猫は高いところが大好き。外敵に襲われる可能性が低く、見通しが良い場所に居ることで危険を素早く知ることができるためです。そんな猫の習性を利用した猫の遊び場兼くつろぎ処がキャットタワーです。キャットタワーで検索すると、すでに出来上がったセットがたくさん見つかります。

加えて、キャットウォークというものもあります。キャットタワーと厳密に分けにくいのですが、大まかな特徴は壁に猫用の通り道を設置したものがキャットウォークです。壁にしっかりと設置する必要はありますが、ポールがないため視界を遮る物が少なくスッキリしておしゃれです。

すでに出来上がっているものを活用される方も多いのですが、既存のものは意外に大きくて、今のインテリアの隙間に入らなかったり、デザインが妙にファンシーでお部屋のデザインの雰囲気を壊してしまうことが悩みの種。

そんな場合は手作りして、お部屋に合ったサイズ、自分の好きなカラーやデザインテイストを取り入れたキャットタワーを手作りするのがおすすめです。カラーボックスや突っ張り棒などを使い、DIY素人でも取り組みやすい簡単なアイディアが一杯！またお金を掛けたくない人に、セリア、ダイソーなど100均を利用した格安なアイディアもご紹介します。

まず簡単に取り入れられるのはダイソーやセリアで購入できる「すのこ」を使うアイディアです。この３階建てキャットタワー兼おうちは何とダイソーのすのこを20枚使った力作！100均ならすのこを20枚買っても2000円ですのでコスパは抜群です。すのこはペンキで彩色すると表情が変わります。

すのこを水平に使うと、隙間にニャンコの足が隙間にスポッと入ってケガにつながる恐れがあって危険。すのこは垂直に使うように工夫しましょう。こんな風に自分の趣味が反映された既存の家具や小物にプラスしてもいいですよね！既存のものにすのこをプラスするのは、簡単で時間もかからない名案です。すのこDIYをする場合、各100均ショップで売っているすのこはそれぞれサイズや間隔が違いますので、まずはダイソー、セリア、キャンドゥなどに足を運んで比べてみるといいですよ。

段ボールのようなしっかりした紙の筒とプラスチックのジョイント部品で作るセリアの「クラフトラック」は愛用者の多い素材です。組み立て方がわかりやすく、誰にでも簡単で人気があります。素材は紙でも立方体に組み上げることでかなり強度が出ますが、あまり高く積み上げすぎるとグラグラするので一番下の段に重りを置きましょう。

セリアではこのラックにぴったりはまる棚板も売っています。こんな風に、厚めの布を縫い付ければ、ハンモックの出来上がり。気持ちよさそう♡このハンモックはSNSで「にゃんもっく」という愛称で呼ばれており、みんな様々な柄の布で手作りを楽しんでいます。

キャットタワーはニャンコが楽しめる要素をたくさん盛り込んであげましょう。家の壁じゃないところで爪とぎしてもらいたい場合もいいかもしれません。セリア、ダイソーなどで売っている麻ひもか綿ロープ（こっちのほうが太いので手作りは簡単）をキャットタワーに巻き付けてみて♪

どんな素材を巻くかはニャンコの好みを試してからのほうがいいかもしれませんね。それと麻ひもや麻縄を巻く場合は、軍手をして作業しましょう。麻は繊維が荒いので、巻いているうちに指の皮膚が切れることがあります。ダイソーでは猫用爪とぎも売っていますので、キャットタワーの壁に貼り付けてみるのもいいですよ！

手作りキャットタワーでなにより大事なのは、安全性。棚受けや補強金具は数をケチらず使いましょう。ダイソーやセリアでも、L字金具（隅金）やI字金具（ジョイント金具）を手に入れることができますよ。こういう金具は適当に選びがちですが、作り終わった後、存在感が気になってしかたなくなるのはDIYあるあるです。

細部にも気を配りたい方は、金具にもペイントをしてから組み立てすると断然おしゃれです。最近の流行、アイアン風にしてもいいですし、壁の色・棚の色に合わせるのもいいですね。ダイソーには猫にも安心な自然塗料「ミルクペイント」があります。大量の塗料はいらないのでかえって好都合！金属に塗る場合は、1度薄く塗って乾かして下地を作り２度塗りすると簡単できれいに発色します。

賃貸で壁にねじやビスを打つことができないお部屋はディアウォールを活用しています。ディアウォールは木材を突っ張り棒に変身させるグッズです。２×４（ツーバイフォー）材と呼ばれる38×89mmの面の木材の両端にディアウォールを取り付け、突っ張り棒として使います。ディアウォールの内部にはバネが仕込まれていて、床と天井で固定することができます。金属の突っ張り棒独特の存在感もありません。

ディアウォールで壁際に柱を立てれば、そこにビスや釘を打ち込んでもOKです。L字金具で棚板を取り付ると、素敵なキャットタワーが出来上がります。あらかじめ２×４材に色を塗れば既存のインテリアとの統一感もばっちりです。ニャンコがワイルドに冒険できるお部屋ができますよ。壁の色とうまく合わせると、突っ張り棒があることがわからなくなります。

市販のカラーボックスを使ってキャットタワーを作るのも簡単でおすすめ。カラーボックスはすでに棚の設計はほぼできているので、その中で棚板を外して組み替えたり、カラーボックスを重ねて階段状にするなどでOKです。カラーボックスは比較的安価ですし、すでに塗装がされているので扱いやすいアイテムです！

カラーボックスはキューブ型のものや、３段セットのものなどいろいろありますので、上手に組み合わせて創意工夫をしたいですね。上の写真のようにカラーボックスにフェルトやジョイントマットを貼って穴を開けるだけでもOKです。またL字金具で壁に固定してカラーボックスキャットウォークを作っている方もいます。しっかり固定すれば、豪華なキャットウォークが実現するかも♪

木登り大好きなニャンコのために木登り棒を手作りする飼い主さんもたくさんいます。あまり細い棒だと安定性に欠けますし、猫が登りにくいので太めのパイプ（塩ビ管など）に突っ張り棒パーツをつけて、天井と床にポールを固定します。そこに麻縄や綿ロープを巻いて、引っ掛かりを作ると…。

ニャンコの登り棒が出来上がり♪他の家具と合わせてキャットウォークの一部にしてもいいですし、単独の登り棒でも！⑤で紹介した木材を突っ張り棒に変身させるグッズ、ディアウォールでも作れます。どんな突っ張り棒で固定させるかが知恵の見せ所ですが、あなたのお部屋にあったグッズを選んでくださいね。

キャットタワーを手作りするアイディアをご紹介しました。あなたのお部屋に設置するオリジナルキャットタワーのイメージは固まりましたか？ご紹介したように、キャットタワーの素材は工夫次第でいろんなものが使えます。100均やホームセンターに足を運んで使いたい素材を考えるのも楽しい時間です。ぜひ、あなたのニャンコに愛情たっぷりのキャットタワーを作ってあげてくださいね！