1:ベトナム物価について
物価をドンの推移からみてみよう!
ベトナムの物価についてはいろいろな検証の仕方がありますが、一番理論的なのはベトナムの通貨ドンの推移と、消費者物価指数で比較してみることです。それではまずは通貨から見ていきましょう。ベトナム通貨ドンと日本円を比較してみると1円が約210ベトナムドンです。単位が大きくてややこしいですが約210倍するとベトナムドンになります。過去約10年間はどうでしょうか?2010年は平均218ベトナムドン、2015年は181ベトナムドンでした。よって円に対して若干ではありますがドン安になっているので物価が安いということが言えます。次に消費者物価指数で比較してみましょう。ベトナムの2010年の消費者物価指数は167でした。2018年は266まで上昇しています。物価指数でみると1.6倍も上がっています。通貨でみるよりも物価指数で比較するほうがより物価の変化を顕著に表しているのでベトナムの物価が年々上がってきていると言えます。ちなみに日本と比較してみると、日本の物価指数は2000年は99、2018年は101でそんなに増えていないですし、なんとベトナムよりも低い数値です。
2:ベトナムの物価について ホテル編
ベトナムのホテルの物価は?
ここからはいろいろな分野で日本の価格と比較できるジャンルで検証していきます。まずはホテルで比較してみましょう。日本にもベトナムにもあるホテルで比較してみます。1つ目のホテルはシェラトンです。ベトナムにはシャラトンハノイがあります。時期にもよりますが宿泊料金は一泊30,000円くらいです。もう1つはホテルニッコーです。こちらは14,000くらいです。日本の場合はどうでしょうか?ディズニーランドにあるシェラトンは一泊30,000円、ホテルニッコーはお台場にありますが1泊20,000円位です。こちらは日本のほうが高いです。結果、決してベトナムの高級ホテルの宿泊料金はとても安いというわけではないので物価が高いと言えます。
シェラトン、ニッコー
3:ベトナムの物価について ラーメン編
ラーメンの物価は?
ラーメンはどうでしょうか?日本とベトナム両方にあるラーメン店で田所商店という味噌ラーメン専門店があります。両店にある北海道みそらーめんですが日本では税込で760円、ベトナムでは約730円です。これから言えることは一概ではありませんがラーメン店の物価は日本とそんなにも変わらないです。田所商店の他にもタイやシンガポールと同様に年々日本のラーメン店が新規進出してきているのでベトナムがどんどん経済成長していることの裏付けでもあります。味も日本と変わらないので見かけたらぜひ試してみてくださいね。
4:ベトナムの物価について しゃぶしゃぶ編
しゃぶしゃぶの物価は?
しゃぶしゃぶ店ではどうでしょうか?ここではベトナムと日本、両方にお店があるしゃぶしゃぶ食べ放題店、モーモーパラダイスで比較してみましょう。コースは完全に一緒というわけではありませんが、それぞれのスタンダートコースの価格はベトナムが約1700円、日本が2500円となりベトナムの方が安いと言えます。
5:ベトナムの物価について マンション家賃について 格安編
格安マンションの家賃(物価)は?
続いて比較してみるのはマンションの家賃についてです。日本人がベトナムやタイ、インドネシアといった東南アジアに駐在する場合、セキュリティの関係から日本からみたらハイクラスなマンションに住むのが一般的です。ハイクラスの中でも一般的な家賃のマンションとものすごく高い家賃の高級マンションがあります。まずは一般的なマンションの家賃についてです。家族で住めるという条件で2LDK-3LDKの家賃相場で比較してみます。ベトナムの場合は100,000~120,000の家賃が相場です。この家賃であればハノイやホーチミンといった都会エリアの高層マンションに住むことができます。同じ家賃で都内で高層マンションだとどうでしょうか?ちょっと探すのが難しそうですね
6:ベトナムの物価について マンション家賃 高級編
高級マンションの家賃(物価)は?
高級マンションの家賃ではどうでしょうか?ハノイ、ホーチミンといった都会エリアでは300,000~500,000円の家賃を払えば高級マンションに住むことができます。立地は一般家賃の高層マンションと変わりませんが、ネームバリューだったり、施設のレベルが変わってきます。日本の場合、都内で超高級マンションに住もうとするとこれくらいの金額でもありますが、もっと高い家賃だと3桁の家賃もあるので、やはりマンションの家賃はベトナムの家賃のほうが安いと言えます。日本では住めない高級マンションにこれくらいの家賃で住めて、なおかつ大体家賃は会社が支払をするので駐在員の特権と言えますね。
7:ベトナムの物価について 日本人駐在員平均給与編
ベトナムで働く日本人の給与はどれくらい?
