ハラール料理とは?
「ハラール」とは、イスラム教の教えで「許されている」という意味の言葉です。イスラム教には多くの戒律や守るべきルールがあり、ハラールもその中の一つです。細かい決まりごとがたくさんありますが、わかりやすいのは「豚肉とアルコールは禁止」というルールです。特に豚肉は厳しく、肉そのものはもちろん出汁やエキス、加工品など、豚が使用されているもの全般や、接触がある可能性があるものも含めて禁止とされているので注意が必要です。それ以外の牛や鶏は食べることができますが、イスラムの教えにのっとったやり方で処理されたもの以外は禁止となっています。
「ハラル認証」というマークがついた食品は、このイスラムの教えの方法で処理されているものなので、イスラム教の方でも安心して食べることができます。無宗教が多い日本人からするとなかなか厳しいルールに思えますが、イスラム教徒の方にとってはとても大切な守るべきものです。理解をした上で、食事を楽しみましょう。
ハラール料理で使える食品や肉を使ったメニューレシピ【1】肉料理
豚肉を避け、ハラール認証を受けた肉を必ず使う必要があります。ハラール認証を受けた食肉は、日本ではインターネットやイスラム教徒向けの食料品店で購入することができます。また最近は業務用スーパーでもある場合もあるそうです。また、調味料に使うものにも注意が必要で、「豚エキス」「チキンエキス」「動物性油脂」という成分もハラール認証を受けていないものは使用できません。「動物性由来原料不使用」や「植物性由来原料100%」という表記があるものだと安心です。
レシピ:レモンチキン
ハラール認証鶏もも肉1/2枚、醤油大さじ1/2、はちみつ大さじ1/2、レモン汁小さじ1/2、塩コショウ、小麦粉、バター
1、鶏肉を一口大にカットして塩コショウ、小麦粉をまぶす。醤油、はちみつ、レモン汁をあらかじめ混ぜておく。2、フライパンにバターを溶かして鶏肉の両面を焼き色が付くくらい焼く。3、余分な脂をふき取りタレの材料を肉にからめる。
ハラール料理で使える食品や肉を使ったメニューレシピ【2】魚介を使った料理
イスラム教では「水の中のもの」「土の中のもの」については厳しい戒律はないので、水の中で採れる魚はハラールの食べ物なので食べることができます。日本のおにぎりや魚料理はとてもハラール料理とは相性がいいのでおすすめです。
レシピ:サバの味噌煮
サバ2切れ、水1カップ、砂糖大さじ2、みりん風調味料(ハラール認証のもの)大さじ1、醤油大さじ1/2、味噌大さじ3、生姜の薄切り4枚
1,鯖を洗って半分にカットし、皮に十字に切れ目を入れる。2,サバをボウルに入れて両面に熱湯をかける。表面が白くなったら冷水で冷やす。3,鍋に水、砂糖、みりん風調味料、醤油を入れて中火で煮る。煮立ったら、皮を上にして2と生姜を入れる。アクを取って落し蓋、中火で7~8分煮る。4,味噌を溶き入れて焦げ付かないように5分煮る。
ハラール料理で使える食品や肉を使ったメニューレシピ【3】野菜を使った料理
野菜や果物もハラールフードなので食べることができます。またスープなどで使用する野菜ブイヨンなども使うことができるので、料理の幅が広がりますね。
ハラール料理で使える食品や肉を使ったメニューレシピ【4】乳製品を使った料理
牛乳や乳製品はやや注意が必要です。牛乳は生乳100%のものを選ぶようにしましょう。また乳化剤やトランス脂肪酸が含まれているマーガリンは避け、生乳と塩のみで作られたバターを使用しましょう。同じように、チーズも生乳と塩で作られたナチュラルチーズを選ぶと安心です。
まとめ:ハラール料理を知って楽しい食事を
いかがでしたか?ハラールフードにはさまざまな厳しいルールがありますが、それをしっかりと理解すれば難しいことはありません。特に日本食との相性がいいのもうれしいですね。この記事が、あなたのハラールフードへの知識やレシピを知るきっかけになればうれしいです。ハラールフードを使った料理で、楽しい食事の時間を過ごしてくださいね。