中国にはどんなマナーがあるの?
中国は日本の隣にある国ですが、両国の文化や生活習慣には多くの違いがみられます。日本では普通のことが中国では普通ではなかったり、その逆もしばしば。その違いを理解しておかないと、マナーに違反して中国の人に悪い印象を与えてしまうかもしれません。ここでは中国で守るべきマナーを7つご紹介しましょう。とくに日本との違いが大きい食事マナーについてもご紹介しますよ。中国へ行く際は是非参考にしてくださいね。
中国で守るべきマナー①炭水化物は最初に注文しない
最初にご紹介する中国で守るべきマナーは、「炭水化物は最初に注文しない」です。1人あるいは数人で定食屋などに行くような時は、この場合に当てはまりません。これは宴会や接待の席で守るべきマナーの1つ。
炒飯や焼きそばなどの炭水化物メニューは注文の打ち止めを意味します。つまり食事の中では一番最後に来るべきメニューなんです。最初に炒飯などの炭水化物を注文しないよう、宴会ではくれぐれも気を付けましょう。
中国で守るべきマナー②肉や魚の骨は皿ではなくテーブルの上に
次にご紹介するマナーは、「肉や魚の骨は皿ではなくテーブルの上に」です。中国の人は骨付き肉が大好き。魚も丸々一匹煮たり揚げたりする料理を多く見かけます。でもそうした料理を食べた後に残った骨は、皿の上に戻してはいけません。
日本では行儀が悪いと言われそうですが、テーブルの上あるいは下へ捨てましょう。中国の人にとってそれらの骨はすでにゴミ。食べるべきものではないので皿の上には戻さないんです。食事中の紙屑も同じようにテーブルの上か下へ捨てましょう。
中国で守るべきマナー③接待や宴会の食事は食べきらない
次にご紹介するマナーは、「接待や宴会の食事は食べきらない」です。中国では接待を受ける相手が食べきれないほどの料理を出すのが礼儀とされています。つまり接待や宴会で食事を食べきってしまったら、もてなしてくれた相手のメンツを潰してしまうのです。
中国では何よりもメンツを大事にしますから、くれぐれも食事を食べきらないよう注意しましょう。悪い印象を与えてしまいかねませんよ。
中国で守るべきマナー④割り勘はNG
次にご紹介するマナーは、「割り勘はNG」です。最近、中国でも割り勘が普及してきましたがまだまだ根付くまでには至りません。基本的に中国では割り勘はNG。食事に誘った方が相手の分もおごるのが礼儀です。
ただおごられた方はそのままではいけません。次回の食事に誘い、今度は相手におごり返さねばなりません。最初は日本との違いに慣れませんが、郷に入っては郷に従えですよ。
中国で守るべきマナー⑤もてなしには十分なお礼を
次にご紹介するマナーは、「もてなしには十分なお礼を」です。中国の人は対等ということに非常にこだわります。自分がしてあげたことには、確実に見返りを求めます。それが中国の礼儀でありマナーの基本にあるのです。つまりもてなしを受けたからには返さなければなりません。中国ではそれが礼儀。
そのため接待や宴会に呼ばれたら、必ず十分過ぎるほどの手土産を持っていきましょう。ポイントは、見た目が大きいものを選ぶこと。値段は安くてもかまいません。プレゼントは見た目重視ですよ。
中国で守るべきマナー⑥褒める時はその人の身内を褒めよう
次にご紹介するマナーは、「褒める時はその人の身内を褒めよう」です。褒められれば日本人も中国人も嬉しいのは同じ。でも中国人は自分自身が褒められる以上に、自分の兄弟や両親、配偶者や子供など身内が褒められるのを喜びます。
ですから奥さんの手料理が美味しい、子供が可愛いなど、その人の身内をとくに褒めてあげてください。ただ相手の妻や彼女の容姿を褒めるのはタブー。気があるのではないかと誤解を招くきっかけになってしまいますよ。
中国で守るべきマナー⑦歴史や政治の話はタブー
最後にご紹介するマナーは、「歴史や政治の話はタブー」です。中国の人といろいろな話をするのはとても楽しいもの。中国の文化や習慣についていろいろ教えてもらうこともできますし、日本との違いについての理解も深まります。
ただお互いの歴史や政治についての話をするのは避けましょう。両国の歴史認識には違いがありますし、それまでの楽しい雰囲気がぶち壊しになるかもしれません。中国の人と話す話題としてはおすすめしません。
中国のマナーを守って楽しい時間を過ごそう!
ここでは中国で守るべきマナーを7つご紹介しましたが、いかがでしたか?最初は日本との違いに戸惑うことも多いでしょう。でも、そのうち慣れますので安心してくださいね。中国にも良い人はたくさんいますから、いろいろな人と交流して楽しい時間を過ごしましょう。