これも勤めている業種や役職によって給与は変わってくるので比較できませんが、英金融大手HSBCが2017年に調べたデータによるとベトナムで駐在している日本人を含む外国人の平均年収は約990万という調査結果があります。これは日本でいうと一般企業の部長から役員クラスの年収なので高いと言えます。ベトナムの消費者物価指数の上昇に合わせて給与も増えていっているということが言えます。
8:ベトナムの物価について ベトナム人平均給与編
ベトナム人の平均給与はどれくらい?
ベトナム人の平均年収は工場のワーカクラスでボーナス込で50万、大卒で70万、管理職で150-200万といったところです。よって日本人を含む外国人との給与の差は当然ではありますが大きいと言えます。これくらいの金額でベトナム人の人達は家を買ったり、借りたり、バイクを買ったりすることができるので物価は安そうですが、年々最低賃金が上がってきていること、消費者物価指数が上がってきていることを考慮すると決して物価が安いとは言えません。
9:ベトナムの物価について ゴルフ編
ベトナムのゴルフの物価について
東南アジアに行く日本人旅行者や駐在員者にとってやめられないのがゴルフです。年中温暖な気候であるベトナムをはじめとする東南アジア各国にはたくさんのゴルフ場があります。ベトナムのゴルフ場の価格はどうでしょうか?ハノイのゴルフ場の相場はだいたい7,000円から10,000円程度です。日本の都内行くことができるゴルフ場は土日の場合、10,000円以上は確実に超えてきます。ベトナムの場合はハノイやホーチミンから1時間圏内にあり、且つ1人に1人キャディーがつくことを考えれば、ゴルフの物価は日本と比較すればかなり安いと言えます。
10:ベトナム観光スポット フエの建造物群
フエの建造物群 について
ここからはベトナムのおすすめ観光スポットについてご紹介します。ベトナムには以外にも多くの世界遺産があるので世界遺産を中心にご紹介します。まずはベトナムで一番最初1993年に世界遺産に登録されたフエの建造物群についてです。フエというのは1800年から1900年半ばまで約150年間続いたベトナムの最後の王朝であるグエン朝の王都です。歴史的建造物や歴代の皇帝の帝陵が残っているフエはベトナムの京都と呼ばれている趣がある場所です。フエの場所はベトナムの中部エリアの都市ダナンにあります。観光の注意点として肌の露出が多い服装はNGになっているので注意してください。
11:ベトナム観光スポット 古都ホイアン
古都ホイアンについて
続いてご紹介する世界遺産は古都ホイアンです。ホイアンは1999年に世界遺産に登録された場所です。ホイアンの場所はダナンから約30kmの場所にあります。チャイナタウンを中心に古い建築が残っておりホイアンの古い町並みとして世界遺産に登録されています。1500年から1600年にかけて、日本やインド、中国などとの貿易が栄えた街で昔の時代にタイムスリップしたかのような風情がある街並みを堪能することができます。ホイアンにはフォーシーズンズホテルやアナンタラといった高級ホテルもあるので滞在することも可能です。
12:ベトナム観光スポット ミーソン聖域
ミーソン聖域について
ミーソン聖域は古都ホイアンと同じ1999年に世界遺産に登録された場所です。ミーソン聖域はベトナム中部のクアンナム省にあります。この地域はかつてのチャンパ王国があった場所です。チャンパ王国とは190年から1800年代まで長く栄えた時代なので聖域と呼ばれています。写真のような遺跡がいたるところに点在しており、今日現在もまだ発掘中なのでこれからも歴史的発見が期待される世界遺産です。場所はホイアンから40km進んだところにあるのでホイアンに行く際に一緒に見ることをおすすめします。
13:ベトナム観光スポット ハノイのタンロン皇城の中心区域
ハノイのタンロン皇城の中心区域について
ハノイのタンロン皇城の中心区域、通称タンロン遺跡は2010年に世界遺産に登録された比較的新しい世界遺産です。2003年からハノイで発掘された遺跡でタンロンというのはハノイの旧称です。1000年から1800年代までベトナムの王朝がハノイにあったことから各王朝の遺跡が重なっているのが特徴でベトナムの歴史を研究するのに重要な場所になっています。ハノイにあることから気軽にいける世界遺産としておすすめの観光スポットです。
14:ベトナム観光スポット 胡朝の城塞
胡朝の城塞 について
胡朝の城塞は2011年に世界遺産に登録された場所です。胡朝の城塞は他の遺跡と比べるとマイナー感がありますがこれでも立派な世界遺産で人があまりいないので穴場スポットです。胡朝は1400年代にベトナム北部のタインホア省で栄えた場所です。現在では写真の要塞くらいしか残っていないのですが当時は約7mの高さの壁が約900mも築かれていたそうです。胡朝の城塞は周囲が田舎なので自然豊かな風景を堪能することができます。
15:ベトナム観光スポット ハロン湾
ハロン湾について
ハロン湾は世界遺産としてもそうですがベトナムの観光スポットとしても有名な場所です。ハロン湾は1994年に世界遺産に登録された場所でベトナム旅行の代名詞にもなっています。ハロン湾には大きい岩から小さい岩まで約3000あり、島が点在していることから写真のような幻想的な風景になっています。ハロン湾へはハノイ市内から現地ツアーで日帰りで行くことができるので是非足を運んでみて下さい!
