パリの治安について
歴史的建築物や美しい街並みと見るもの全てが美しく芸術的なパリの街。では最近の治安状況はどうでしょう?ヨーロッパでも治安が悪い国として常にTOP10に入っています!パリにはスリなどの窃盗被害と同様に、人種差別や民族問題による傷害事件も多く発生していて、後を絶たないのが現実です。実際にスリや物乞い(子どもも)、すぐ近くで違法薬物を売買、使用していたり、銃を持ち武装した警官がいたりと日本にいると見ない光景ばかり。そんな治安の悪い地域とは、家賃が安く移民が多い地区に事件も多く発生しています。では観光で訪れる際に気を付けるべき点を一緒に見ていきましょう。
◆主な犯罪
・観光客を狙ったスリ・道を尋ねるふりのスリ・グループによる窃盗・子どもによる窃盗
◆観光に適した服装
せっかくパリに来たんだからオシャレしたい!という方の気持ちもわかりますが、土地勘やパリの事情を知ってる方ならともかく、何もわからず観光で行かれる方は危険を避けるべきですし、誰も助けてはくれません。自分の事は自分で守るしかありません。日本とは事情が違いますので、ミニスカートやパンプスなどのハイヒール、手で持つタイプのバッグはやめておきましょう。
フード付きのアウターはとっさの雨にも便利です。動きやすい服装に、スニーカーかローヒールの靴。できるだけコンパクトなショルダーバッグもしくはウエストポーチを体にかけて、なるべく前方に持ち、常に手で触れておくといいです。夜出かける際の荷物はできる限り少なくコンパクトなものにしましょう。持ち歩く現金は最小限にして、基本的にはクレジットカードで支払いましょう。
パリの治安情報①地区から選ぶホテル
⑱⑲⑳地区はおすすめしません。避けるべきです。⑨⑩⑪⑫⑰地区は注意すべきです。①②③④⑦⑧地区は観光客を狙うスリに注意です。⑤⑥⑬⑭⑮⑯地区は比較的安全です。
パリの治安情報②パリ市内の地区の見方
まずパリ中心部を東西に流れるセーヌ川で南北の2つのエリアに区切られます。セーヌ川の北側が”右岸”、そして南側が”左岸”とされ、より危険が高いのは北側”右岸”とされ治安が悪い地域です。盗難被害件数や傷害事件が多数発生しているエリアという事です。逆に南側の”左岸”に位置する⑤⑥⑦⑯地区は高級住宅街とオフィスエリアでパリ市内で最も安全な地区であり、その分ホテル料金は高く設定されています。そして⑬⑭⑮⑰地区は一般住宅街となり、比較的安全かつホテルの値段設定もそこまで高くないのでおすすめです。
パリの治安情報③パリ中心部エリア
セーヌ川に沿う北側の地域には、「ルーヴル美術館」や「シャンゼリゼ通り」「マレ地区」と有名な観光スポットが集まっているため、その周辺のホテルは必然的に相場は高くなっています。夜出かける場合は、観光客や人が多いエリアが好ましいですね。こうした高額なホテルではなく、より安価な北部エリアにホテルを取るのは避けましょう。よくお値打ちなパッケージツアーで組まれているものを見ると、代金を安くするために治安の悪い危険な地域のホテル泊になっていることもありますので、しっかり確認しましょう。
パリの治安情報④パリ北部エリア
実は北部エリアはパリ市内で最も危険と言われている治安が悪い地域です!よく知らない観光客が行くのはできる限り避けた方がいい場所が多いんです。北部や北部郊外の「サン=ドニ地区」は、たとえホテル周辺であっても危険と隣り合わせのエリア。夜出かけるなんて無謀ですし、過去にはこのサン=ドニ地区でホテル宿泊者の韓国人客を乗せたバスが襲撃された事件も発生しています!いくら安い料金で泊まれるとしても避けましょう。
パリの治安情報⑤盗難注意エリア「クリニャンクール蚤の市」
数ある観光スポットの中でも最も危険な場所です。蚤の市は規模も大きく、すてきなものに出会える素晴らしい観光スポットです。危ないのは駅から蚤の市へ向かうまでの徒歩10分ほどの道です。急に雰囲気が変わり、壁は落書きだらけでスラム街へ来たかのような治安が悪い地域です。夜この周辺へ行くのも避けるべきです。もしこの辺りのカフェに入る場合は、スマホはテーブルに置かない。持ち物はバッグに入れチャックをし身に付けておくか、手で触れる位置に置くことです。チャックも開けられ中の財布を盗られたり、バッグごと盗られたり、強引に盗まれることもあるそうなので、注意が必要です。
パリの治安情報⑥盗難注意エリア「ルーヴル美術館モナ・リザ前」
