ナポリは風光明媚な街でも、なぜか治安が悪い
ナポリと言えばイタリアの第3の都市と言われ、風光明媚な街としても有名です。ですが、ナポリというと、とても治安が悪いイメージがありますが、なぜでしょうか。ナポリは、かつてマフィアの巣窟とまで言われ、街中にマフィアがあふれていました。今でこそそんなことはありませんが、それでも、必要以上の注意をすることをおすすめします。
イタリア政府は，犯罪組織（マフィア）の取締りの強化，不法移民問題の解消などを中心とした総合的な治安対策に取り組んでおり，2014年のイタリア内務省の統計によると約280万件と，前年と比較すると2.74％の減少がみられました。しかし，スリが約18万件（前年比8.12％増），ひったくりが約2万件（前年比4.53％減）となっており，イタリア滞在中これらの犯罪に対する用心と予防が必要です。
イタリア人でも訪れる際には注意を払うので、日本人はもっと警戒が必要です。なぜなら、特に日本人はお金を持っているイメージが強く、さらに温厚で小柄な民族であるために、集団でいてもターゲットにされることもあります。また、初めての海外旅行なのであればなおさら、用心が必要です。美しい風景に気を取られていると、カバンがなくなってしまうということもあります。1人で行くのはなるべく避け、集団での行動と、夜間の出歩きは絶対にしないなど心がけてください。
ナポリの治安が悪いとされるエリアその1：スパッカ・ナポリ
ナポリの中心を約1キロに渡って通り抜ける「スパッカ・ナポリ」。名前は可愛らしいのですが、注意が必要な地域としてあげられることがよくあります。ナポリのメインの大通りになっているので、昼間であれば観光客も多く、それほど危なくない印象です。また、サン・ドメニコ・マッジョーレ広場などの中心地に行くのにも利用するので、カバンを前に持つなど、日中はそれなりの警戒が必要です。
大学も近くにあり、大学生たちも多く歩いています。昼間は学生たちも多く活気にあふれた道ですが、やはりちょこっとした路地などには絶対に入らないようにしてください。また、夜も賑わっているのですが、人気の多いところ以外は近寄らず、1人での出歩きは避けてください。
ナポリの治安が悪いとされるエリアその2：スペイン地域とフォルチェッラ地区
ナポリでも1番評判の悪いスペイン地区は、入った瞬間に南米感が漂う地域です。ジロジロと見てくる人もいるのですが、昼間であれば特に問題はありません。しかし、少しでも危険だな、怪しいと感じたら、すぐに逃げるようにしてください。
フォルチェッラ地区もスペイン地区と同様で、昼間であれば警戒する程度で大丈夫です。しかし、夜の出歩きに関しては絶対におすすめしません。複数人であっても危ないので、行かれる方は昼間が良いです。駅周辺も、出歩かずにいた方が無難です。
ナポリの治安が悪いとされるエリアその3：ナポリ中央駅
ローマやミラノにも、たくさんの危ないと言われるスポットがあり、テルミニ駅などはその代名詞となっていますが、ナポリ中央駅も、負けず劣らず危険スポットとして有名です。駅は多種多様な人たちが行き交っていますので、特に注意を払うべきところです。危なそうだなという人はたくさんいますが、ナポリ中央駅は、その危なそうな人たちを凝縮したようなところです。
慣れているから大丈夫と、用もないのに駅には近寄らないことをおすすめします。また、危なそうな人が近づいてきたら、さらっと場所を変えるなどするのが無難です。下手に刺激をしないようにしてください。また、絶対に手荷物は持たないことです。うっかり高級な腕時計をつけっぱなしというのも、避けたほうがいいです。
外務省からの注意喚起
外務省のサイトには、日本人観光客の犯罪被害が多いと書いてあります。置き引きやスリ、ひったくりなどが特に多いようです。
＜ナポリ・シチリア島＞ バイクや自転車によるひったくりが多いことが特徴的で，ひったくられた際に転倒し負傷するケースもあります。また，自動車で旅行中に窓ガラスを割られ荷物を盗まれたり，タイヤをパンクさせられ修理している間に車内に放置した貴重品を盗まれるケースもあります。さらに，ナイフを使った強盗等の凶悪な事件も散見されます。
海外旅行なれしていない日本人は、特に気をつけた方が良いです。
まとめ
実は思っているほど治安の悪い場所ではないナポリ。しかし、一度気を緩めてしまうと、犯罪に巻き込まれたり、被害を受けてしまうことも事実です。カバンは前に持つ、食事中でもカバンを椅子の後ろに置かない、ホテルや駅では特に気をつける、お金は分けて持つ。ポケットに1枚だけお札を持って歩く、声をかけられても安易に答えないなど、きちんとした対策をとってから行かれることをおすすめします。
外務省での注意喚起もあるので、観光スポットでの被害を最小限にするためには、自分自身での対策が必要です。