まだまだ人気の『コードギアス 反逆のルルーシュ』
『コードギアス』とは
『コードギアス 反逆のルルーシュ』および『コードギアス 反逆のルルーシュR2』(以下『コードギアス』)は2006年に放映されてから10年以上経つ今も人気を失わず続編が作られているアニメです。
ブリタニア帝国という架空の王国の占領国となった日本を舞台に、幼馴染であるルルーシュとスザクというそれぞれ異なった立場と思想の少年二人が中心に巻き起こる物語です。
ガンダムシリーズのようなロボットアニメかと思いきや、「ギアス」という特殊能力、政治的駆け引きや登場人物たちの人間関係、印象的な名言、台詞など、見どころの多いアニメです。
「コードギアス」屈指の人気キャラ、ジェレミア・ゴットバルト
初登場時はジェレミア・ゴットバルトはルルーシュ達の敵だった
『純血派』とは「ブリタニア軍はブリタニア人のみで構成すべき」と考えているブリタニア人の集団の総称です。その一派のリーダーであり、辺境伯という爵位も持った「ジェレミア・ゴットバルト」はエリート中のエリートブリタニア軍人。架空の機動兵器「ナイトメア」の操縦技術にも長けている優秀な人物でした。
ジェレミア・ゴットバルトはエリア11の総督クロヴィス皇子がルルーシュによって暗殺されてしまったため、一時的に代理執政官を務めることになります。
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ジェレミア・ゴットバルトは野心家だが、ブリタニア皇族への忠誠と敬愛が深い人物
自分の実力と立場に自信があるのか、横柄で傲慢な態度に見えるジェレミア・ゴットバルト。また、イレブン(コードギアスでは日本人はイレブンと呼ばれているため、以下イレブン)への差別的発言が多く見られるため、初めは彼に良い印象を持たないと思います。しかし、クロヴィス皇子の死を悼み、TVで放映されたクロヴィス皇子の追悼番組を観て、「良い出来だった」という台詞が出てくるなど、皇族への敬愛は深いようです。
全力で逃がしたために「コードギアス」本編で通称『オレンジ』と呼ばれるように!
通称『オレンジ事件』が残念なジェレミア・ゴットバルトの不幸な運命の始まりだった!
クロヴィス皇子の葬儀に姿を現すであろうテロリスト、ゼロを自ら打ち取ってみせると自身満々だったジェレミア・ゴットバルト。しかし、「絶対順守」の力を持つゼロのギアスによって、ゼロと黒の騎士団、クロヴィス皇子殺害容疑で捕らわれていた枢木スザクも自らの意思と反して、『全力で』見逃してしまいます。
また、この時にゼロより投げかけられた「いいのか、公表するぞ。オレンジを。私が死んだら公開されることになっている。いいのか公開しても。」という台詞から「ゼロに弱みを握られているのではないか」というあらぬ疑いが生まれ、『オレンジ』という忌むべき名前で呼ばれるようになってしまいます。
『全力を挙げてやつらを見逃すんだ!!』数々の名言の始まり
当時、『全力で~するんだ!』という台詞は放映の翌日からすぐに流行っていた覚えがあります。とても使いやすく、応用も利く台詞なので私も多用していました。しかし、これはジェレミア・ゴットバルトの数々の名言、名台詞の始まりでしかなかったのです…!