すりが常駐しているスポットです!人混みができ、人と人が接近し、みんな絵を見ることや写真を撮ることに夢中になるため、そんな観光客に紛れてスリは狙っています。必ずバッグを前に抱えて見学しましょう。
パリの治安情報⑦盗難注意エリア「エッフェル塔エレベーターの中」
こちらもよく被害を聞きます。最も他人と密着するエレベーター内は、スリにとって格好の場所。みんなが外の景色に見惚れている隙きにバッグの中から財布やパスポートを盗みます。バッグのチャックをしっかり押さえて、開けられないように前で抱えて乗りましょう。
パリの治安情報⑧盗難注意エリア「百貨店」
お金を持った人が買い物をしに集まるので、スリも集まります。買い物に疲れて、”ちょっとそこのベンチで”なんて気を緩めてはいけません。そんな時もご自身の持ち物には気を付けてください。そんな様子もしっかり見ていて、狙われます。どんなに有名な百貨店であってもバッグを盗られたりスリの被害はよく耳にします。昼夜問わずベンチでの休憩はほどほどに、決して無防備にはならないでください。
パリの治安情報⑨盗難注意エリア「エッフェル塔周辺」
強引でしつこい物売りが多い場所です。違法行為ですので、絶対に買わないでください。また、ファイルを持った女性が英語で話しかけてきますが無視してください。書類にサインを求めたり、環境の...なんとか言って金銭を要求してきます。その隙きにバッグや財布を別の仲間が狙ったりという事もありますので、無視して持ち物に気を付けて、その場を去ってください。夜に歩く際は、荷物は最小限にして、できるだけ人が多いエリアに行きましょう。エッフェル塔周辺の路上は治安が悪いです。
パリの治安情報⑩モンマルトルの丘・サクレクール寺院は安全?
皆さんが⑱区に足を運ぶ目的は「モンマルトルの丘」や、すぐそばの絵描きさんがたくさんいる「芸術の広場」、そして危険地域と前途しました「クリニャンクールの蚤の市」だと思います。モンマルトルの丘から臨むパリの街並みは絶景ですし、ガイドブックでも必ず掲載される訪れるべき観光スポットです。この周辺はスリや強引な物売りに気を付けていれば、比較的⑱区の中では安全な方だと思われます。観光地化されているため、不良グループや民族間の抗争といったことには出会わないでしょう。ただ夜は避けた方がいいです。
パリの治安情報⑪おすすめの公園
怖いことばかりまとめてきましたが、絶景や見どころ盛りだくさんのパリで、のんびり過ごしていただきたい思いから、素敵な公園をここでご紹介します。「リュクサンブール公園」「モンソー公園」「モンスリ公園」はパリ都心部の現地の人たちがゆっくり過ごしに集まる公園なので、皆さんパンやワインを持ってピクニックしています。観光客で混み合う場所とは違い、休憩するのに素敵な場所ですので、ぜひ行ってみてください。
パリの治安情報⑫パリ市内で思うこと
◆街の清潔度
決してキレイではありません。日本を知っていると余計にそう思うかもしれませんが。昔からポイ捨ては普通にしています。しかしフランスには道路を掃除する機械と人がいるので、あまり気にせずポイ捨てされています。そして今は電子タバコがかなり浸透しているので、タバコの臭いやモクモク煙に嫌な思いすることが減っています。
◆外国人に対して
黒人だからとか白人だからとか、人は見た目や人種では判断できません、日本人と一緒です。白人でも人を騙し物を盗ったり、黒人でも危険を教えてくれる親切な人もいます。日本人として感じる事は、他の国と特に変わらない、フランス人からすれば外国人のひとり、アジア人という印象です。日本の文化やマンガ、食べ物など人気ですが、それは情報として知られていて良いものは取り入れる、それだけです。日本マンガや文化が大好き!というフランス人はごく一部です。
おわりに
ここまでパリ観光で気を付けるべき点をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?こんなに言われると楽しめないと思われるかもしれませんが、基本パリには日本のように安全な場所は存在しません。とにかくオシャレ云々よりも防犯対策は第一に!せっかくの旅行を素敵なものにするためにもです。ご自身の持ち物と周りに気を付けていれば、ところはパリです。何気なく歩いている街の建物や芸術品の数々、美味しいグルメは他にはありません。どうぞすてきな時間をお過ごしください。