韓国の美術館案内
日本のお隣の国、韓国にも美術館や博物館がたくさんあります。その中でも2018年注目の美術館の展覧会を特集してお届けしたいと思っています。
【1】国立現代美術館~韓国を代表する美術館。~
ソウルのみならず、韓国を代表する美術館です。特に、徳寿宮(トクスグン)館(徳寿宮美術館) は、建物自体もなかなかしゃれたものになっています。2013年には、果川(クァチョン)市にある果川本館、そして、徳寿宮館、さらに3番目の美術館として、徳寿宮の隣にソウル館がオープン。2018年の今後の展覧スケジュールは以下の通りとなっています。
今後の展覧会一覧
10月18日~ 「文明:今、私たちが生きる方法」 11月15日~ 「帝国の夕暮れ、近代の黎明、近代転換期宮中絵画」となっています。
こちらは、ソウル本館。
アクセス
【果川本館】大公園(テコンウォン)駅から徒歩20分
※果川館、徳寿宮館、ソウル館を巡る無料シャトルバスあり。
【2】韓国3大芸術祭、ソウル・メディアシティ・ビエンナーレ。ソウル市立美術館!
ソウル・メディアシティ・ビエンナーレが9月より開催されます。後述する「釜山ビエンナーレ」「光州ビエンナーレ」とほぼ同時開催です。新たな美術に挑む展覧会は楽しみですね。2018年9月6日(木)~11月18日(日)までの開催。
アクセス
地下鉄2号線市庁駅より徒歩5分。
【3】韓国の現代・古美術を見るのにおすすめ!サムスン美術館「リウム」
サムスン美術館「リウム」は、約4500坪の敷地に1万5000点の収蔵品を誇ります。サムスングループの歴代会長は、古美術品や現代美術品の収集に努め、その集大成ともいえる美術館です。韓国古美術と世界各国の美術の融合は見ものです。
アクセス
漢江鎮(ハンジンガン)駅1番出口より徒歩6分。
【4】現代美術を見よう!アート・ソンジェセンター
韓国現代アートがおすすめの私設美術館。時折、海外アーティストの展示も行われ、演劇など、美術の枠にとらわれない芸術を追い続けています。
アクセス
地下鉄安国駅から徒歩10分。
【5】都会の喧騒を忘れて・・・ソウル市立美術館
市民参加型の新しい試みを行う、都会のオアシス的美術館。地下2階から地上3階のうち、常設展は無料。ミュージアムショップも充実し、都会の喧騒を忘れたい市民が訪れる落ち着いた雰囲気の美術館です。
アクセス
地下鉄2号線市庁駅下車、徒歩5分。
【6】Gana art center(ガナアートセンター)
オブジェや写真の展示を行っている美術館。現代美術の最先端を見ることができます。最新鋭の音響設備もあり、コンサートなどもやっています。
【7】釜山現代美術館
今年6月にオープンしたばかりの今イチオシの釜山の現代美術スポット。旧韓国銀行釜山支店とともに「釜山ビエンナーレ」の会場に指定されています。「Divided We Stand」をテーマに、2018年は11月11日まで行われます。
今回、釜山ビエンナーレではアーティスティック・ディレクターとキュレーターを公募で選出。今年2月には、パリを拠点に活動するインディペンデント・キュレーターのクリスティーナ・リクペロがアーティスティック・ディレクターに、ベルリン芸術大学教授のヨルグ・ヘイザーがキュレーターとして選ばれている。 「Divided we Stand」をテーマにする今回は、世界各国から約60組のアーティストが参加。「Divided We Stand」というタイトルについて、ビエンナーレ側は「無条件の楽観主義や、未来へのロマンチックな期待について言及するものではありません。 しかし同時に、終末論的でもない。現実を見つめ、地域的な分断が生み出した見えないスポットに目を向けるという決意表明でもあります」とコメント。60組という数字はリクペロとヘイザーによって提案されたもので、近年増えつつある大規模な芸術祭(多くのアーティスト、多くの会場、多くのテーマ)を避ける意図があるという。
「釜山ビエンナーレ」概要