佐賀の方言の特徴
小さい「つ」
佐賀の方言の特徴の一つが小さい「つ」が入った言葉が多いことです。例えば「うっかんがす(壊す)」「じっぱが(立派)」などです。他にも「食べる」が「たぶっ」、「寝る」が「ぬっ」になるなど語尾に小さい「つ」が入ることも佐賀弁の特徴です。
語尾が「か」
佐賀の方言では、「きれいな」が「きれいか」になるなど語尾が「か」に変化する方言も多くあります。
佐賀出身の有名人
はなわ
お笑い芸人のはなわさんは佐賀県出身です。CD『佐賀県』が大人気となり「佐賀といえばはなわ」と言われるほど知名度をあげました。弟は、お笑いコンビナイツのボケ担当の塙宣之さんです。
松雪泰子
女優の松雪泰子さんは佐賀県鳥栖市出身です。はなわさんのCD『佐賀県』の中で、「松雪泰子も佐賀」というフレーズがあるため、一気に佐賀出身であることが有名になりました。
荒川良々
俳優の荒川良々さんは佐賀県小城市出身です。ドラマ『あまちゃん』『重版出来!』や映画『謝罪の王様』など多数の作品に出演していて、その個性的な演技で一度見たら忘れられないと言われる俳優さんです。
優木まおみ
マルチタレントの優木まおみさんは佐賀県佐賀市出身です。東京学芸大学を卒業していて、“エロかしこい”というキャッチフレーズでクイズ番組や情報番組のコメンテーターとしても活躍しています。
中越典子
女優の中越典子さんは佐賀県出身です。ドラマ『こころ』『必殺仕事人』『プライド』に出演するほかバラエティ番組の『王様のブランチ』のリポーターも務めていました。
定番や可愛い・面白いものまで!佐賀方言17選!
ここからは佐賀の方言について、定番から可愛いもの・面白いものをご紹介します。有名な方言「がばい」やユニークな方言である「あらか」など、ぜひ意味を推測しながら見てみてくださいね。
佐賀方言Part.1|あらか
「あらか」は「ヤバイ」「荒い」という意味です。「あらか」を漢字で書くと「荒か」となります。行動や言動に対して使う言葉で、若い人の「ヤバイヤバイ!」と同じような感覚で「あらかあらか!」と使います。
佐賀方言Part.2|えすか
「えすか」とは「こわい」という意味です。「夜はくろうなったけん、えすかった(=夜は暗くなったから、こわい」などと使います。
佐賀方言Part.3|おらす
「おらす」は「居る」という意味です。「居る」の敬語として「「Aさんなおらすね(=Aさんはいらっしゃいますか)」など自分以外の人が“居る”ということについて使います。
佐賀方言Part.4|がばい
小説『佐賀のがばいばあちゃん』や2007年の甲子園での佐賀北高校の『がばい旋風』というキャッチフレーズで全国的にも有名な佐賀の方言である「がばい」。言葉のキャッチーさで知っている人が多い方言ですが、意外にも意味は知られていないことも。「がばい」は「非常に」「すごい」という意味で使われます。
そのため小説タイトルの『佐賀のがばいばあちゃん』は、実は正しい使い方ではありません。著者の島田洋七さんも「書籍のがばいは本来の使い方ではない」ということを言っています。
佐賀方言Part.5|こちょばいか
「こちょばいか」は「くすぐったい」という意味です。佐賀県以外でもくすぐることを「こちょこちょする」ということもあるので、知らずとも意味が通じやすい佐賀弁の一つです。「か」が語尾にある佐賀らしい方言の一つです。
佐賀方言Part.6|しょんなか
「しょんなか」は「仕方がない」という意味です。「しょんなかけんてあきらむっとは、まだ早かぞ=仕方がないからって諦めるのはまだ早いよ)」などと使います。
佐賀方言Part.7|せからしか・しぇからしか
「せからしか・しぇからしか」は「うるさい」「やかましい」という意味です。福岡でも使われる方言で、アイドルグループHKT48の6枚目シングルの『しぇからしか!』でタイトルになったことで、HKT48のファンを中心に全国的に有名になった方言でもあります。
佐賀方言Part.8|そいぎ
「そいぎ」は佐賀でも定番の方言で、「それじゃ」という意味です。「そいぎ、飯くうか(=それじゃ、飯食べるか)」などと使います。また、「そいぎ」に「んた」を付けて「そいぎんた」となった場合には、「それじゃあね」というさようならを表す方言となります。
