ベトナムの水上人形劇とは
ベトナムの水上人形劇とは、首都ハノイが発祥の地と言われるベトナムの伝統芸能です。劇場の中では伝統楽器の生演奏が行われ、その音色に合わせて人形たちが様々なストーリーを演じます。濁った水は地面に見立てられ、人形たちはその上で色々な動きを行い、観客たちを楽しませてくれます。
劇の内容はベトナムの神話や伝説、民話などを題材にしたものです。1つのストーリーで約2~3分で、短いお話がテンポよく展開されます。人形のコミカルな動きがかわいらしく観光客からも大人気で、ベトナムに行ったら必見の観光スポットです。
ベトナムの水上人形劇の仕組み
ベトナムの水上人形劇の仕組みはどうなっているのか、気になりますよね?実はこの人形たちの後ろにあるスダレの裏に人形を操る人が隠れているそうです。人形は長いサオの先に付いているので、操者はサオを持ちながら糸を使って人形の腕や首を動かしているんです。当然下半身は水につかっていますので、かなり大変ですよね。
人形を操る技術は大変難しく、かつては門外不出の秘伝として世襲制だったとか。現在でも技の取得は難しく、人形の簡単な動きで1年間、複雑な動きでは5年間も練習が必要となるそうです。劇の最後には操者がスダレの後ろから出てきてくれますので、盛大な拍手で迎えてあげてくださいね。
ベトナムの水上人形劇の見どころ
見どころ①人形のユーモラスな動き
ベトナムの水上人形劇の見どころ1つ目は、「人形たちのユーモラスな動き」です。高い技術に裏付けされているため、人形たちは本当に細かいところまで繊細でコミカルに動きます。この人形の動きによって、ベトナム語が分からなくても何となくストーリーが分かり、時には笑えたり時にはぞっとしたり、目が離せない魅力があります。
見どころ②民族楽器の生演奏
ベトナムの水上人形劇の見どころ2つ目は、「民族楽器の生演奏」です。実は舞台の横には白いアオザイを着た楽器演奏者たちがいるんです。劇の効果音はすべてこの演奏者たちの生演奏によるものなので、臨場感あふれる展開を楽しむことができるんです。人形たちの動きと一体になった演出は、さすが生演奏ならではのものですよ!
見どころ③水しぶき
ベトナムの水上人形劇の見どころ3つ目は、人形たちの動きによる「水しぶき」です。劇ではストーリーに合わせて人形たちは自由自在に動きます。中には非常に激しい動きをして大きな水しぶきが飛ぶことも。この水しぶきは水上劇ならではですよね。水しぶきがストーリーの演出にも上手に使われているので、ぜひその点にも注目して見てみてください。
ベトナムの水上人形劇はここで見よう
ベトナムの水上人形劇はどこで見るのが良いでしょうか?1番のおすすめはハノイにある「タンロン水上人形劇場」です。ハノイの観光の中心部「ホアンキエム湖」のそばにあり、1956年にホー・チ・ミン元国家主席によって建てられた劇場です。中には水上人形劇に出てきた人形や人形に関する書籍などがある売店があり、お土産を買うこともできます。連日満員の大人気スポットでチケットは早めに予約がおすすめです。
続いてのおすすめはホーチミンにある「ゴールデンドラゴン水上人形劇場(別名ロンヴァン水上人形劇場)」です。こちらは若者を中心に運営されているのでダイナミックなパフォーマンスが人気です。観光名所「統一会堂」からすぐ近くにあります。こちらのチケットも大人気なので、早めに予約・購入しておくのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?ベトナムの水上人形劇についてご紹介しました。水上人形劇を鑑賞することで、ベトナムらしさを感じられて楽しい時間を過ごすことができそうですね。ベトナムに旅行に行く際には、ぜひ現地の臨場感を味わってみてくださいね!