、「大吟醸酒」とは、精米歩合は50%以下であること、更に米、米麹、水、醸造アルコールを使った日本酒になります。精米歩合とは、お酒の製造工程でどれだけお米が削られたかを示す値です。この値が一番大きいものが、本醸造酒になります。純米酒は、米、米麹、水からつくられたお酒で、精米歩合の条件は特に決まっていません。
大吟醸酒と吟醸酒の違いは?
「大吟醸酒」と「吟醸酒」の違いは、この精米歩合の数値基準が異なります。大吟醸酒は精米歩合は50%以下に対し、吟醸酒は精米歩合が60%以下です。何となく数値だけで比べてみると、精米歩合が高い方が良いお酒のように感じますが、精米歩合の違いから、必ずしも低い数値が悪いお酒であるというわけではないとのこと。
精米歩合はあくまで目安で、数値が低いほど優しい味、数値が高いほど濃厚な味になります。よって、お酒が美味しいかどうかは、製造過程や材料のバランスによって決まります。もちろん、自分が好きな味かどうかという個人の好みも関係してきます。
日本酒の味はタイプと数値で分かる!
では、日本酒の味はどのように分けられるかというと、味と香りで4タイプに分けられます。
薫酒(くんしゅ)
フルーティーな甘い味わいのもので、大吟醸酒の多くが該当します。
爽酒(そうしゅ)
フレッシュでさっぱりした味わいで、生酒や本醸造酒が該当します。
熟酒(じゅくしゅ)
スパイス系の味わいで、古酒や熟成酒などが該当します。
醇酒(じゅんしゅ)
お米本来の味わいで、純米系の日本酒が該当します。
日本酒が辛いか甘いかはどのように決まるの?
よく居酒屋やバーなどでメニューをみると、このお酒は辛口、甘口と記されていますよね。この辛口か甘口かの違いは、日本酒度計を使って計ったものを基準に合わせ分けたものです。日本酒度とは、お酒に含まれる酵母の度合いを表しています。この度合いが、0から±1.5までが普通、+1.5~3.4がやや辛口、+3.5以上が辛口、-1.5~3.4がやや甘口、-3.5以上が甘口と分類されます。
この辛口か甘口かは製造過程で測定されるため、数値は製造中の日本酒になります。製造後、パッキングされてそれぞれ販売されて、私達が飲む頃には、製造中の数値と変わってくることもあります。
大吟醸のおすすめ人気ランキング第10位:燦然の日本酒
おすすめ人気ランキング第10位から紹介するのは、岡山県産の「燦然の日本酒」です。他のお酒と違って、自然栽培米を原料に使った、オーガニックの日本酒です。丁寧な手作業で製造された日本酒は、全国新酒鑑評会でも高い評価を受けています。
大吟醸のおすすめ人気ランキング第9位:爛漫の日本酒
大正時代から、秋田県湯沢市で生産されているお酒です。湯沢市は、お酒つくりには最も適した場所といわれています。この湯沢で製造される、「爛漫の日本酒」は、日本全国の居酒屋や酒屋で扱っています。
大吟醸のおすすめ人気ランキング第8位:飛露喜の日本酒
続けて、「飛露喜の日本酒」の紹介です。他のお酒と違って、なかなか手に入りにくいと言われています。兵庫県産で、飲み方は食中酒としていただくのが良いとのこと。
大吟醸のおすすめ人気ランキング第7位:新政の日本酒
「新政の日本酒」は、秋田の米と水という地元産にこだわった材料から製造されています。他のお酒と違って、昭和10年当時から使われている、6号酵母発祥蔵で生産されています。飲み方は、常温ストレートがいいです。
大吟醸のおすすめ人気ランキング第6位:黒龍の日本酒
名前からしてカッコいい、「黒龍の日本酒」ですが、皇太子殿下も愛飲したと言われています。福井県産で、透明感の味です。少し辛口のため、冷たく冷やした飲み方がおすすめ。
大吟醸のおすすめ人気ランキング第5位:白瀑の日本酒
東北地方には、たくさんの酒造がありますが、他の酒造と違って世界遺産である「白神山地」の水でつくられた日本酒が、「白瀑」。まさにお米の生産地として知られる秋田県でつくられているので、味も格別!飲み方は常温で味わってみるのが一番でしょう。
大吟醸のおすすめ人気ランキング第4位:田酒の日本酒
青森県産の日本酒です。青森の地酒とも言われるほど人気ですが、味はということ、これまあた青森らしいフルーティで、他の日本酒と違って上品な甘みの味です。しかも、味に飽きが来ないので、何杯でも飲めてしまいます。飲み方は常温で飲むのが一番ですが、他にも特別純米酒も販売しているので、飲み方はそれぞれ少し違ってくるかもしれません。
大吟醸のおすすめ人気ランキング第3位:十四代の日本酒
「十四代の日本酒」は、山形県で製造されています。十四代の日本酒は、幻!だとも言われています。というのも、製造過程に関する情報が一切公にされていないからです。まさに、ミステリーですね。そんな十四代の日本酒は、500年余りの歴史を持つ高木酒造が製造していることは確かです。
十四代の日本酒には、色々シリーズがあり、値段もそれぞれ違ってきます。一番人気なのは、「本丸」で、さっぱりとした飲み心地でキレがあります。ちなみに、どうして十四代なのでしょうか?現在、十四代目が後を継いでるから?と思いがちですが、実は製造後に特許を申請した際、十四代以外では許可が出なかったそう。
大吟醸のおすすめ人気ランキング第2位:久保田の日本酒
「十四代の日本酒」に続いて紹介するのは、「久保田の日本酒」です。新潟県の老舗酒造で開発された久保田の日本酒は、フルーティーで上品な味わいがあることで人気があります。食前酒としても、食事中でもどんな時でも飲めます。長年の伝統技術を使って久保田の日本酒が製造され始めてから、約30年余り。久保田の日本酒以上のお酒がつくれるように、日々味の開発を行なっているそうです。
この久保田の日本酒は少し辛口になりますが、もし辛口のお酒が苦手という人は、柑橘系の果物のスライスを加えるという飲み方もあります。また、飲み方はそのまま常温でも良いですが、できれば冷酒がおすすめとのこと。美味しいこだわりの久保田の日本酒と一緒に、料理を堪能してみませんか?
大吟醸のおすすめ人気ランキング第1位:獺祭の日本酒
久保田の日本酒に続いて、最も美味しい大吟醸酒と言われているのが、「獺祭の日本酒」です。テレビなどでも紹介されたことがある日本酒ですが、何が凄いのかというと、こだわりぬいたお酒だということ!
山口県で代々受け継がれる酒造でつくられている、獺祭の日本酒は、材料からこだわりぬいた高価な純米大吟醸だけを日本酒好きだけをターゲットにして製造を始めます。それ以前は、普通酒など色々なお酒を300年以上つくり続けてきました。
日本酒好きをターゲットを絞ったことが良かったのか、口コミで獺祭の人気が広がっていきます。ちなみに、獺祭の名前は、正岡子規の別号「獺祭書屋主人」が由来とのこと。今まで、安倍首相が世界のリーダーに獺祭をプレゼントしたことがあり、世界的にも有名な日本酒となりました。
関連記事
まとめ
今回は、日本酒の種類や味の違い、おすすめの大吟醸のお酒について紹介してみました。みなさんも、自分の口に合った、おいしい日本酒に出会えると良いですね!