ハンターハンターのポックルについて
ハンターハンターのポックルは、287期ハンター試験の合格者の1人です。
合格者の中では地味な存在で、おそらく戦闘能力も1番低いです。
しかし、ハンター協会からは結構高い評価を受けていたようです。
最終試験のトーナメントから判断すると
、クラピカ、ヒソカと同程度の評価を受けていることがわかります。
そんなポックルですが、キメラアントに捕まって食われるという非常に悲惨な最期を迎えています。
ポックルの念能力や悲惨な殺され方をした理由、ポックルは転生したのかなどについて考察してみました。
ハンターハンターのポックルとは
ハンターハンターのポックルは、弓を使った狩猟を得意とするハンターです。
痺れ薬を矢に塗って、確実に相手を仕留める抜け目のない戦い方をします。
夢を追うひたむきな性格です。
自分と相手の能力の差を冷静に分析するなど堅実な考え方をする一方で、自分が不戦勝で合格したことでむきになるなど結構熱くなりやすい面もあります。
ハンターライセンスは高く売れるという話を聞いて、1人だけ反応するなど俗物的な側面もあります。
悪く言えば変人が多いハンター試験受験者の中で、ごくごく常識的で普通の性格の人物だったと思います。
ハンター試験合格後には、幻獣ハンターとして活動しました。
旧アニメハンターハンターのポックルの声優について
ハンターハンターの旧アニメでポックルの声優をしていたのは環有希さんです。
ポックルをしていた頃は「玉木有紀子」という名前で活動していたようです。
「デジモンテイマーズ」で塩田博和役の声優をしています。
最近の作品では「Dies irae」ウォルフガング・シュライバーを演じました。
新アニメハンターハンターのポックルの声優について
新アニメハンターハンターでポックルの声優をしたのは、徳本 恭敏さんです。
徳本さんは声優としてだけでなく、舞台俳優としても活動しています。
「コラージュin 渋谷公会堂」「ヤマタノオロチ」「きみとぼくの声」など多数の舞台に出演しています。
声優の伊藤健太郎さんが主宰する劇団K-Showに2007年まで所属していました。
テレビアニメ「わがまま☆フェアリー ミルモでポン!」の結木摂役で有名です。
OVA[鬼公子炎魔」では初主演を果たしています。
最近の作品では「ワンパンマン」のカニランテ役や龍の歯医者の「佐藤修三」役で出演しています。
ハンターハンターのポックルの念能力について
ハンターハンターのポックルは、放出系の念能力者です。
念能力の七色弓箭(レインボウ)は左手を弓代わりにして、オーラの矢で攻撃する能力です。
弓を具現化しているわけではなく、変化させたオーラと左手で弓を作り出しています。
オーラは7色ある上に、弓や矢ごとに色があることを考えると、色々な組み合わせができる念能力なのかもしれません。
おそらく、ポックルらしいバランスの良い念能力だと考えられます。
残念ながらどんな能力なのか、詳しい説明はありませんでした。
赤の弓は矢に当たったものを燃やす能力で、キメラアントの下級兵を撃退しました。
燈の矢は七色の矢の中で最も早いようですが、ザザン隊のパイクには通用しませんでした。
ハンターハンターのポックルのハンター協会からの評価は?
第287期ハンター試験の合格者は、ゴン、クラピカ、レオリオ、ヒソカ、イルミ、ハンゾー、ポックルの7人です。
メインキャラ3人以外もゴンに匹敵する評価のハンゾー。
ヒソカ、イルミなど実力者ぞろいで、どうしてもポックルは地味な印象です。
しかし、ハンター試験での評価が確認できる最終試験のトーナメント表では、ポックルはヒソカ、クラピカと同じだけ合格のチャンスが与えられています。
これは、ゴン、ハンゾーに次ぐ高評価です。
287期ハンター試験は、かなり豊作の年と言われています。
戦闘能力は低いと考えられるポックルですが、これだけハンター協会には評価されているわけです。
ハンターとしての将来性はかなり有望だったと考えられます。
ハンターハンターのポックルの戦闘力は?
287期のハンター試験合格者で、協会からの評価も高いポックル。
戦闘能力の方はどの程度だったのでしょう。
ハンター試験時の戦闘はほとんど描写されていませんが、ハンゾーには簡単に組み伏せられ、キルアには戦っても面白くなさそうと言われています。
おそらく最終試験に残った中では、最も弱かったのではないでしょうか?
