バイクは排気量で維持費が変わる
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バイクの維持費は、自動車よりは安いものの、排気量でその額は大きく変わります。税金、保険、ガソリン代。それぞれの観点から、バイクにかかる維持費を計算してみましょう。
原付・中型・大型別!バイク維持費比較①《自動車税・軽自動車税》
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自動車税および軽自動車税は、毎年4月1日時点で所有しているとかかる税金です。もし年度の途中で売ったとしても、その分の税金が還付されるようなことはありません。3月になると、「乗ってないバイクは売りましょう」というバイク買取会社のCMが多く流れているのは、そのためです。
バイクの場合、かかるのは軽自動車税。排気量により税額が異なり、90cc以下なら2000円、125cc以下は2400円と比較的安い納付額となります。一方、250cc以下は3600円、そしてこれ以上は、中型も400cc超の大型も一律で6000円となります。
原付・中型・大型別!バイク維持費比較②《自動車重量税》
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自動車重量税は、新車購入時や車検の際に支払いが必要な税金です。排気量だけでなく、経過年数によっても税額が変わってくるので、注意が必要です。
まずは125cc以下の原付。こちらは、購入時も車検時も課税されません。この点では、維持費が安い種類といえますね。
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一方、125cc~250ccの中型の場合は、新車購入時に4900円を納める必要があります。ただし、車検の際は課税されません。継続的にかかる維持費という意味では、安い維持費に貢献しています。
ところが、250ccを超えると、車検のつど自動車重量税を納める必要があります。これは400cc超の大型バイクも同じ。2年ないし3年ごとの車検で納付する税額は、年換算で1900円です。しかも、登録から13年を超えると年2200円に、さらに18年を超えると年2500円にアップしていきます。
原付・中型・大型別!バイク維持費比較③《自賠責保険》
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「強制保険」とも呼ばれる自賠責保険は、自動車やバイクに乗る人は必ず加入することが義務付けられている保険です。
契約期間により、保険料は変わりますが、たとえば2年(24か月)契約の場合、125cc以下の原付は9950円、250cc以下では12220円、そして250cc以上は11520円となります。もちろん1年(12か月)契約もできますが、2年契約に比べると、1年あたりでは3割程度の割高になります。長く乗ることが分かっているのなら、長期契約をおすすめします。
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ちなみに、自賠責保険がカバーしてくれるのは、相手への補償のみ。自分自身のケガや、対物への補償はないので、次に紹介する自動車保険への加入もぜひ行っておきましょう。
なお、義務でもある自賠責保険は、加入しないと罰せられます。「50万円以下の罰金または1年以下の懲役」に加え、免停処分にも。また、車検を受けることもできないので、忘れずに加入しましょう。
保険料例|自賠責保険(強制保険)|三井住友海上
三井住友海上オフィシャルサイト。自動車保険、火災保険、傷害保険などを取り扱っています。このページでは、自賠責保険(強制保険)の保険料例について紹介しております。
原付・中型・大型別!バイク維持費比較④《自動車保険》
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さきほど紹介した自賠責保険は、あくまで相手への補償のみ。自分自身のケガや、事故で壊れたバイクの補償はしてくれません。そこで必要になるのが自動車保険です。
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自動車保険は、保険会社によっても補償内容によっても、その保険料は大きく変わります。また、加入する年齢によっても、大きく上下するものなので、定期的な見直しをおすすめします。
例えば、損保ジャパン日本興亜が提供する「バイク保険」の場合、対人・対物で無制限の補償で年間70680円(125cc超のバイク、40歳)。決して安い保険料ではありませんが、万が一のためにも、ぜひ加入しておきたいですね。
原付・中型・大型別!バイク維持費比較⑤《車検費用》
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自動車では必ず必要な車検。バイクの場合は、125cc以下の原付や、250cc以下の小型バイクでは車検が不要。この点が、“小型バイクは維持費が安い”といわれるゆえんです。
250cc超の中型、400cc超の大型バイクでは、どちらも車検が必要になります。そして、車検には大きく分けて「ユーザー車検」と「ディーラー車検」があります。
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ユーザー車検は、その名の通り、ユーザーであるバイク所有者が自ら陸運局にバイクを持ち込み、検査を受けるものです。20000円ほどの法定費用だけで車検を受けることが可能なので、費用こそ安いですが、メーターが動かなかったり、タイヤが摩耗しているといった保安基準に合わない場合には、追加費用がかかります。
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一方のディーラー車検は、業者に依頼して整備してもらったうえで、車検手続きを代行してもらうもの。整備費用や代行手数料などがかかるため、ユーザー車検のように安い費用ではできませんが、確実に車検を通すことができます。
また、業者によっても費用は大きく変わるほか、整備内容もまちまちです。あまりに安い業者は、少し疑ってかかった方がいいかもしれませんよ。
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原付・中型・大型別!バイク維持費比較⑥《125ccバイク実例》
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ここからは、実際にかかる維持費の総額を試算してみましょう。まずは小型限定の普通二輪免許で乗れる125ccバイクから。このクラスのバイクは、燃費性能の比較的良く、それなりのパワーもあり、最近人気が上がっています。
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もちろん車種によって燃費に差がありますが、おおむねリッター50キロは走ることが可能です。年間100000キロ走るとして、ガソリン代は30000円。ほかに駐車場代や消耗品代、メンテナンス費用など諸経費を合わせると、1年間にかかる維持費は約140000円となります。
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1か月あたり約12000円。この費用、あなたは高いと思いますか。安いと思いますか。
(ガソリン価格は1リッター150円、駐車場代は月3000円、他諸経費30000円で試算)
原付・中型・大型別!バイク維持費比較⑦《250ccバイク実例》
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続いては小型限定の普通二輪免許では乗れない250ccバイク。車検が要らない手軽さや、ツーリングにも街乗りにも使える性能で、こちらも人気がありますね。
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燃費はだいたいリッター40キロくらい。ガソリン代はさきほどと同じ年間10000キロ走るとして37500円。その他諸々の経費を合わせると、年間維持費は160000円程度に。ひと月13000円ちょっとになります。
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原付・中型・大型別!バイク維持費比較⑧《400ccバイク実例》
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続いては限定なしの普通二輪免許で乗れる最大排気量である400ccのバイク。初心者でも乗りやすく、取り回しも比較的ラクなので、力強い走りを体感するにはもってこいですね。
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400ccバイクの燃費もおおむねリッター40キロほど。年間の維持費は190000円ほど。車検費用(今回は30000円で試算、以降も同じ)がかかるので、これまでよりも一気に高くなりました。
原付・中型・大型別!バイク維持費比較⑨《1000ccバイク実例》
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最後は大型免許で乗れるバイクから、1000ccバイクを。さきほどの400ccの実に2倍以上の排気量は、ツーリングで抜群の性能を発揮できます。一度は乗りたい、憧れのバイクも多いのではないでしょうか。
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このクラスでは、燃費は良くてもリッター20キロ。メンテナンス費用も多め(40000円で試算)に積むと、1年間の維持費はおよそ250000円。毎月20000円以上の維持費がかかりますので、その点は頭の隅に置いておきましょう。
維持費も考えながらバイクを選ぼう!
バイクを購入するとき、どうしても購入時の初期費用にばかり目が行きがちですが、毎日乗るには維持費の存在は見逃せません。ガソリン価格が上がれば、さらに費用も掛かりますし、日々のメンテナンスを怠ると、車検や整備時の費用がぐんと上がります。
きちんと整備したバイクで、安全運転。バイクを選ぶときは、維持費のことも考えてくださいね。