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ジョジョの奇妙な冒険

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【ジョジョ】ストレイツォってどんなキャラ?1部は味方で2部は敵に寝返る?強さや声優も紹介

2021.06.17

『ジョジョの奇妙な冒険』第1部・第2部に登場するストレイツォについてまとめました。「ジョジョ」第1部と第2部では全く違ったキャラとして登場して、読者を驚かせたストレイツォ。アニメでの声優情報や名言などもまとめて紹介します。

  1. 『ジョジョの奇妙な冒険』ストレイツォとは
  2. アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』におけるストレイツォ担当声優
  3. 「ジョジョ」第1部|波紋戦士としてのストレイツォ
  4. 「ジョジョ」第1部|ストレイツォの初登場シーン
  5. 「ジョジョ」第1部|ストレイツォの名言①
  6. 「ジョジョ」第2部|吸血鬼となったストレイツォ
  7. 「ジョジョ」第2部|ストレイツォとジョセフの戦い
  8. 「ジョジョ」第2部|ストレイツォの最期
  9. 「ジョジョ」第2部|ストレイツォの(?)名言②
  10. 「あーんスト様が死んだ!」

「ジョジョ」第1部・第2部に登場する波紋戦士

ストレイツォは、『ジョジョの奇妙な冒険』第1部・第2部に登場する波紋戦士。第1部では老師トンペティに師事したツェペリの兄弟弟子としてディオと戦い、第2部ではディオの手に入れた不老不死に憧れて吸血鬼となりました。「ジョジョ」シリーズでは珍しい、味方から敵に転じたキャラクターです。
名前の由来はイギリスのロックバンド「ダイアー・ストレイツ」だそうで、ストレイツォのの兄弟弟子にはダイアーという名の大柄な波紋戦士がいます。
長髪でなかなかの美形キャラだったため、女性ファンも多かったようで、それがある「名言」を生むことになりました。その名言は今もストレイツォの生き様とともに語り継がれています。彼女によるとストレイツォは、「鈍くてド田舎人」でも大好きらしく、その人生は「美人薄命」とのことです。ストさまよいしょ本&ストさまF.Cが作れなくて残念でしたね。

表現力豊かで芸達者なベテラン声優・飛田展男

2012年から放送されたアニメでストレイツォにの声を担当したのは、ベテラン声優の飛田展男(とびた のぶお)さん。最近では社会現象となったアニメ『おそ松さん』のダヨーン役でも話題になりました。声優としての芸歴は長く、デビューは1982年。おそらく普通のアニメファンなら、飛田さんの声を何らかのアニメ作品で1度は聞いたことがあるでしょう。
その他の代表作には、『キャプテン翼(第1作)』(若島津健)、『機動戦士Ζガンダム』(カミーユ・ビダン)、『ちびまる子ちゃん』(丸尾末男)など、たくさんの有名なアニメ作品があります。人気声優の神谷浩史さんをして「どんな演技でもできる」といわしめる声優で、特に奇人・変人役で有名。個性的な演技で長く活躍を続けている声優の1人です。
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またPS版のゲームでは、三浦祥朗(みうら ひろあき)さんが声を担当しました。三浦さんは第5部のゲームではパンナコッタ・フーゴを、ASBでは東方常敏を演じた、「ジョジョ」に何かと縁のある美声の声優です。
ストレイツォは、当時チベットの山奥にて多くの波紋戦士を教え導く役割にあったトンペティ師の弟子の1人です。トンペティ師が同じく弟子の1人であるツェペリを助けに向かった時に付き従った2人に選ばれていたことからも、彼が同門の兄弟弟子の中でかなりの実力者であったと推測されます。ちなみにトンペティ師に同行したもう1人の波紋戦士ダイアーは、ディオに一撃を食らわせるも息絶えてしまいました。
もう1人の実力者と目されるダイアーの死も関係しているのか、第2部で登場したとき、ストレイツォはトンペティ師の後を継いで、波紋法の指導者となりました。波紋法で肉体の老化を抑えていたため、当時75歳でしたが50歳くらいに見えたとのこと。確かに同い年であるはずのスピードワゴンと比べると、その見た目の若さは歴然です。
これらのことから、かなり優れた波紋使いだったことがわかります。しかしその目的は正義のためだけではなく、他の人間より優れた存在になりたいという個人的な欲求にもありました。その分不相応な欲求のため、彼は悪の道へ進むこととなります……。
第2部で主人公ジョセフ・ジョースターの波紋の師となるリサリサは、ストレイツォの弟子にあたります。リサリサに赤石を託していたストレイツォは、吸血鬼になる前に自分の死を悟っていたのかもしれません。
ストレイツォの初登場は第1部。主人公ジョナサン・ジョースターが師であり友であり、父親のようでもあったツェペリを亡くし、1人でディオとの対決に臨もうとしていた時のこと。ツェペリの加勢に現れたトンペティ師一行の中に、彼はいました。第2部の記述から逆算すると、この時彼は25歳。
この時はどちらかといえば兄弟弟子(おそらく兄弟子?)のダイアーの方が大技と巨体で目立っていましたが、ストレイツォも負けじと名言を生み出しています。それについては次の項で!
さて、ストレイツォといえばだれもが一番に思い出す名言がこちら。
「このストレイツォ容赦せん!」  (出典:『ジョジョの奇妙な冒険』文庫版第3巻186ページ)
戦いの場に居合わせた少年ポコとその姉に襲いかからんとするゾンビたちの前に立ちはだかり、凛と言い放った台詞です。そしてその宣言どおり、彼はペイジ、ジョーンズ、プラント、ボーンナムと名乗る4体のゾンビを一撃でまとめて倒しました。
この時のゾンビどもに指一本触れさせず倒した戦い方も、彼のクールなイケメンというイメージを高めたのではないでしょうか。体格や戦い方が泥臭かったダイアーさんと比べるとさらにそのイメージは強いです。『ドラゴンボール』でいうところのドドリアとザーボンのような関係ですね。
第1部ではかなり少ない出番でありながら、例の名台詞とイケメンなルックスで読者に自分の存在を印象づけたストレイツォ。しかし彼の本当の活躍はここからでした。第2部で再登場したストレイツォは、トンペティ師の後を継ぎ、波紋戦士たちの指導者としてスピードワゴンにメキシコの遺跡へと呼び寄せられます。
そこで彼は石仮面とともに石の柱と同化しつつも生きている謎の男(サンタナ)と引き合わされます。スピードワゴンが彼を呼び寄せたのは、この謎の男が目覚める前に波紋法で完全に破壊してもらうためでした。ストレイツォを正義の心を持つ優れた波紋使いと信じて、スピードワゴンはそのことを依頼したのです。
しかしストレイツォは、逆にスピードワゴンと調査隊員たちを全滅させます。そしてスピードワゴンの手記などから柱の男に関する情報を得て、男とともに壁に埋まっていた石仮面をかぶり、自ら吸血鬼となるのです。
「わたしはな…肉体を鍛錬するために「波紋法」の道へ入った…………… だが…おかしなものよ 修行すればするほど自分の老いていく肉体がはっきりとわかる なさけないほどにな」  「普通の人間よりちょっぴり優れているというだけなのだ」  (中略)  「若い時に体験したあのディオの圧倒的パワーにあこがれを感じはじめたのだよ! 若返りたいと思った 他人を犠牲にしてでもなッ!」  (出典:『ジョジョの奇妙な冒険』第2部に文庫版第4巻74ページ)
ストレイツォのこの本音は、多くの読者にとってショッキングでした。しかし中にはディオにあこがれたという彼に共感する人もいたのではないでしょうか。そして第1部の彼の振る舞いを見返せば、納得した人もいたかもしれません。彼の美しさとスマートな戦い方には、彼の理想の高さの表れだったと考えることもできそうです。
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再び発せられるあの名言!