念能力の習得にも合格者の中では、1番てこずっていたようです。
キメラアント編でも下級兵を倒すのがやっとで、パイクに橙の矢を受け止められてしまっています。
試験後に医大生になったレオリオより強い可能性はありそうです。
しかし、どうもポックルがレオリオに勝てるとは思えません。
戦闘力が低くても優秀なハンターにはなれるようですが。
ハンターハンターのポックルの名言
注目しているのは404番(クラピカ)だな、見る限り一番バランスがいい
ネテロに注目している受験生は、誰かと聞かれたときに言った言葉です。
読者を含めて強い相手を意識する人間が多い中、ハンターとしての能力を全体を意識していることがわかります。
この後戦いたくない相手としてヒソカを上げています。
44番(ヒソカ)とは闘いたくないな、正直戦闘ではかなわないだろう
戦闘ではかなわないだろうと認めるところにポックルの性格がよく表れています。
情けない奴と見る人がいるのも確かですが、自分の能力を見極めて勝てない相手なら退くこともハンターとして大切な能力だと思います。
この時点で、クラピカの方が能力的には明らかにポックルより上だと思います。
それでも、ポックルの評価はクラピカと同程度です。
将来性はかなりあると判断されていたのでしょう。
ハンターハンターのポックルとポンズの関係について
ハンターハンターのポックルとポンズは、アニメで親密な関係に描かれています。
旧アニメでは軍艦の修理を協力して行いました。
このためか、ファンからはカップルのように扱われて、2人を一緒に描いたイラストなどは多いです。
新アニメではポックルが、キメラアントの調査に行く過程が描かれています。
その際も、危険だとポンズを気遣ったり、馬に2人乗りをして目的地に向かっています。
ポックルの背中に寄り添って目を閉じるなど、新アニメでも恋人のように描かれています。
しかし、あくまでこれはアニメの話であって、原作では2人の絡みはほとんどありません。
そのため、否定的なファンもいます。
ハンターハンターのポックルはハンター試験で初登場
ハンターハンターのポックルは、第287期のハンター試験で登場しました。
プレートの奪い合いでは、弓矢に痺れ薬を塗ってキュウを倒しゴンを感心させました。
狩りに関する技術は高いですが、直接的な戦闘技術はあまり高くありません。
質疑応答では、クラピカとヒソカを意識していることがわかります。
特にクラピカの実力を高く評価していました。
最終試験のトーナメントでは、初戦にハンゾーとぶつかりました。
腕を折られそうになってあっさりとギブアップしています。
2戦目でキルアと対戦しますが、キルアが棄権したことで不戦勝で合格しています。
不戦勝で合格したことは不本意だったようで、合格後の講習でその不満をぶつけています。
講習終了後は、幻獣ハンターになると宣言してゴン達に連絡先を教えています。
その後、キメラアント編で再登場するまで出番はありませんでした。
天空闘技場編では、裏ハンター試験の念習得に苦戦していることが語られました。
ハンターハンターのポックルはキメラアント編で再登場
ハンターハンターのポックルは、キメラアント編で再登場しました。
仲間と一緒に巨大キメラアントの調査に来ていました。
アニメではポンズについてこないように忠告するシーンがありますが、NGLを警戒していただけでキメラアントをそこまで危険視はしていなかったようです。
まだ新米プロのポックルが指示を出していること、戦闘でもポックル以外は念を使っていないことから、他のメンバーはアマチュアハンターだった可能性が高いです。
戦闘力の低いポックルですが、キメラアントの下級兵を倒す程度の念能力は習得していました。
キメラアントのザザン隊に襲撃を受けて、二人の仲間が死亡します。
ポックルも兵隊長のパイクとの戦闘中に、師団長のサザンの毒針で刺され捕まってしまいます。
唯一難を逃れたポンズは蜂で手紙を送りますが、キメラアントに射殺されてしまいます。
ハンターハンターのポックルの最期について
キメラアントに捕らえられたポックル。
巣に運ばれて、女王の餌にされるのを待つことになりました。
普通なら長期間動けないはずでしたが、解毒剤を仕込んでいたため、短期間で動けるようになったようです。
それでも、逃げられるほど回復できなかったため、人間の頭蓋骨の中に身を潜めていました。
おそらく絶を使っていたはずですが、ネフェルピトーに見つかってしまいます。
ポックルは頭蓋骨の一部を剥がされ、脳に棒を刺されて強制的に能力の知識を自白させられました。
脳に直接棒を刺されて、ポックルが「あっあっあっあっ」と言っているシーンは、ハンターハンターで最も衝撃的なシーンの一つと言われています。
不要になったポックルは、女王に食べられてしまったようです。
ハンターハンターのポックルはなぜ死んだのか?
ハンターハンターのポックルは敵に捕らえられて、情報を引き出された上に喰われるというあまりに悲惨な最期を迎えています。
なぜ、こんな殺され方になったのでしょうか?
ポンズとポックルはキメラアント編の過酷さを見せるために、残酷な殺し方をされたと考えられます。
特にポックルは主人公と同期のプロハンターですから、死んでしまうことには特別な意味があるでしょう。
しかし、ポックルの死にはそれ以外の意味があります。
ポックルはキメラアントに捕らえられた初めての念能力者です。
キメラアントに念能力の情報を与えてから殺されました。
キメラアントが念能力を使いこなせるようになるためには、念能力の情報を与えるキャラクターが必要だったのでしょう。
ポックル死亡後に、念能力を使うキメラアントは一気に増えることになります。
そのため、ポックルが戦犯扱いされることもありますが、あまりにも相手が悪すぎたと思います。
ポックルは、物語を盛り上げるための犠牲になったと言う以外にありません。
ハンターハンターのポックルは転生したのか?
ポックルは念能力を使えるレア物として、間違いなくキメラアントの女王に食われています。
そのため、ポックルがキメラアントに転生している可能性があります。
ポックルの記憶を持つキメラアントは登場していません。
キメラアントの王メルエムが、小柄で顔つきがポックルに似ていることから、ポックルは王に転生したのではないかと言われたこともありました。
ポックルが食われた後にメルエムが生まれていますから、時期的にもあり得る話です、
しかし、性格が全く違う上に、ポックル的な要素がほとんどありません。
現在ではポックル=メルエム説はほぼ否定されています。
全てのキメラアントが描かれたわけではありませんから、今後ポックルが転生したキメラアントが登場する可能性はあるでしょう。
ハンターハンターのポックルについてまとめ
ハンターハンターのポックルは、287期のハンター試験合格者で唯一の死亡者となってしまいました。
将来性は高く評価されていましたし、決して無能ではなかったと思います。
豊作と言われた主人公と同期のハンターの中で、死亡者を出すためには一番地味なポックルが適任だったということでしょう。
キメラアントに念を与えるという不名誉ながら、物語上重要な役割を果たしています。
こういう形で物語を盛り上げることに貢献したポックルに黙祷を捧げたいと思います。