// FourM
Rsgbjf3pgyemfj9otstg

台湾

CATEGORY | 台湾

台湾への旅の前に観ておきたい映画2018年版!有名作品おすすめ8選

2024.02.25

旅行前、渡航先の映画を観てみると、急にその国の文化や景色に親しみと興味がわきませんか?台湾映画は時代を映したものから現在の若者の恋愛まで心の内面を表現したものが多く、台湾をとても身近に感じさせてくれます。今回はそんな台湾のおすすめ映画をご紹介したいと思います。

  1. 台湾の映画事情
  2. 台湾旅行の前に観ておきたいおすすめ映画はこれ!1・海角七号 君想う、国境の南
  3. 台湾旅行の前に観ておきたいおすすめ映画はこれ!2・KANO 1931海の向こうの甲子園
  4. 台湾旅行の前に観ておきたいおすすめ映画はこれ!3・湾生回家
  5. 台湾旅行の前に観ておきたいおすすめ映画はこれ!4・悲情城市
  6. 台湾旅行の前に観ておきたいおすすめ映画はこれ!5・ヤンヤン夏の思い出
  7. 台湾旅行の前に観ておきたいおすすめ映画はこれ!6・ママは日本に嫁に行っちゃダメだと言うけれど
  8. 台湾旅行の前に観ておきたいおすすめ映画はこれ!7・モンガに散る
  9. 台湾旅行の前に観ておきたいおすすめ映画はこれ!8・台北に舞う雪
  10. まとめ
台湾映画というと、恋愛映画、日本統治時代前後を描いた時代映画、ジェンダーを取り扱った物が多く、推理サスペンスやホラームービーなどは極端に少なくなっています。とくに台湾の人々の心の細かな動きや内面を映しだす脚本や技巧は素晴らしく、見ごたえのある作品が多い台湾映画には根強いファンが日本にも多いのが特徴です。
日本統治下時代と現代のラブストーリーが交差してゆく「海角七号 君思う、国境の南」。2008年に制作されたこの映画はタイタニックの次に台湾でヒットした映画として有名です。
日本と台湾の歴史と絆を描いているこの映画は、脚本が丁寧に作られており、過去と現代が複雑に交錯する中でも分かりやすくストーリーが入ってきます。 台湾海岸線の街の美しい映像と本人役をして出演しているシンガーソングライターの中孝介他日本人俳優陣の活躍も見どころのひとつ。
ロケ地の多くは今は有名な観光地となっていて、ロケ地巡りが楽しい映画です。お気に入りの映画で見た景色を実際に現地で目の前に感じることが出来るのは本当に嬉しいですね!
7億円の製作費をかけ制作された高校野球映画「KANO 海の向こうの甲子園」。台湾では3か月以上のロングヒットとなり、日本公開時にも満席が続き大好評の映画でした。
「KANO」は日本統治時代の台湾から甲子園に出場し、台湾人(漢人)日本人、台湾先住民による混合チームで決勝まで勝ち進んだ嘉義農林学校野球部の略称で、1931年の有名な実話をもとにして作られました。 日本統治時代にあった差別問題なども含んでおり考えさせられる内容ではあるのですが、なんといっても感動するのは、民族による差別をすることなく、労働者と同じ目線に立ち事業や監督業に身を投じた2人の日本人「八田與一」と「近藤兵太郎」と球児の関係です。
障害を乗り越えようやく辿り着いた日本の甲子園で、球児が受ける差別。それを、監督役を演じた永瀬正敏が一喝して治めるシーンは球児と台湾への愛が感じられて涙が止まりませんでした。
台湾に旅行されると、親日家が多いことに気が付くと思います。その理由が、この映画をみると少し理解できるような気がします。
既にご紹介した「KANO 海の向こうの甲子園」と同じく、日本と台湾の関係性を知ることが出来る映画です。 映画タイトルの「湾生」は台湾生まれ、「回家」は家に帰る、という意味です。つまり湾生回家は、台湾生まれの日本人が家(台湾)に帰るという意味を持っています。
日本統治下の台湾で生まれた湾生の日本人は、敗戦後にその殆どが強制送還されています。日本人でありながら、台湾で生まれ台湾で育ち台湾で結婚して湾生の子供を持つ。そんな湾生が日本に帰国して欠けてしまった自分のアイデンティティーを台湾に探しに戻るというドキュメンタリーです。
筆者の周辺にも湾生のお年寄りが何人かいますが、その数は当然ながら徐々に減っていくのみとなっています。語り合う相手もいない、捨てきれない望郷の思いに胸が詰まる、変わりゆく時代を考えさせられる映画です。
1989年に制作された台湾映画で、台湾近郊の街「九份」が舞台となっており観光地として九份を一躍有名にしたのはこの映画と言われています。日本が敗戦となり、日本統治が終わった1945年から中華民国建国までの4年間の台湾を、台湾人の林家の家族の姿を通して描いた静かな歴史の物語、それが悲情城市です。