佐賀方言Part.9|だいでん
「だいでん」は「みんな」「誰でも」という意味です。「なんでだいでん笑いよらすと?(=どうしてみんな笑っているの?」などと使います。
佐賀方言Part.10|ちかっと
「ちかっと」は「少し」という意味です。「うちにもちかっとちょうだい!(=私にも少しちょうだい!)」などと使います。佐賀女子に言われたい可愛い方言として人気があります。
佐賀方言Part.11|ちゃーがつか
「ちゃーがつか」は「恥ずかしい」という意味です。こちらも可愛い佐賀弁として人気があります。「そがん見つめられたら、ちゃーがつかぁ(=そんなに見つめられたら恥ずかしいよ)」などと使います。
佐賀方言Part.12|とぜんなか
「とぜんなか」は「退屈だ」という意味です。「最近なだっともおーとらんけん、とぜんなか(=最近は誰にも会っていないから、寂しくて退屈だ)」などと使います。
佐賀方言Part.13|ぬっか
「ぬっか」は「あたたかい」という意味です。「ぬくい(温い)」の語尾が変化し「ぬくか」となり、さらに小さい“つ”が入って「ぬっか」と変化しました。「今日はぬっかねぇ(=今日はあたたかいね)」などと使います。
佐賀方言Part.14|ばってん
「ばってん」は「だけど」という意味です。「Aが好きばってん、Bも捨てられない(=Aが好きだけど、Bも捨てられない」などと使います。佐賀以外にも長崎や熊本でも使われる方言で、可愛い九州弁として人気があります。
佐賀方言Part.15|ふうけもん
「ふうけもん」は「馬鹿者」という意味です。「このふうけもんが!」と言われたら「この馬鹿者が!」と言われていることになるので、できれば言われたくないですね。
佐賀方言Part.16|ふとか
「ふとか」は「大きい」という意味です。「ふとか」と聞くと「太い」を想像しがちですが、例えば痩せていて背が高い人に対しても「ふとか人」と使います。「ふとか」の逆は「こまか(小さい)」となります。
佐賀方言Part.17|やーらしか
「イヤらしい」と言った意味に誤解されがちな「やーらしか」は、「可愛い」という意味です。「君は本当にやーらしか」と言われると、一瞬、イヤらしいと言われているようで「え!?」と思ってしまいがちですが、佐賀弁では「君は本当に可愛いね」と言った褒め言葉です。
可愛い佐賀弁で言われたい!告白フレーズ3選!
方言は告白フレーズになるともっと可愛くなりますよね!そこで佐賀方言を使った告白フレーズを3選でご紹介します。
佐賀方言の告白フレーズPart.1|うち、ずっとあんたのことば好いとっとよ。
「うち、ずっとあんたのことば好いとっとよ。」は「私はずっとあなたのことが好きです」という意味のどストレートな告白フレーズです。「好いとっとよ。」は九州らしい言い回しで人気があります。
佐賀方言の告白フレーズPart.2|もう、ほんなこつ好かん。
「もう、ほんなこつ好かん。」は「もう、本当にキライ」という意味です。これ告白フレーズ?と思うかもしれませんが、佐賀では好きということをあえて「好きじゃない」という言葉で示すことがあります。本当は好きなのに素直になれない感じがいじらしいフレーズです。
佐賀方言の告白フレーズPart.3|うちのこと、好いとうとやろ?
「うちのこと、好いとうとやろ?」は「私のこと好きでしょ?」という意味です。ちょっぴり小悪魔的な告白フレーズで、ついドキッとしてしまいそうですね。
佐賀方言のラジオ体操第一が面白い!
佐賀の方言については、ラジオ体操のセリフを佐賀弁にした動画が有名で人気を集めています。佐賀出身の人からは「懐かしくて面白い」佐賀以外の人からは「何言っているかわからない」と話題を集めています。ご紹介した方言も出てくるので、聞き取れるかぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?佐賀の方言について特徴から「がばい」「あらか」といった定番方言、可愛い方言、面白い方言をご紹介しました。小さい「つ」が多用されるという特徴や語尾が「か」に変化するという特徴など、独特な言い回しが多く見られましたね。告白フレーズも九州らしい柔らかな響きで胸キュンでした。ぜひ佐賀に旅行などで訪れた際には佐賀の人と会話して、方言を聞いてみてくださいね。