『オレンジ事件』のせいで階級が3つ下がってしまう…
ゼロを目の敵にするようになったジェレミア・ゴットバルト
クロヴィス皇子の葬儀での出来事は『オレンジ事件』と呼ばれ、テロリストと皇子殺害の容疑者を逃がすという大失態を犯したジェレミア・ゴットバルトは処罰として軍での階級が3つも下がってしまいます。
エリート街道をひた走っていたジェレミアのプライドは大きく傷つけられ、覚えのない罪を責められる屈辱を味わうことになりました。
その怒りは全てゼロへと向けられることとなります。
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『オレンジ事件』のせいで、ジェレミア・ゴットバルトは『純血派』から粛清されかける
キューエル卿から罠にかけられてしまう
キューエル卿は新総督の着任前に純血派の保身を図ろうと、ジェレミアを粛清しようとします。キューエル卿は忠実なジェレミアの部下でした。しかし、彼ですら「オレンジ」とジェレミアを呼び、殺そうとするのです。「ゼロが出現した」という嘘の情報を与え、罠にかけられたジェレミア。かつての部下たちに取り囲まれ、絶対絶命のピンチに陥ります。
ジェレミア・ゴットバルトは枢木スザクによって命を救われた
「私を助ける?枢木スザクが?」
イレブンを嫌っているジェレミアにとって、名誉ブリタニア人といえども枢木スザクのことは快く思っていませんでした。
しかし、身を挺して自分を救ったスザクに対してジェレミアは驚き、困惑した台詞をつぶやきます。こうして、ジェレミアは命を救われることとなりましたが、ゼロを倒し、オレンジ事件での汚名を晴らすことはできませんでした。
「コードギアス」中盤戦、ナリタの戦いで紅蓮弐式に敗れる!
「こんな所でどうやって汚名を晴らせというのだ!」
すっかり失脚してしまったジェレミア・ゴットバルトは、ナリタでの戦闘では前線から外されますが、ゼロの姿を発見した彼は勝手に持ち場を離れて、ゼロへと突撃するのです!
しかし残念なことに、「黒の騎士団」のエースパイロットであるカレンが操縦する「紅蓮弐式」にあっさりと敗退してしまいました。冷静な時はとても優秀なのに、要所で弱いのが残念な所です。
名言「オレンジじゃないんです…」
瀕死のジェレミア・ゴットバルト
その後、瀕死の状態で彷徨っているジェレミアは車の前で行き倒れてしまいます。ゼロに「オレンジ君」と呼ばれたこともショックだったのか、「オレンジじゃないんです…」「ゼロー!!」という名言(断末魔?)でシリアスな戦闘シーンの最後に和ませてくれます。
名言「おはようございました」
「コードギアス」終盤に残念なサイボーグとして復活!!
エピソード10で行き倒れてから、そのまま死んでしまったと思われていたジェレミア。しかし、後半にサイボーグ化した状態で再度登場します。他人にギアスを発現させる能力を持つC.C.の代わりを作ろうと、このような姿にされてしまったようです。完成していない状態で目覚めたため、「おはようございました」と意図せずとぼけた台詞を発し、オレンジ事件以来の名言を生み出しました。
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/612OCDX4UZL._SL1200_.jpg
「コードギアス」の名言生産サイボーグ、我らが『オレンジ』ジェレミア・ゴットバルト
「理解は幸せ」「言い訳無駄!」「後ろをバック」「おおおおお願いです。死んでいただけますか。」
ジェレミア・ゴットバルト復活、名言集をまとめた動画です。「なんたる僥倖、宿命、数奇」等々。名言に難解な単語を使い、常に敬語で話すところから、貴族にふさわしい高い教育を受けてきたのだろうというのが分かりますね。
ジェレミアは実験体になった結果、独特な言語を話すようになってしまいました。しかし、どんな名言、名台詞(珍言、珍台詞?)を発していても、流石は貴族です。整った顔と無駄に良い声です。上品さすら感じます。しかし、ゼロの情報が耳に入った途端、暴走サイボーグ化してしまいました。個人的にはこの時期のジェレミアが一番好きです。「オール・ハイル・ブリターニアー!!」
C.C.と共に海中に沈む
ジェレミアのあまりに執拗な追跡をゼロは振り切れなかったため、C.C.はナイトギガフォートレス・ジークフリードに騎乗したジェレミアを道連れに海中へ沈みました。ゼロは「雑魚」と吐き捨てていましたが、名言生産サイボーグと化したジェレミア・ゴットバルトは強敵だったようです。
『コードギアス 反逆のルルーシュR2』で再登場!
