「賭ケグルイ」の中で蛇喰夢子の声優を務めるのは、早見沙織(はやみさおり)さんです。1991年5月29日生まれ。東京都出身です。所属事務所はアイムエンタープライズ。2004年4月、中学生の時に日本ナレーション演技研究所のジュニア声優クラスに入所しました。同校で講師をしている声優のならはしみきから指導を受けています。2007年のテレビアニメ「桃華月憚」の川壁桃花役で声優デビューをしました。
透明感のある声が特徴で、幼女からティーンエイジ、大人の女性まで。また、おとなしい役から、快活な役まで、幅広い役をこなせる声優さんです。精霊や天使、巫女、妖精など神秘的なキャラクターを演じることが多く、少年役の声優も勤めたことがあります。
ペットにうさぎを飼っています。趣味はピアノ、料理、音楽鑑賞、映画鑑賞です。イラストには独特の感覚をもっています。声優仲間には、悠木碧、寿美菜子、東山奈央がいて公私ともに親交があります。2012年1月15日に、先ほどの3人と一緒に成人式に参加しています。
小学生の頃、テレビでオードリーヘップバーンの日本語に、誰かが声優として声を当てていると感じましたが、あまりの滑らかな動きに感動をしたそうです。このことが早見沙織さんが声優を目指すきっかけになったそうです。
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蛇喰夢子のコスプレをするには、まず赤が似合う人が好ましいです。黒い襟と黒い袖口、黒い縁取りが特徴的な、シックな赤のジャケットです。金の2つボタンが鮮やかな大人びた感じの制服になっています。コスプレイヤー憧れのジャケットですね。スカートは黒とグレーの模様があしらわれた落ち着いたツイード調のプリーツスカートです。
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コスプレで重要なブラウスは、ボタンを3つ見せて颯爽と着こなすのが、蛇喰夢子のコスプレイヤーには必須です。全国の蛇喰夢子コスプレファンがいろいろな着こなしで、蛇喰夢子コスプレイヤーとしての腕を競っています。蛇喰夢子のコスプレ衣裳は、制服と言う制約を受けますが、ユメミとのアイドル対決で着た、アイドルコスプレも貴重なアイテムになるかも知れません。
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「皆様初めまして、蛇喰夢子と申します。不束者ですが同級の仲間に入れて頂けると幸いです」
私立百華王学園2年華組に転校して来た時、クラスの皆に挨拶した時の言葉ですが、あまりに清楚で大人びた、そして丁寧な言葉にクラスの男子生徒は心ときめかせたことでしょう。特に後に蛇喰夢子と深く関ることになる鈴井涼太は、蛇喰夢子の話し方に、この時魅了されてしまったのでした。
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鈴井涼太から、私立百華王学園が伝統的にギャンブルが盛んだと聞いた時の言葉です。しかし、この時はまだ鈴井涼太は、蛇喰夢子が賭ケグルイだとは気付いてはいないのでした。
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「投票じゃんけん」と言う、早乙女芽亜里(さおとめめあり)が仕掛けたオリジナルギャンブルで、負けが込んだ蛇喰夢子が、もうワンゲームだけ続けたいと言いながら出したのは、チップに代わるまさかの現金1000万円でした。学生カバンから無造作に机の上にばら撒かれた百万円の束が10個です。さすがの早乙女芽亜里も「なんでそんな現金持ち歩いて、馬鹿なこと言わないで。こんなお遊びのじゃんけんに一千万円かけるなんて、あなた狂ってる」と慌てさせた場面でした。
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「ギャンブルは狂っているほど面白い、さあ賭ケグルイましょう」
早乙女芽亜里に「あなた狂ってる」と言われたことを受けての発言です。「ギャンブルの本質は狂気でしょう。資本主義の世の中では金は命も同然。にもかかわらずカジノに人が集まるのは、命を掛ける狂気に人は快感を覚えるからです」そう言って早乙女芽亜里を挑発する蛇喰夢子でした。
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「皇さんもう一戦、もう一戦だけやって頂けませんか?」
一年生の皇伊月(すめらぎいつき)が蛇喰夢子に仕掛けたのは、トランプゲームの「ダブル神経衰弱」です。負けた蛇喰夢子は泣きそうな声で皇伊月に再戦を懇願しました。しかしここからが蛇喰夢子の本当の勝負でした。トランプに仕掛けられたいかさまを見抜き、今度は皇伊月を追い詰めたのでした。
「あぁそうだ今度はお互い、生爪を賭けませんか?負けたら相手の手足の爪を全部剥ぐと言う事で。あなたが要求してきたことなのだから、構いませんね?」
