◆はじめに~マリモの育て方講座!上手に成長させるコツ♪などは?
コロンとした形が可愛いマリモ。ふわふわ&滑らかな緑色がビロードのようで、とても美しく見えます。最近は、この不思議な物体がおしゃれなインテリアとして、多くの人たちの心を捉えているようです。丸い形をじっと見ていると、心が和みますね。それではマリモについてご紹介していきます。まずは「マリモって何?」と、マリモについてご存じない方のためにウンチクから。
マリモの育て方講座!上手に成長させるコツ♪などは?❶マリモって?
マリモは、漢字で「毬(の)藻」と書きます。字のごとく、手毬のような藻を指しています。水深1~2mほどの湖で生育する糸状の藻が、水流でクルクルと丸くなったものです。つまり、水の中で生える「藻」なので植物です。動物ではありませんのでお間違いなく。
マリモの育て方講座!上手に成長させるコツ♪などは?❷有名な生息地は?
マリモは水の中に生える「藻」ですが、どの湖にあるわけではありません。日本で有名な生息地は、北海道の東部にある阿寒湖が有名です。1987年に札幌農学校(現・北海道大学)の川上瀧彌(かわかみたきや)さんが阿寒湖西岸の尻駒別湾(しりこまべつわん)で発見しました。世紀の大発見ですね!しかし阿寒湖に行けばどこででも観られるわけではなく、遊覧船に乗ってチュウルイ島にあるマリモの展示観察センターに行く必要があります。
国内では、阿寒湖以外では、同じく北海道東部のシラルトロ湖、青森県の小川原湖や秋田県の獅子ヶ鼻湿原、山梨県の富士五湖、滋賀県の琵琶湖などで発見されています。
海外では、アイスランド北部にある火山湖のミーヴァトン湖(Mývatn)やエストニアのオイツ湖で発見されています。
マリモの育て方講座!上手に成長させるコツ♪などは?❸国の天然記念物
国内にもマリモの生息はありますが、あの丸いきれいな球体になるのは、阿寒湖だけと言われています。また、阿寒湖のマリモは最大30㎝ほどと大きい!しかし環境汚染の影響で減少傾向にあり、1952年に国の天然記念物に指定され、大切に保護されています。
マリモの育て方講座!上手に成長させるコツ♪などは?❹鑑賞用のマリモの産地は?
ここでお気づきのように、希少価値のマリモ。それでは家で育てることができるマリモは、いったいどこの産地なのでしょうか?
天然記念物のマリモは採取が禁止されていますので、お土産物屋さんで販売されているマリモは、北海道東部のシラルトロ湖で採取して人工的に丸めたものと言われています。つまり、マリモにしてマリモの非ず……といったところでしょうか。場合によっては「コケ」を丸めたり、ウレタンを丸めたものを「マリモ」と偽って?販売しているケースもあるようです。
マリモの育て方講座!上手に成長させるコツ♪などは?❺育て方
それではここから、マリモの育て方についてご紹介します。先述したように、本当のマリモは天然記念物なので販売はされていません。販売されているものは、水の中で自然に丸まったものではなく、‟藻を人工的に丸めて販売”しているものです。それでは、その「マリモ」の育て方をご紹介します。
マリモの育て方講座!上手に成長させるコツ♪などは? ①道具
必要な道具は、水槽(汚れが入らないように蓋つきのもの)、水(水道水でOK)の2点セットです。簡単ですね!
マリモの育て方講座!上手に成長させるコツ♪などは? ②定期的な水の交換
環境汚染で減少してしまうことが証明されているマリモ。水の汚れはマリモにとって大敵です。マリモを入れる水槽の水が濁ったり水温が高くなった場合は、茶色いアクが発生します。その場合は水槽の水を交換しましょう。水槽の水の交換の目安は、夏は、1~2週間に1度、冬は、1か月に1度程度。水槽や蓋にも、藻が付かないようにいつもきれいにしておく必要があります。
マリモの育て方講座!上手に成長させるコツ♪などは? ③お手入れ
水を交換した後は、マリモのお手入れをしましょう。マリモに付着したアクなどの汚れを取ってあげます。まず、容器に水を張り、掌(てのひら)で優しくコロコロと転がしながら汚れを取ります。大きな球体のマリモは、中にも汚れが溜まっている可能性があるので、そっと押し出すようにしましょう。くれぐれもつぶさないように!最後に形を丸く整えましょう。
マリモの育て方講座!上手に成長させるコツ♪などは? ④適度な日光浴
藻は植物のため、光が必要。つまり成長には光合成をします。そのためある程度の光が必要です。しかし、直射日光は絶対にNGです。部屋の証明でもOKですし、カーテンやブラインド越し、間接的に光が当たる程度でOKです。
マリモの育て方講座!上手に成長させるコツ♪などは? ⑤水温管理
北海道での生息数が多いことからも、冷涼な気候を好むマリモ。そう、湖が凍るほどの冷たい水の中で生活する植物です。そのため、涼しいところで育てる必要があります。注意したいのが、水温が高くなりがちな夏場です。適温は、15℃~20度。30℃は超えないようにしましょう。
マリモの育て方講座!上手に成長させるコツ♪などは? ⑥マリモだけ水槽に!
マリモを水槽で育てるときには、絶対に金魚などの食草魚と伊tt所に水槽に入れないようにしましょう!マリモは、魚にするとご馳走です。すぐに食べられて無くなってしまいます。また、汚れも発生しやすいので絶対にNGです。
マリモの育て方講座!上手に成長させるコツ♪などは?❻寿命は?
自然のマリモの寿命は、200年とも300年ともいわれています。もともと糸状の藻が丸くなり、少しずつ成長し、そして長い年月をかけて大きくなるマリモ。寿命は長いのです。人工的に作られたマリモの寿命も同じように長いといわれています。少しでも寿命を長くするためには、藻の部分が白くなってきたらハサミで切って成長するまで待ちましょう。
マリモの育て方講座!上手に成長させるコツ♪などは?❼値段は?
最後は値段についてご紹介します。良く北海道では、赤い蓋の小型の容器に入れられて、お土産物屋さんで販売されています。1個の値段は数百円。しかし最近は通販で、ご飯(成長を促す酸化マグネシウムなど)とのセットでも1,000円以内の値段で買うことができます。また、水草とのセットも人気です。
通販では、蓋付きの容器も販売されていますし、または自分好みの容器に移し替えるのも素敵ですね。蓋なしのグラス型や試験型も人気です(いずれもマリモとのセット販売)。しかし、おすすめはやはり、なるだけ汚れないようにすることを考えると、かわいいおしゃれな蓋がセットになっているものでしょう。セット内容と値段と相談しながら選びましょう。
ハートまりも(ボール容器)【ハートのかたちの水道水で育てられる養殖まりも2個入り】
価格
¥ 1,960
◆まとめ~マリモの育て方講座!上手に成長させるコツ♪などは?
マリモは、本来は天然記念物。そのため販売されているマリモは、藻を人工的に丸めたもの。そうではありますが、藻自体は自然のモノなので、大切に育てましょう。上手に育てるコツは、汚れをできるだけシャットアウトするために蓋付きの水槽で育てること。そして水が汚れたらこまめに交換すること。そうすることで少しでも寿命を延ばすことができます。マリモを買える場所は、北海道ではおみやげ物屋さんで販売されていますが、最近は通販で、マリモの「ご飯」や水草とのセット販売品もあります。値段も1,000円以内で買えるものもあり手頃です。ぜひ挑戦してみましょう!