16:ベトナム観光スポット フォンニャケバン国立公園
フォンニャケバン国立公園について
フォンニャケバン国立公園は2003年に世界遺産に登録された場所です。フォンニャケバン国立公園には世界で一番美しいと呼ばれている洞窟があり世界中から観光客が訪れています。フォンニャケバン国立公園には大小約300の洞窟があるとされていますが、観光客が実際に入れるのはフォンニャ洞窟とティエンソン洞窟の2つになります。洞窟へは船で行ったり、約500段の階段を上ったりと、山の中を冒険しているような感じで一生の思い出になること間違いなしです。フォンニャケバン国立公園に行くには近くになるドンホイという街に宿泊、現地ツアーを利用して行くのがおすすめです。
17:ベトナム観光スポット チャンアンの景観関連遺産
チャンアンの景観関連遺産について
最後にご紹介する世界遺産はチャンアンの景観関連遺産です。チャンアンの景観関連遺産は2014年に世界遺産に登録されたベトナムで最も新しい世界遺産です。チャンアンの景観関連遺産は東南アジアで初めての複合世界遺産でニンビン省から古都ホアルーに至るまでにある人類活動の痕跡や、地形などが含まれています。自力でこの世界遺産を見学するのは難しいので地元の歴史をよくわかっているガイドがついた現地ツアーで行かれることをおすすめします。
18:ベトナム観光スポット ベンタイン市場
ベンタイン市場について
ここまでベトナムにある世界遺産を紹介させていただきましたが最後に2箇所、ホーチミンにあるおすすめ観光スポットを紹介します。1つ目は観光スポットの定番ベンタイン市場です。ベンタイン市場は朝から夜までオープンしている市場で朝は6時から夜は11時までやっています。ベンタイン市場には朝、昼、夜と違う顔があるのでいつ訪れても面白い場所です。ベンタイン市場には食品から雑貨、アクセサリー、衣類までいたるものが販売されており、地元の人から観光客までたくさんの人が訪れています。ベンタイン市場で気を付けたいことは言われた金額で買わないことです。お店の人達は旅行者とわかるとふっかけた値段を言ってくるので必ず交渉しましょう。交渉次第では最初に言われた金額の半額で購入できることもまれなので根気よく交渉しましょう!ベンタイン市場にはローカルレストランがたくさんあるのでベトナム料理をお得に食べることができます。一日中いても飽きない場所なのでぜひ足を運んでみて下さいね。
19:ベトナム観光スポット サイゴン大教会
サイゴン大教会について
サイゴン大教会は別名聖母マリア教会を呼ばれています。1800年末に作られたレンガ作りの教会でホーチミンの象徴的な建物で多くの観光客が必ず足を運んでいる場所です。サイゴン教会周辺には週末になるとウェディングドレスとタキシードを着たベトナム人の方達が結婚式の写真を撮りにきており賑やかです。サイゴン大教会へは市民劇場から徒歩5分の場所にあります。
最後に
ここまでベトナムの物価と世界遺産を中心とした観光スポットをご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?ベトナムの物価は消費者物価指数でみてみると年々上昇しているので高くなっているといえますが、ラーメンやしゃぶしゃぶなどの飲食や、ホテル代、家賃を日本と比較してみるとホテルが同等位で他は日本よりも安いので日本人からみると物価は安いということになります。単位が大きすぎて最初はとまどいますが、なれてくればドンを円に換算できるようになるので常に日本円に換算して考える癖をつけましょう。またベトナムにはたくさんの世界遺産があることをお分かりいただけたと思います。ベトナム国内の世界遺産を周遊するだけでも十分ベトナム旅行を満喫することができます。日本からベトナムへはハノイ、ホーチミンともに東京から直行便が就航しているので簡単に行くことができます。これからまだまだ成長していくベトナムは魅力がたくさんあるのでぜひ足を運んでみてください。ベトナムに行かれる際に今回の記事を参考にしていただければ幸いです!