栃木の方言がとてもかわいい!
埼玉や東京などと同じ関東圏内にありながら、訛りが強いために東北地方と間違えられやすい栃木県。また、抑揚のない平坦なイントネーションも栃木の方言ならではであり、「無アクセントの方言」とも呼ばれています。
文章のほとんどが一定であるものの、語尾だけが上がります。栃木出身のお笑い芸人、U字工事さんの「ごめんねごめんね~」を思い出していただけると分かりやすいかなと思います!疑問形以外のときでも語尾をあげるため、優しげに聞こえるのが特徴です。
そのほかにも、
・「い」と「え」の発音に違いがほぼない
・か行に濁点がつく
・小さい「っ」をよく使う
などの特徴もあります。
関東圏ではありますが、かなり強い訛りであることが分かりますね。では、これから栃木の方言を「かわいい」「定番」「おもしろい」「告白の時に使える」の4つに分けてご紹介します。
栃木のかわいい方言①「てれてれ」
栃木の方言「てれてれ」とは、ちんたら、ダラダラしている様子を表します。「とろとろ」という標準語が訛って、「てれてれ」になったようです。主にやる気のない人に向かって「てれてれしてないで、早くして!(ダラダラしてないで早くして)」といったように使います。
ダラダラしないで、と普通にいうより「てれてれ」の方が可愛らしく聞こえますね!なお、標準語の「照れる」とはまったく違う意味ですので、間違えないように注意しましょう!
栃木のかわいい方言②「おにむし」
栃木の方言「おにむし」とは、昆虫「クワガタ」のこと。クワガタの角が鬼のように見えることから、おにむしと呼ぶようになったそうです。ちなみに、コクワガタであれば「かいっつあん」といいます。おにむしにしろ、かいっつあんにしろ、とても可愛らしい呼び方ですよね!
栃木のかわいい方言③「らいさま」
栃木の方言「らいさま」とは雷のことです。雷雲や雷雨のことも、合わせて「らいさま」と呼びます。栃木はもともと、雷が起きやすい地域です。他県よりも雷が身近な存在であるために、親しみを込めて「らいさま」と呼んでいるのかもしれませんね!
栃木のかわいい方言④「ちゃぶれる」
栃木の方言「ちゃぶれる」とは、潰れるという意味です。「おもちゃがちゃぶれた」「パンがちゃぶれた」などのように使います。子どもはもちろんですが、大人が使っていても可愛らしいですよね!女性の方は特に、栃木に行った際「ちゃぶれた…」と使ってみてください!
栃木の定番方言①「~け」
栃木の方言「~け」は、「~なの?」「~ですか?」などの疑問形として使用します。例えば、「職業は看護師け?(職業は看護師なの?)」「使ってもいいけ?(使ってもいいですか?)」などのように使います。
また、「~したっけ」であれば「~したら」「~したから」という意味になります。語尾ではなく文章を繋ぐ接続詞に変化しますので、ご注意ください!~したっけは、「行ったっけ、ダメだよ(行ったらダメだよ)」のように使用します。
栃木の定番方言②「だいじ」
土地の方言「だいじ」は、大丈夫という意味です。標準語の「大事」とは違う意味ですので、間違えないようにしましょう。栃木では誰かを心配するときによく「だいじ?」と使います。もし栃木の人に「だいじ?」と心配されたら、「だいじだよ!ありがとう」とスマートに感謝を伝えましょう。
また、ケガをしたときや転んだときなど、自分が大丈夫なことを伝えるときにも「だいじ!だいじ!」と使用しますよ。男女、性別問わず頻繁に使用する方言なので覚えておきましょう!
栃木の定番方言③「まさか」
栃木の方言「まさか」とは、さすが、さすがに、やっぱりなどの意味です。驚いたときに使う「まさか!」ではなく、予想はしていたものの再度その凄さを確認したときに使用します。例えば、「まさか東京タワーは高いな(やっぱり東京タワーは高いな)」「まさか○○くんだ(さすが○○くんだ)」などのように使いますよ!また、会話のなかでは小さな「っ」を入れて、「まっさか」と言うこともあります。
栃木の定番方言④「あしたあさって」
栃木の方言「あしたあさって」は、明後日を意味します。明日と明後日の両方を意味しているわけではありませんよ!また、同じような言葉として「きのうおととい」というものがあります。こちらも昨日と一昨日ではなく、「おととい」という意味になります。他県民は間違いやすい方言ですので、栃木県民と日程を決めるときには要注意ですよ!
栃木の面白い方言①「おしゃんこら」
栃木の方言「おしゃんこら」とは、正座という意味です。親が子どもを叱るときに「そこへおしゃんこらしない(そこへ正座しなさい)」ということもあります。正座しなさいと言われるより、おしゃんこらしなさいといわれた方が優しく聞こえますよね!
栃木の面白い方言②「おぬぐる」
栃木の方言「おぬぐる」とは、おにぎりのことです。おにぎりが訛って、おぬぐるという言い方になっています。「ぬいぐるみ」みたいな雰囲気のフレーズで、とても可愛らしいですよね!しかし、実際に会話に出てくるとイントネーションが平たんで「おぬぐる」という言葉が聞き取れなかったとの声も上がっています。
栃木の面白い方言③「ぼっこす」
栃木の方言「ぼっこす」とは、壊す、取り壊すという意味です。会話で使用する際は、「スマホをぼっこしてしまった(スマホを壊してしまった)」といったようになります。壊すというよりも「ぼっこす」の方が壊れた感が出ていて、相手へ雰囲気が伝わりやすいような印象を受けますよね!
栃木の面白い方言④「ちんにくる」
栃木の方言「ちんにくる」は、つねるという意味です。他県民からするとまったく意味の分からないワードですが、栃木県民は手や足などのお肉をつねられたときに使用します。また、「ひんにぐる」「ひっちねる」も、ちんにくると同じ意味を持ちます。
告白のときに使える方言①「好きなんさ」
栃木の方言は「好きなんさ」は、好きなんですという意味です。好きですというよりも可愛らしい言い方ですので、女性から男性へ告白するときに使えるフレーズです。上目遣いをしながら「好きなんさ」なんて言われたら男性はキュンとするはず!
告白のときに使える方言②「とうと好きやったべ」
栃木の方言「とうと好きやったべ」は、ずっと好きだったという意味です。「とうと」がずっとという意味になります。比較的使いやすいフレーズで、男性も女性も栃木県民へ告白する際には「とうと好きやったべ」と言ってみてはいかがでしょうか?
告白のときに使える方言③「付き合ってくれっけ」
栃木の方言「付き合ってくれっけ」は、付き合ってくださいというストレートな告白フレーズ。「くれっけ」が「下さい」という意味になります。語尾に「~け」がつくことで、グッと柔らかな雰囲気になりますね。
告白のときに使える方言④「好きなんはごじゃっぺじゃねぇよ」
栃木の方言「好きなんはごじゃっぺじゃねぇよ」は、好きなのは嘘じゃないよという意味です。「ごじゃっぺ」自体には、いい加減、適当といった意味も含まれます。一見悪口に聞こえますが、親しい間柄で使う冗談のような感覚で使用します。
まとめ
かわいいものから面白いものまで、様々な栃木の方言をご紹介しました。栃木には「だいじ」「まさか」など、標準語と同じ言葉でありながらまったく違う意味を持つものがありますので、間違えないようにしましょう!また、「だいじ」「まさか」などを正しい意味で使えるようになれば、栃木県民から一目置いてもらえるかも?!