皇伊月のいかさまを見抜き、見事に勝利した蛇喰夢子でした。今度はブラックジャック?バカラ?と皇伊月にさらにゲームをすることを要求し、先ほど皇伊月が、蛇喰夢子に賭けることを要求した生爪を賭けようと提案するのでした。いかさまを見抜かれ憔悴しきった皇伊月は、もうこれ以上ゲームを続ける気力が無く、無理ですと蛇喰夢子に謝ったのでした。
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多額の借金を抱えた早乙女芽亜里が、西洞院百合子(にしのとういんゆりこ)に挑んで負けたことに「弱った人間にわずかな希望を与え、さらなる絶望へと叩き込む。闇金融などと同じです。あなたはギャンブルの強さはどうか知りませんけど、人間としては下の下。くそのようなものですね」と蛇喰夢子は西洞院百合子に最大限の侮辱を与えたのでした。
「どうしてって、あなたがいかさまをしているからですよ」
振り方の手にほくろのようなものがあることを蛇喰夢子は見抜き、それが磁石になっていて、矢をコントロールしていることを指摘して、それを西洞院百合子に突き付けるのでした。そして負ければ21億7000万円という大勝負を西洞院百合子に挑んだのです。結果は生徒会長の桃喰綺羅莉(ももばみきらり)が別のいかさまを仕掛け、西洞院百合子を助けたことで蛇喰夢子の負けとなったのでした。
「初めから降りていては勝負になりませんよ。どうせいつかは勝負しなければいけないですし」
「2枚インディアンポーカー」と言うゲームで始まった債務整理大集会でした。負けたものがグループの中で、一番大きい債務を引き受けると言うゲームです。蛇喰夢子の3億1000万円を、誰も背負いたくないと思って始まった駆け引きに、最初に賭けを挑む蛇喰夢子でした。そんな無茶な賭けに、早乙女芽亜里が蛇喰夢子に注意をして返された言葉がこの言葉です。
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「主人が無能では、つぼみさんが可哀そうではありませんか、つぼみさん、いい方法を教えてあげます。こうやって机の下で指でお互いのカードを教え合うんです。それなら確実でしょう」
木渡潤(きわたりじゅん)に操られて、いかさまの手伝いをさせられていた蕾菜々美(つぼみななみ)でした。蛇喰夢子は木渡潤のいかさまを見破り、さらに木渡潤に協力していた蕾菜々美にもっといい方法をと、いかさまのさらに巧妙な手口を敢えて教えるのでした。木渡潤は「なめやがって」とだんだん冷静さを失い、蛇喰夢子と早乙女芽亜里の仕組んだ罠にはまってゆくのでした。
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「こんなものはギャンブルではない、価値も興味も何一つ見出せないくだらないお遊戯。ギャンブルは両者が痛みを感じるから楽しいもの。何故あなただけが痛みを独占しようとしているのですか?あなたはギャンブルを楽しんでいるのではない。ただの死にたがり。むかつくんですよあなた!」
「ESPゲーム」を蛇喰夢子に仕掛けるのは、生徒会の生志摩妄(いきしまみだり)です。五つの絵柄を当てる単純なゲームですが、本物の銃に弾丸を込め、互いに撃ち合うという危険なゲームです。蛇喰夢子はゲームは3セットまで、ディーラーは鈴井涼太、勝った者は負けた者に10億円払う。と言う条件を付けてゲームに応じるのでした。結果は蛇喰夢子の狙い通り引き分けになりました。死にたがりの生志摩妄は、蛇喰夢子に殺される夢破れ、また蛇喰夢子からこの罵倒を浴びせられ、「夢子、お前は私の女神様だ」と夢子にすがり「ESPゲーム」は幕引きとなったのでした。
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「ただの運、結構じゃないですか。自分の意志ではどうすることも出来ない不条理。それこそがギャンブルの本質ですもの」
「一流アイドル決定戦 バトっていいとも!」これが生徒会役員でアイドルタレントの私立百花王学園、2年桃組、夢見弖ユメミ(ゆめみてゆめみ)が蛇喰夢子に仕掛けた舞台共演ゲームです。蛇喰夢子が負ければ、夢見弖ユメミと一緒にアイドルタレントになると言うまさに人生の行方を掛けたゲームなのです。九つのマス目のうち、縦横斜めどれでも三つを埋めたほうが勝ちと言うビンゴゲームのような仕組みです。蛇喰夢子のアイドルコスチューム姿も見られる、今までとは一味違ったゲームになります。
最後のゲームで観客席の誰かをカードで選び誕生月を当てることになりました。選ばれたのは夢見弖ユメミのファンではない早乙女芽亜里でした。夢見弖ユメミは早乙女芽亜里の誕生月を知りません。そして、選ばれた早乙女芽亜里が、蛇喰夢子の知り合いだと分かり、もう負けたと思ったユメミは、蛇喰夢子が答えを書く筆跡から早乙女芽亜里の誕生月を6月と見抜くのでした。しかしながら深読みをし過ぎて、逆から見れば9月だと思い込み9月と書いたのでした。
