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ダニーとは、荒木飛呂彦先生原作の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第1部に登場する犬のキャラクターです。主人公ジョナサン・ジョースターの幼いころからの愛犬で、彼の少年期には唯一の親友として心の支えになります。
第1部でも序盤にしか登場回はなく、漫画でもアニメでもかなり出番は少ないものの、焼却炉での惨い最期など印象的なエピソードが多いことから、作品のファンの間で何かと話題になることも多いキャラクター。「ジョジョ」シリーズにはたくさんの動物が登場しますが、キャラクターとして扱われたものは少なく、中でもダニーは主人公との絆がフォーカスされた有名なキャラクターです。
引用: pixabay.comより
ダニーは白地に黒い大小のブチがある大型犬。そのことから犬種はおそらく、イングリッシュ・グレイハウンドかグレート・デンであると言われています。ただしこれについては公式から特に発表はされておらず、おそらく作者の荒木先生も何らかの写真を参考にしたものの、その元の写真の犬の種類を忘れてしまっているのではないでしょうか。
引用: pixabay.comより
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2012年から放送されたTVアニメには、もちろんダニーも登場。しかし登場回は第1話のみで、かつ担当声優の名前はエンドロールに記載されませんでした。ジョジョは他の作品に比べるとキャラクターごとに個別に声優をそろえることで有名ですが、さすがにほんの少ししか台詞(鳴き声)のない犬に単独に声優を当てることはされなかったようです。
おそらくダニーの登場回で他のキャラクターを演じた声優が、兼ね役で担当したのでしょう。第1話のキャストを見るに、もしかすると芸達者で有名なジョナサン役の声優・興津和幸(おきつ かずゆき)さんがダニー役も兼任したのかも? 他にはナレーション担当の声優・大川透さん、エリナ役声優の川澄綾子(かわすみ あやこ)さん、あるいはディオの手下の少年たちを担当した声優あたりに可能性がありそうです。
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ダニーがジョースター家にやってきたのは、ジョナサンが5歳の時。母を早くに亡くした息子が寂しがっているのを感じたジョースター卿が買い与えたのでした。
しかしジョースター邸にやってきたばかりのダニーは、知らない場所と大勢の知らない人間に怯えていました。そのため、ダニーを撫でようとしたジョナサンを噛んでしまったのです。幼いジョナサンはそんなダニーを恐れ、かつ許すことができず、一方的にいじめるようになりました。
ジョースター卿はそんなジョナサンを叱りましたが、1人と1匹の仲を取り持つことはできませんでした。
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しかしジョナサンとダニーが一気に絆を深める事件が起こります。それは、ジョナサンが屋敷の裏でおぼれた時のこと。屋敷の人間が誰も気づかなかったジョナサンの危機にダニーだけが気づき、駆けつけて助けたのです。
それまで一方的にいじめてきた自分を助けたダニーの心意気にジョナサンは心を打たれ、最高の友達として親しく過ごすようになりました。
ダニーの漫画での初登場回は、第1部第1話。すべての始まりとなるジョナサンとディオの出会いのシーンに、彼は現れました。
主人であるジョナサンの元にやってきた新しい家族ディオにあいさつしようとやってきたダニー。しかし、ディオはあろうことか彼を問答無用で蹴り上げ、ジョナサンも大事な愛犬がひどい目に遭ったことに激高します。ここでジョナサンの有名な台詞「何をする(ん)だァ―――――ッ」(出典:『ジョジョの奇妙な冒険』文庫第1巻35ページ)が。漫画の中でもインパクトの強い有名なシーンです。
ディオが初対面でダニーを叩きのめしたのは、同い年の義兄弟となるジョナサンの出鼻をくじくためでした。しかしまだ彼はこの時、ジョナサンにとってダニーがどれほど大きな存在であるかは気づいていなかったのです。
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ディオがジョナサンとダニーの深い絆に気づくのは、漫画でいえば第4話。ジョースター卿からジョナサンとダニーの出会いから絆を深めるに至るまでのエピソードを聞いたのです。
その時すでにディオは、ジョナサンから友達や信頼を奪い、彼をほぼ完全に孤立させていました。ディオの目的は、ジョナサンの心を空っぽにして、すべてにおいて彼より秀でることで地位も財産も奪うことでした。そのために、ダニーの存在が邪魔だと気づくディオ。
そして原作漫画第5話。ディオがエリナを辱めたことを知って怒り狂ったジョナサンは、いつにない意志の強さでディオに殴りかかり、ついに泣かせてしまいます。そのことでディオはジョナサンを逆恨みし、腹いせのためにダニーを焼却炉に閉じ込めて、何も知らない使用人に焼き殺させるのでした。
この焼却炉のシーンは原作漫画のそれまでの流れからするとかなり残酷で、中に何かがいると気づいて使用人が途中で助け出すのですが、焼却炉から炎に包まれて出てきたダニーの姿もなかなかのトラウマもの。まあ当時のジャンプではもっとショッキングな漫画も連載されていたし、漫画に対する規制も緩かったからこそ生まれたシーンといえます。
漫画でのダニーの直接の登場回は、第1話、第3~5話のたった4回。上に挙げた他には、ジョナサンとエリナとともに川遊びをするシーン、ジョナサンと庭で訓練を兼ねた遊びに興じるシーンがあります。こうして見ると本当に出番の少ないキャラクターですが、主人公との絆の強さと焼却炉でのショッキングな最期によって、ダニーは読者の心に残ることとなりました。若干のトラウマとともに…。
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原作漫画でも登場回数の少ないダニーですが、何とアニメでは第1話にしか登場しません。そしてジョナサンとの出会いから絆を深めるまでのエピソードは全く語られませんでした。さらにアニメでは焼却炉で焼き殺されたことを直接的に伝えるような描写もカット。新たなトラウマを生むことはありませんでしたが、ダニーファンにはちょっと物足りないかもしれません。
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「ジョジョ」シリーズでダニーといえば第1部のジョナサンの愛犬を思い浮かべるのが普通ですが、第7部『STEEL BALL RUN』にはダニーという白いネズミが登場します。
白ネズミのダニーは、第7部の主人公ジョニィ・ジョースターが子供の頃に飼っていたペット。しかしあまりにかわいく思っていたため親との約束を破って食事にも連れてきてしまい、そのせいで殺すように命令されます。ジョニィがダニーを殺せず迷っていたところに、優しい兄のニコラスが標本のネズミを殺した証拠として父親に見せて、ダニーは逃がそうという作戦を伝授。ジョナサンはその通りにしました。
それで一件落着と思っていたジョニィですが、ある日、天才的な騎手だったニコラスが落馬事故で死亡。その事故は馬の前に白いネズミが出てきたせいだという噂を聞いて、自分がダニーを逃がしたことが大好きな兄を殺したのではないかという自責の念に苛まれるように。
ジョナサンにとってもジョニィにとっても、ダニーという名前は子供の頃に最高の理解者を亡くした記憶とつながっています。
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「ジョジョ」シリーズで犬といえば第3部に登場するイギーの方が、漫画でもアニメでもはるかに出番が多く有名ですが、与えたトラウマの大きさではダニーに軍配というところでしょうか。またショッキングすぎる最期が突然だったことも、ダニーの知名度を大きくしている原因でしょう。
しかし意味もなく殺される動物キャラの多い「ジョジョ」において、ダニーはちゃんとキャラクターとして物語の中で機能しただけ、ずいぶんまともな扱いをされたといえるかもしれません。
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