◆はじめに~クローバーの花言葉をご存知ですか?
クローバー(英語名、和名はシロツメクサ)は、道端や荒れ地などの至る場所に生えているお馴染みの野草です。花冠を作ったり、乳牛メーカーの会社名になったりと親しまれています。品種は、シャクジクソウ(車軸草)と言うマメ科の一種ですが、実は外来種なのです。日本へ最初に持ち込まれたのは明治時代で、オランダからの献上の器物の間に詰め物として使用されていました(ツメ草:和名の由来)。その後、牧草や緑肥、緑化用などで輸入されて定着し、分布拡大したと考えられています。
さて、このクローバーですが、葉の枚数や花の色(シロツメクサのほかにアカツメクサもあります)によって花言葉の意味が異なります。復讐などといった、こわい意味もあるようです。
クローバーの花言葉紹介!由来や意味も♪❶クローバーの花言葉
クローバーの大きな特徴は、その葉の枚数にあります。普通は三つ葉のものを多く見かけますが、まれに四枚葉、そして本当にごくまれに五つ葉以上のものを見つける方もいるようです。そのため見つけた人には「幸運」がもたらされるといわれています。しかし、果たして本当なのでしょうか?
また、花の種類は、白(シロツメクサ)と赤(アカツメクサ)色がありますが、種類によって花言葉には、こわい意味が隠されているものもあるようです。それでは一つ一つご紹介していきます。
クローバーの花言葉紹介!由来や意味も♪❷葉による花言葉の違い
ずばり花言葉は「幸運」。そして「約束」。しかし葉の枚数によって微妙に花言葉の意味が変わってくるようです。その前に、なぜ葉の枚数が違うものがあるのでしょうか?
クローバーは三つ葉が一般的ですが、四つ葉ができる原因は、「踏まれた際に遺伝子に変異が起こる」という科学的な説です。負荷がかかることで、遺伝子に何らかの変化が生じて四つ葉になるそうです。そのため、四つ葉は珍しいけど歩く場所でよく見つけられる、というのは実は理に適(かな)っていると言えます。
また、踏みつけられてもへこたれることなく、より多くの葉をつける、ということも不屈の精神を表現しているとも言えます。こういったことから「幸運」を招く、と考えられたのではないでしょうか。
クローバーの花言葉紹介!由来や意味も♪①三つ葉
クローバー(シロツメクサ)は、アイルランドの国花。そのためキリスト教が国教のアイルランドでは、三つ葉は聖なる象徴です。つまり、キリスト教で神は、「父(神父)」「子(キリスト)」「聖霊」の三位が一体となって永遠に存在するとの考えから、三つ葉を持つクローバーを重視していたようです。まさに三位一体になることで人間の幸福も約束される、との解釈もできます。
クローバーの花言葉紹介!由来や意味も♪②四つ葉
クローバーの花言葉の二つ目に「約束」があります。約束は、守られると「幸運」を招くといえますが、反対に守られないと……?
クローバーを国花とするアイルランドでは、三つ葉は聖なるものとして捉えられていますが、四つ葉の花言葉は?実は「復讐」という、こわい花言葉があります。四つ葉をよく見ると、何かの形に似ていないでしょうか?そう、十字架です。
十字架は、囚人を処刑するための道具の一つで、イエス・キリストも磔(はりつけ)にされました。つまり十字架は、被害者の加害者に対する「復讐」を表現しているといえます。「約束」が守られなかったために不幸になった被害者が、約束を守らなかった加害者に対して「十字架で磔にしてやりたい!」という復讐心、こわい気持ちが込められているそうです。隠された意味を知るとゾッとします。お~こわい!
クローバーの花言葉紹介!由来や意味も♪❸アカツメクサの花言葉
クローバーは一般的にシロツメクサのことを指しますが、赤い花をつけるアカツメクサもあります。デンマークがアカツメクサを国花としています。日本へは、シロツメクサと同じように明治時代に牧草として輸入されました。
アカツメクサの花言葉は、「善良で陽気」「豊かな愛」「実直・勤勉」です。花言葉の由来については定かではありませんが、シロツメクサのちょっとこわい花言葉「約束」「復讐」と比べると、穏やかで平和的なイメージで、ほっとします。
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◆まとめ~本当は怖い?クローバーの花言葉
「幸運」「約束」の花言葉があるクローバーですが、実は国花とするアイルランドでの由来を知ると、背筋が凍るほどのこわい意味がありました。なんでも物事は表裏一体、紙一重です。裏にある隠された意味を知り、クローバーを上手に使いましょう!