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結果は、早乙女芽亜里の誕生月は3月でした。蛇喰夢子も実は早乙女芽亜里の誕生月を知りませんでした。勝負は6月と書いた蛇喰夢子が、3月に数字が近いので勝ってしまったのでした。負けてしまった夢見弖ユメミに蛇喰夢子はそっとこうつぶやいたのでした。
夢見弖ユメミを中傷するために、夢見弖ユメミが破り捨てたファンからの手紙を、蛇喰夢子に送りつけたのは豆生田楓(まにゅうだかえで)でした。しかし本人はこれを否定しました。そこでギャンブルで勝った方の主張が正しいことになると言うギャンブルを、家畜として公式戦を挑む権利を持つ、蛇喰夢子が豆生田楓に仕掛けるのでした。「選択ポーカー」これが今回のゲームです。資金を多くベットした者が強い順か弱い順かを選べるポーカーです。つまり全くの弱い手でも資金さえあれば、勝てると言う、資金力が物を言うゲームなのでした。
「野心を実現させるためには、リスクを犯さなければならない。野心が大きいほどリスクも大きくなる」
資金力で圧倒的に優位に立つ豆生田楓に、あっさり蛇喰夢子は負けてしまいました。蛇喰夢子は皇伊月に資金提供を求めこう言ったのでした。さらに資金を積み上げる豆生田楓に対して「チップ100枚追加してください」皇伊月はそう言って蛇喰夢子に協力し、豆生田楓に宣戦布告をするのでした。
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「相手を勝負の場に立たせられるか?私にとってはある意味これが勝ち負け以上の大問題だったんです」
弱い手狙いと見せかけ、皇伊月に資金提供を仰ぎ、豆生田楓をじりじりと勝負の場に引きずり出す、恐ろしいまでの蛇喰夢子の策略でした。豆生田楓は蛇喰夢子が賭ケグルイと分かっていたはずです。冷静に蛇喰夢子の行動を分析し、蛇喰夢子の策略に乗らないように細心の注意を払い、これまで勝ってきたはずでした。しかし皇伊月の資金に惑わされ、冷静さを失くしてしまっては、蛇喰夢子の思うつぼでした。見事に蛇喰夢子の策略にはまり全てを失ってしまう豆生田楓なのでした。
「あらっ、己の持てるすべてを出しつくした方の美しいこと」
大勝負に自分の人生までも賭け、全てを失ってしまった豆生田楓でした。気を失い担架で運ばれる哀れな豆生田楓の姿を見送る皇伊月は、かつて自分を生徒会に推薦してくれた時の先輩、豆生田楓を思い出し、涙を流しました。一緒に豆生田楓を見送っていた蛇喰夢子が豆生田楓にやさしく語りかけるのでした。
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「これは私にとって、百花王学園で最後になるかも知れないギャンブルです。鈴井さんに協力して頂きたいんです」
念願の生徒会長、桃喰綺羅莉(ももばみきらり)とのゲームは「運命のタロットカード」です。負けた者が私立百花王学園を去る事。これが生徒会長とのギャンブルで賭けられた行為でした。ただ失うだけの利のない賭けです。22枚のタロットカードの中から3人が1枚づつカードを選びます。カードには1から22まで数字が書いてあり、これが得点になります。ただし引いた人間から見て正位置ならプラス、逆位置ならマイナスになります。最終的に3枚の合計がプラスなら夢子の勝利、マイナスなら生徒会長の勝利となるゲームです。
ただし1枚だけ特別なカードがあり、その名は愚者(ぐしゃ)です。ジョーカーであり、他のカードと関係なく正位置で出たら夢子、逆位置なら綺羅莉の勝ちとなるのです。三枚のカードを引く順は、現在は夢子、過去は綺羅莉、そして未来は鈴井涼太と綺羅莉によって決められたのでした。
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「鈴井さん、どうぞお気軽に引いて下さい。たとえ負けても學園を去るのは私です、これは私だけのリスク、私だけの痛みなのですから」
綺羅莉が逆位置の世界を引いてマイナス21点を挙げた時に、蛇喰夢子が鈴井涼太に言った言葉です。鈴井涼太はいつも夢子のそばに居たいと宣言していたので「これは僕のリスクでもあるんだ」と夢子に反論しました。綺羅莉が愚者のカードの説明をする時、カードを手に取ったので、その時に印をつけたと早乙女芽亜里と皇伊月は気づきました。最終的には鈴井涼太もそれに気付いたのですが、鈴井涼太は「これが僕のギャンブルだ」とその印のついたカードは引かずに、別のカードを引いたのでした。
結果は、鈴井涼太が引いたのは正位置の審判でした。プラス20点で綺羅莉と夢子は引き分けたのでした。そして綺羅莉も夢子も、百花王学園から去ることなく、百花王学園でこれからもギャンブルでしのぎを削ることになってゆくのでした。
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これまで「賭ケグルイ」の蛇喰夢子を見てきましたが、最初は清楚なお嬢様に見えた蛇喰夢子でした。しかしだんだんとその本性を顕わにしてゆき、生徒会長とギャンブルをするまでになりました。結果は引き分けでしたが、これは、これからも蛇喰夢子のギャンブルは続いてゆくという、「賭ケグルイ」の始まりの序章となることでしょう。