【ムーミン】ってなに？
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スニフについて説明する前に、まずは大本の【ムーミン】シリーズについて簡単にご説明します。
世界的な人気を誇る童話作品！
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【ムーミン】シリーズは、北欧の国フィンランドで生まれた童話作品。童話からコミックス、アニメへとメディア展開されていくにつれ人気が拡大し、今では世界規模の人気を誇るコンテンツに成長しました。
「ムーミン」を中心にした不思議でおかしな物語！
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【ムーミン】シリーズでは、主人公ムーミンをはじめ、カンガルーのような謎の生き物「スニフ」や毒舌家「ミイ」、旅人「スナフキン」など個性的で魅力的なキャラクターが多数登場します。また、童話らしい単純な勧善懲悪に留めず、世の中の不条理を茶化したり嘆いたりするストーリー展開も魅力の1つです。
スニフってなにもの？外見はカンガルー？
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カンガルーのようでカンガルーではない謎の生き物「スニフ」。そんな彼の外見的な特徴をざっくりとご説明します。
スニフはカンガルーがモデル？
スニフの外見は、耳が大きく2足で歩く茶色い生き物。そのため、カンガルーによく似ていると言われています。いまいち大きさが安定しないキャラクターで、小説版では「小さな生き物」呼ばわり。一方、コミックスやアニメではかなりの長身に描かれています。
モデルはツチブタ説も！
スニフの名前の由来は、英語で「嗅ぐ」を意味する「sniff」から。よって、スニフはカンガルーではなく、より嗅覚の鋭いツチブタをモデルにした生き物なのではないか、と言う説もあります。もっとも、原作者の「トーベ・ヤンセン」が亡くなっているので、真実は分かりません。
スニフの性格は？
外見はカンガルーのようなスニフ。その内面の性格はどうなのでしょうか？
臆病者で小心者！？
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スニフの性格を一言で言えば、臆病者で小心者。好奇心旺盛で何にでも首を突っ込みたがるくせに、すぐ泣き言や愚痴を言ったり、怖がったりします。また、自分を大きく見せるために必要以上に自分の手柄を吹聴したがる一面も。おまけに人助けを行うのは、後で自分が得する場合のみと言う体たらくです。
お金と宝石が大好き！
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上述のように性格のよろしくないスニフは、お金と宝石が大好きと言う物欲まみれの性格でもあります。スナフキンやムーミンがあまり物欲のない性格だけに、スニフの強欲さは際立っています。お金に目がくらんだ挙句、嫌われ者のスティンキーと手を組んだこともありました。
時折優しい一面も！
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これまでの説明だけでは完全な嫌な奴ですが、スニフにももちろん美点もあります。それは、自分より弱い生き物には優しいところ。「ムーミン谷の彗星」において、気まぐれな猫に一生懸命世話を焼く彼の姿は、おかしくも可愛らしいです。
スニフとムーミンの出会いはいつ？
実は非常に長い付き合いのスニフとムーミン。その出会いについて、簡単にご紹介します。
初登場は原作第1巻「小さなトロールと大きな洪水」から！
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スニフの初登場は、【ムーミン】シリーズの記念すべき第1巻「小さなトロールと大きな洪水」。行方不明のムーミンパパを探しに旅に出たムーミンとムーミンママはそこで、迷子のスニフと出会います。以後はムーミンたちと行動を共にし、最終的には一緒に住むことになりました。
第1巻では名前ナシ！？
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今でこそ、名前もちキャラクターのスニフですが、実は原作第1巻「小さなトロールと大きな洪水」では名前がありませんでした。その頃は一貫して「小さな生き物」呼ばわり。スニフの名前が登場するのは、原作2巻からです。
スニフとムーミンとの関係は？
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性格的には少し問題のあるスニフですが、ムーミンとの関係はどうなのでしょうか？
ムーミンにできた初めての友達！
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何を隠そうスニフは、ムーミンにとっての初めての友達。しかし、前述の性格についてはあまり良く思っていないので、スナフキンと一緒に矯正しようとすることも。ただし、うまく行ったためしはありません。
今は一緒に住む家族！
スニフは、ムーミンにとっての初めての友達であり、今は家族として同じ家に住む仲。スニフが問題を起こしても、必ず最後はスニフを庇おうとするので、家族仲も良好のようです。
スニフとムーミンパパとの関係は？
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物語の途中で、スニフとムーミンパパに意外な関係があることが明らかになりました。それはどのような関係なのでしょうか？
スニフはムーミンパパの旧友の息子だった！？
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スニフの両親の名前は「ロッドユール」と「ソースユール」。実はこの2人、ムーミンパパが若いころの冒険仲間でした。この事実は、小説の「ムーミンパパの思い出」で語られています。ムーミンパパ曰く、スニフは父親のロッドユールにそっくり、なのだそうです。
スニフの名言を大公開！
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ムーミンシリーズは名言の宝庫。様々なキャラクターが様々な名言を残しています。なかでもスニフの名言は、共感できるものが多いのが特徴です。いくつかご紹介します。
「いやなことはすべてわすれるにかぎる、だからぼくはいつもしあわせなんだ」
臆病で小心なスニフの、意外にも人生の心理を射貫いた名言。事実、人間は嫌な事を忘れながら生きている生物です。嫌な事を忘れられなければ、苦しくて生きてゆくことはできないでしょう。
「見るだけと、手でもって自分のだと思うのは、全然違うのになあ」
物欲の権化たるスニフらしい名言。言うまでもなく、両者はまるで違います。
アニメ【ムーミン】でスニフを演じた声優は？
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アニメ版の【ムーミン】でスニフを演じた声優を、作品ごとにご紹介します。
旧アニメ【ムーミン】でスニフを演じた声優は「富田耕生」さん！
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「富田耕生」さんは、御年80を超える大ベテラン声優。「鉄人28号」や「鉄腕アトム」で主要キャラを演じた経験もあるレジェンド声優でもあります。2018年も「CutieHoneyUniverse」に出演するなど、声優として一線で活躍しています。
【楽しいムーミン一家】でスニフを演じた声優は「中尾隆聖」さん！
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【楽しいムーミン一家】でスニフを演じているのは、【ドラゴンボール】のフリーザや【それいけ！アンパンマン】のばいきんまんなどで有名な「中尾隆聖」さん。第25回日本映画批評家大賞におてアニメ部門最優秀声優賞を受賞した実力派ベテラン声優です。
スニフのグッズをご紹介！
大人気キャラクターのスナフキンやミイに比べると数こそ劣りますが、スニフのグッズも多数販売されています。その1部をご紹介しましょう。
スニフのマグカップ
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子猫を抱いたスニフと言うほっこりする絵柄のマグカップ。基本的に臆病で小心な彼ですが、自分より弱い生き物にはこうした優しさを見せるのです。
スニフの消しゴム
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カラー彩色された贅沢な消しゴム。「ムーミン消しゴムコレクション」の1種で、他にはムーミンやミイ、スナフキンなどの消しゴムが販売されています。
スニフのぬいぐるみ
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どこか間の抜けた表情が、ゆるキャラのようなかわいさを醸し出すぬいぐるみです。作中のキャラクターが憎み切れないのも分かるのではないでしょうか？
まとめ
性格的にはあまりよろしくなく、人気も決して高くはないスニフ。それでも【ムーミン】シリーズに長くスニフが登場し続けているのは、何か理由があるはずです。思うに、他のムーミンキャラのような特別な個性はなく、それでも懸命に生きる姿が、ある意味ではもっとも人間に近いからではないでしょうか？ぜひ原作やアニメで確認してみてください。
