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東横桃子は鶴賀学園高等部の1年生で麻雀部の副長を務めています。元々は麻雀部の部員ではありませんでしたが、鶴賀学園高等部3年生で麻雀部大将の加治木ゆみにスカウトされて入部します。愛称はモモ。 誕生日は7月26日。
黒いセミロングの髪をしており、前髪が両サイドから細く伸びていて目にかかっているのが特徴的。一度見ると忘れられないインパクトを持っています。不思議な髪型のせいもあり、ミステリアスな雰囲気をまとっています。身長は155cm。
東横桃子の最大の特徴は存在感が全くないこと。その影の薄さは東横桃子が大きな行動を起こさないと隣の人間すら気づかないほどです。加治木ゆみはそんな彼女のことを影の薄さ金メダル級と評しています。声を出さないと見つけてもらえない、存在感がないがゆえに幽霊部員と思われる、果てにはカブトムシに間違えられるなど存在感がないという点に「存在感を持たせている」設定や演出は「萌え要素の伏魔殿」と呼ばれている「咲 saki」ならではのものです。
一見デメリットしかないと思われる存在感のなさは、「咲 saki」の目玉である闘牌シーンになると東横桃子の最大の武器になります。陰が薄いゆえにリーチをかけても警戒されることなく、振り込んでも和了牌に気付かれないなど存在感のなさが数々の優位性を発揮することに。このことから東横桃子は自分をステルスモモと自称しています。ステルス状態になっているときには、漫画やアニメでは墨を滲ませたような演出が挿入されます。
しかし、ステルスモモにも弱点があり、相手の実力が高いほどステルス状態になるのに時間がかかるという欠点があります。また、オカルトの類を信じていない人間には効かないという特徴も。かなり強いスキルですが万能ではないのです。
アニメ版「咲 saki」で東横桃子の声を担当しているのは声優の斎藤桃子さん。役と同じ「桃子」という名前から何かしら運命的なものを感じてしまう声優さんですね。斎藤桃子さんは1982年6月30日生まれ。兵庫県出身。1999年に現役高校生パーソナリティとしてラジオ番組「小野坂・桃井・ももこの電脳戦隊モモンガーW」に出演したのが声優として芸能界で活動するきっかけとなりました。2005年「IZUMO -猛き剣の閃記-」の白虎役で声優デビューを果たします。
2008年2月から所属事務所であるラムズから独立してフリーの声優になりました。その後はOLと声優という二足の草鞋を履いて活動しています。代表的な役は「WORKING!!」の小鳥遊なずな、「おそ松さん」のハタ坊など。準レギュラー役を多くこなしている声優さんです。
実写版「咲 saki」で東横桃子を演じているのは女性4人組ニューウェーブアイドルグループ「ゆるめるモ!」のメンバーであるあのさん。黒髪のボブヘアーに姫カットというかわいい見た目からは想像がつかないようなシャウトを行ったり、客先にダイブするなど過激で奇抜なパフォーマンスを行うことで有名です。アニメに出てくるようなフワフワとしたしゃべり方をするのが特徴的。不思議な雰囲気をまとっているいわゆる「不思議ちゃん」キャラであり、男性ファンだけではなく女性ファンも多く存在します。身長は165cmで誕生日は9月4日と公表されています。
ゆるめるモ!のメンバーとしての音楽活動だけではなく、「縷縷夢兎」や「トーキョーヒロイン展」等でモデルも務めています。
東横桃子を語るうえで欠かせないワードが「おもち」です。東横桃子は存在感がないゆえにあまり目立ってはいませんが、胸が大きいという身体的特徴を持っています。つまり、おもちとは胸のことを指します。おもちが大きいキャラクターとして描写されている松実宥に負けないほどのおもちを持っているといわれています。おもちが大きいキャラクターはひがみの対象となる描写があるのが常ですが、彼女の場合は影が薄すぎるため、大きなおもちを持っていてもひがまれることはありません。
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東横桃子の特徴は容姿や存在感のなさだけではなく、ボーイッシュなしゃべり方もあげられます。語尾に「~っす」をつけてしゃべることが多く、決めセリフにもよく登場します。ボーイッシュなしゃべり方というと一人称が「ボク」な「ボクっ娘」を連想しますが、東横桃子の一人称は「私」。しかし、そこも彼女の萌えポイントでしょう。
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東横桃子には心震える名セリフが多くあることで有名です。存在感がないゆえにここぞというシーンで言い放つセリフはとても感動的なものが多く、視聴者の胸を強く打ちます。ここではそんな東横桃子の名セリフを紹介します。
「私を見てくれるのは一人でいい。 しっかり見ててくださいよ、先輩! これは、影の薄い私を拾ってくれた先輩への恩返し。この団体戦に勝つことが私が先輩にできる唯一のことっすから」
「たとえ能力が効かない相手がいたって、 私の気持ちが折れることは無いっす。 次にいる貴女に繋ぐ為に頑張れるっすから!」
「コミュニケーションのための努力も悪くない。その時間が楽しいこともある」
東横桃子が麻雀部に入部したきっかけを作ったのが加治木ゆみです。加治木ゆみは麻雀部の団体戦に出場するためのメンバーが足りないことに困っていました。そこで校内LANを使い麻雀ができる学生を見つけようとします。そこで麻雀部入部候補生として上がったのが東横桃子でした。
しかし、当の東横桃子は入部を拒否します。目立ちたくない彼女は面倒な部活動をやりたくはなかったのです。しかし、東横桃子をスカウトしたい加治木ゆみは東横桃子のクラスの中で「私は君が欲しい!」と東横桃子に対する熱烈なラブコールをぶつけます。そのセリフに心奪われた東横桃子は麻雀部への入部を決めるのです。
以降、二人の関係は親密なものになります。東横桃子は存在感のない自分を見つけてくれた加治木ゆみに対して感謝や尊敬の念以上のものを持っていて、人と一緒にいる楽しさを教えてくれた加治木ゆみは東横桃子にとってかけがいのない存在なのです。ときには「大好き!」と加治木ゆみに抱きつくことも。この二人はファンの間では「かじゅモモ」と呼ばれて、二次創作のカップリングとして愛されています。
アニメ版オープニングでは東横桃子というキャラクターを表現する非常にニクい演出がされています。第13話までは彼女は首から下しか描かれていないのです。これはステルスモモを表現しています。そして東横桃子が実力を発揮してからは、同じ箇所を顔まで入ったカットに差し替えるという演出が行われています。このことから東横桃子はスタッフからも愛されているキャラクターといえるでしょう。
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存在感がないということに絶対的な存在感を持っている東横桃子は、「影が薄い」というデメリットしかない要素を萌え要素まで昇華して、かつ麻雀を行う上での強力なスキルにまでしてしまっているという素晴らしいキャラクターです。彼女の加治木ゆみとの関係も微笑ましく、かわいい点です。東横桃子は一人でも魅力的なキャラクターですが、加治木ゆみと一緒になるとさらに魅力的になるという素敵なキャラクターです。さすが「萌え要素の伏魔殿」と呼ばれている「咲 saki」ですね。
東横桃子といえばこのセリフといえるくらい有名なセリフであり、東横桃子の代表的なセリフ。変形型として「ここからはステルスモモの独壇場っすよ」というセリフもあります。