しかしそんなストレイツォを、スピードワゴンとは家族も同然のジョセフ・ジョースターが許すわけがありません。またストレイツォもジョセフは自分の脅威となりうる存在と考えたため、彼の前に姿を現し、彼の反応を伺います。そこで再び発せられるのがあの名言です。
「このストレイツォ容赦せん!」  (出典:『ジョジョの奇妙な冒険』文庫版第4巻131ページ)
その言葉どおり、ジョセフの中の正義感を試すためだけに何の縁もない女性の歯を引っこ抜くストレイツォ。まさかあの台詞がこんな風に転用されるとは、読者の誰も思っていなかったことでしょう…。その言葉どおり相変わらず容赦しないストレイツォですが、ジョセフの策の前に敗れ去ってしまいます。
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「不老不死」にあこがれたといったストレイツォですが、最後は自ら吸血鬼となった体に波紋を流し、自殺に近い死を選びます。そんな彼が最後に残した言葉がこちら。
「わたしは後悔していない… 醜く老いさらばえるよりも一時でも若返ったこの充実感を持って地獄へ行きたい……」  (出典:『ジョジョの奇妙な冒険』文庫版第4巻144ページ)
「不老不死」とはいうものの、彼にとっては「不老」の方が大事だったようです。美しさも強さも全盛期からは衰えてしまったことが耐えられず、可能であれば一瞬であっても若返りたいという気持ちが悪へといざなったのでしょう。若さと美しさを実感して、その状態で死ねたことは彼にとって充分幸福だったのかもしれません。
ストレイツォ自身は満足して死んでいきましたが、そこで満足できなかった人がいます。それがある女性ファンです。当時ジャンプコミックスには読者投稿のコーナーがあり、そこで彼女の思いのたけは存分にフィーチャーされました。
20年ほど昔のことですし、一般人のハガキなのでここに転載はしませんが、気になる方は「あーんスト様がしんだ」で検索してみてください。彼の愛されっぷりがわかりますよ。
若さと美しさを求め、悪にまで手を染めたストレイツォ。そんな彼が、2010年代にTVアニメとして再び若い姿でよみがえるとはだれも思っていなかったでしょう。原作ファンからの評価も高いアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズは、原作とともにおすすめです。ストレイツォの美しさをカラーで堪能したいという方は是非どうぞ。
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