ギアス嚮団からの刺客、オレンジの仮面の男ジェレミア・ゴットバルト
V.V.とギアス嚮団にジークフリートと共に回収されていたジェレミアは、「ギアス・キャンセラー」というギアスの能力を消してしまうという手ごわい能力を得ていました。そして、ゼロへの追跡を再度始めるのです。今度は、名言生産サイボーグではなく、完全体として蘇った様子です。少し寂しいですが、前作初期の有能なエリート軍人、ジェレミア卿に戻りました。
くのいち咲世子との戦い
ルルーシュに仕えるくのいち咲世子と戦う場面では、「なるべくなら、女性を殺したくはない」という台詞を残しています。騎士としての精神が伺えますね。
ジェレミア・ゴットバルトは「コードギアス」で一番の忠義の騎士?!
「私は守れなかった…忠義を果たせなかったのです」
ゼロがルルーシュと知ったジェレミアは、自分が過去にルルーシュの母マリアンヌの護衛をしていたが、その死を阻止することができなかったのだと打ち明けました。マリアンヌと同じように死んでいたと思っていたルルーシュが、実は生きていたことを確認したジェレミアは「これで思い残すことはない…」と涙を浮かべそのまま力尽きようとしました。
しかし、ルルーシュはジェレミアの忠義を知り、自分に仕えることを命じたのでした。「イエス!ユア・アジェスティ!」
「コードギアス」終盤、第二次東京決戦での活躍
名言「受けよ!忠義の嵐!」「オレンジ…?フッそれは我が忠誠の名前」
味方になってからのジェレミアは強力な味方でした。かっこいい台詞も多いです。
「君には借りがある、情もある、引け目もある!だがそれよりも忠義が勝る!」イレブンは全て嫌っていた前作に比べ、スザクとの戦闘シーンでは個人として認めている様子が伺えます。
名言「奇妙な関係だな私と君は。結局敵となる運命かもしれない」
爆撃で死亡したと思われるナナリーを探している最中、たたずむスザクを見つけ、ジェレミアはジークフリートから降り立ちます。以前、スザクに助けれらた礼を言いたかったのだと伝えます。そうです、『純血派』に粛清されかけた時に救われたことを、まだジェレミアは忘れていなかったのです。なんと律義なのでしょう。
また、ナナリーの死に対し、錯乱しているルルーシュの命令を唯一守り、おそらくすでに死亡しているであろうナナリーを探そうとするジェレミアにもグッときました。
名言「爆散!」
アーニャとの戦い
名台詞「記憶せよ、ジェレミア・ゴットバルトを!お前に敗北をもたらした記念すべき男の名前を!」など、決めポーズも絶好調なジェレミア。名言サイボーグだったころの名残がまだ少しあるのが好きです。ギアスキャンセラーでアーニャにかけられたギアスを解除してあげます。
「コードギアス」最終回での活躍
名言「ゆけ!仮面の騎士よ」
まあギアスのこともルルーシュのことも知っていて、ルルーシュがやりたいことも知っていて、その上で仕え支え、最後に「ゆけ!仮面の騎士よ…」とカッコつけた台詞を言えるような人物だからなあ 視聴者としても彼への安心感はすごい
— びお (@vio_un) March 24, 2018
ジェレミアは最後まで、孤独なルルーシュの数少ない味方でいました。『ゼロクライシス』でルルーシュとスザクの計画も知っており、成功に導くために尽力します。
『オレンジ事件』でギアスの力によって数奇な運命をたどることになったジェレミアは、今度は自らの意思で『全力で』スザク扮するゼロを見逃します。また、ここでの台詞はイレブンやブリタニア人といった区別なしに、スザクを一人の騎士として認めているということの表れだと思います。ブリタニア人しか認めない『純血派』であったジェレミアの大きな変化が感じられますね。
「コードギアス」最終回後のオレンジことジェレミア・ゴットバルト
オレンジ農家で働いている!
「コードギアス」最終回後のジェレミアは、『オレンジ農家』で記憶を取り戻したアーニャと一緒に働いているようです。冗談のようですが、公式で本編中に描かれています。やっぱり最後まで愛すべき忠義の騎士、『オレンジ』であったジェレミアなのでした。
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まとめ
「コードギアス」は新プロジェクトとして『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の後の話である『コードギアス 復活のルルーシュ』の製作も発表されています。忠義の騎士、『オレンジ』ことジェレミア・ゴットバルトが登場するかどうか楽しみですね。