4人兄弟の耳の聞こえない4男が主軸となり物語が進んでいきますが、複雑な歴史が背景となり登場人物も多いためつい何度も見直してしまいます。ハリウッド映画のようなスピード感や緊張感、スリルもありません。ただただ淡々と当時の台湾の姿を映し出していく、そんなドキュメンタリーのような時代映画となっています。
また、この映画は耳の聞こえない4男をトニーレオンが演じて話題になったことでも有名です。
第53回のカンヌ映画祭で監督賞を受賞した「ヤンヤン夏の思い出」。台湾の巨匠エドワード・ヤン監督が、自分の子供時代を投影した名作と言われています。
台北の高級マンションで暮らす5人家族のヤンヤン。会社員の父と母、優秀な姉、祖母、そしてヤンヤンという極めて平凡的な一家のひと夏の切ない時間を切り取ったヒューマンドラマです。 家族1人1人の心の機微にスポットをあて、生と死、大人と子供、複雑さとシンプル、などを対比的に映し出し、現在の台湾の暮らしや人々の心の動きを滑らかに観せてくれる、そんな心に染みる映画です。
また日本人のビジネスマン役で、個性派俳優のイッセー尾形が出演しているシーンも日本人にとってはみどころのひとつです。
台湾女子と日本男子の間で起こった、真実のキュートなラブストーリーがこちら「ママは日本にへ嫁に行っちゃダメだと言うけれど」。
フェイスブックで知り合った日本男子モギサンと台湾女子のリンちゃん。リンちゃんが立ち上げたフェイスブックページが話題となり、2017年に映画化されました。 正直、恋愛ストーリーとしてはラブラブな現実のお話しをベースにしているので、波乱もなく、山も谷もあまりありません。ただただ可愛い2人の姿を微笑ましく見る、そんな映画です。ママが反対していると言ってもそこまでの大きな壁ではなく、すでに現実の2人も結婚しています。
可愛らしい2人の国際恋愛を見ていると、いますぐに台湾に行ってその空気を吸いたくなる!そんな幸せな映画です。主人公リンちゃんの衣装がとっても可愛らしくて見逃せませんよ!
台北の歓楽街、モンガに引っ越してきた主人公の孤独な青年モスキートが、不良グループの仲間となり初めての青春を謳歌しながら成長していくストーリーです。
恋愛や友情、家族についても考えさせられ、台湾マフィアなども出てくるのですが日本の任侠映画のようなドンパチメインでは無く男子5人の青春映画となっています。映像からは台湾の学校生活などを垣間見ることができるのも魅力ですが、やはり何と言っても見どころは台湾の歓楽街を舞台に繰り広げられる若い俳優陣の友情シーンでしょう。
また台湾マフィアと中国マフィアの関係なども、私はこの映画を見るまではあまり知らなかったので新鮮でした。そしてこの映画をみたら、鶏のもも肉が食べたくなること請け合い!現地では有名となっているロケ地巡りも楽しいですね。
「故郷の香り」や「山の郵便配達」で有名なフォ・ジェンチイ監督の撮ったラブストーリー「台北に舞う雪」。 台湾、日本、中国、香港の共同制作の映画となっていて、東京映画祭にも正式出品されています。
ストーリーは、声の出なくなった新人歌手「メイ(トン・ヤオ)」が、台湾北部の田舎町「菁桐」に台北から失踪して逃げてくるところから始まります。メイが菁桐で出会った天涯孤独の青年が「モウ(チェン・ボーリン)」。「台北に雪が降ったら母親が帰ってくる」と信じているモウとメイが台湾の美しい田舎の景色の中で恋に落ちるというラブストーリーなのですが、最後は台北と菁桐で別れてしまう2人。
結末はどうなるのでしょう?台北に雪は降るのでしょうか?実際に是非見て、癒されて頂きたい映画です。深く考えさせられるような問題提起もなく、美しい台湾の映像と可愛く若い俳優陣、悪い人も全く出てきません。のんびりと旅の支度を整えながら、ゆったりと観られる、そんな台湾映画が「台北に舞う雪」です。
いかがでしたか?お気に入りの映画を見つけたら、ロケ地巡りをしてみるのも楽しい映画旅。目の前にある景色と映画のワンシーンが重なって、素敵な思い出がひとつ増えそうですね。次の台湾旅行の前には是非台湾映画をお楽しみください!
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://www.instagram.com/p/Bma8oOyBV35/?hl=ja&tagged=%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E6%98%A0%E7%94%BB